神奈川県川崎市多摩区にて、超合金・ドラゴンボール完全版・釣りキチ三平・AKIRAなどをお譲りいただきました
アウトサイダー・アート(アール・ブリュット)のキング、ヘンリー・ダーガー(米 1892年4月12日-1973年4月13日)。
誰に見せることもなく半世紀以上もの間たった一人で描き続けた1万5千頁にも及ぶ壮大な超大作「非現実の王国で(作品社)」は、1名の作家によって書かれた作品としては世界で最も長い小説とされています。
正式なタイトルは「非現実の王国として知られる地における、ヴィヴィアン・ガールズの物語、子供奴隷の反乱に起因するグランデコ─アンジェリニアン戦争の嵐の物語」。
子供を奴隷にする残虐な大人たち、グランデリニア軍との死闘を繰り広げる七人の無垢で有閑な少女戦士、ヴィヴィアン・ガールズのお話です。
読破した人間はほぼ皆無とされています。長過ぎるため、テキスト全文が刊行されたこともありません。
独学で身に付けたらしい特殊な手法によって描かれた300点余りの大判の挿絵。
その中にいる少女たちには女性の身体にはないものが付いています。女性と関わったことが無かったためとされています。
特徴的なのは子供たちの姿を外部のイラストから借用しているところです。
画力に自信のなかったダーガーは、趣味で集めた少女の写真やイラストをコピーしたり拡大縮小したものをトレースして作品に取り入れていました。
2015年には写真展「ヘンリー・ダーガーの部屋」が新宿で開催。
アパートの大家は、衰弱し施設に預けられた老人の持ち物を処分しようと、ヘンリー老人以外足を踏み入れた者のいない雑然とした部屋に入ると、大変なものを発見してしまいます。
彼の部屋は大量のスクラップ、切り絵のような美しくコラージュされた紙、拾い集めた新聞で埋め尽くされていました。
親類も友人もなく掃除夫をしながら孤独に暮らし、人知れず制作に取り組んでいた彼の自宅は、アーティストでもあった大家の理解によって死後27年間そのままの状態で保管されました。
その貴重な自室を2000年に取り壊される直前、写真家である北島敬三氏が撮影。
そのミステリアスな生涯と創作の謎に迫る異色のドキュメンタリー映画「 非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」も素晴らしい作品でした(*^_^*)
コロスケ
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