船橋市のお宅より、俳句・短歌・江戸東京・昭和の名女優に関する書籍を買い入れさせていただきました
山下 一海 、槍田 良枝『俳句で歩く江戸東京―吟行八十八ヶ所巡り』中央公論新社、2003年
「俳句の作られた場所に立って口ずさむと、句がいきいきと輝く。」(本書裏表紙より)そんなコンセプトで、都内で詠まれた88句を紹介した本書。
そのなかには、神田神保町の古書店街を取り上げた俳句もありました。
書を求む神田はすでに喜雨の中
角川源義(かどかわげんよし、1917-75)
本書の解説文には、「国文学者の源義は、研究資料を求めて神田に足しげく通っていた。ある夏の日、古書店街を目指していた源義は、夕立に出会った。[…]神田は今、喜雨に包まれている。[…]乾いた土に雨がしみこむように、探している本がすぐに目の前に現れ、自分の心を満たしてくれるに違いない。」
本を渇望する源義の、高揚した気持ちが伝わります。
必要な本はネットで検索し、ワンクリックで購入することが出来る今日。
そのぶん本との出会いにロマンを感じづらくなっているかもしれません。
神保町は、もちろんくまねこ堂のお仕事にとっても大切な場所です。
大正初期に古書店街が形成されてからおよそ100年。
この場所でたくさんの読書人の想いが交錯したことを想像し、感慨深い気持ちになりました(*´ω`*)
By クラニャン
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