文学講談社学術文庫、岩波文庫、みすず書房、AKIRA、大友克洋◎東京都江東区猿江リピーターのお客様よりお譲り頂きました!
少しだけ暑さが和らいできましたね!が、仕事帰りの突然の雨など、まだまだ気が抜けない毎日です。
さて、本日ご紹介するのはこちら。
「処刑の文化史」
ジョナサン・J・ムーア著 森本美樹=訳 ブックマン社 2018年
「人間は、かくも残酷になれるのか?」というキャッチコピーが表紙に書いてあるのですが、本当によくもまあ、これだけの手段を考えたな!というくらい残酷拷問、処刑の数々が掲載されております!
昔、「エリザベス」というエリザベス1世の半生を描いた映画があったのですが、これが罪人が冒頭初っ端から頭を剃られ、問答無用で火あぶりで処刑されるシーンから始まるのです。 当時の私はあまりのリアルな描写にかなり引いてしまったのをよく覚えています。
その代表的ともいえる火あぶりから絞首刑、ギロチン、皮剥ぎ、電気椅子、銃殺などなど、その処刑方法から刑の執行中、人体がどういう状態になっているのか、またその結果などが詳細に語られています。
特にガス室に関しては、先日ポーランドに行った際、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れたのですが、想像以上に人を殺すための工場ともいうべき場所で、あまりにも効率的な殺人方法に面食らってしまいました。
全体的にはどちらかといえば図鑑に近い感じで、多くの図版やエピソードと共に、初心者の方にも分かりやすく解説されています。他に処刑人についてや、処刑の決まり事、特に処刑の際の失敗の数々の事例などは目も当てられない感じで(涙)どこまでもグイグイ引き込まれる内容となっております。人によっては気持ち悪くなってしまうかもしれませんが、ある意味、人間の想像力の凄さを実感させられる一冊です。
ふうき
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