大正・昭和初期の教科書を入荷いたしました。
こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
もう12月も下旬になり、クリスマスも過ぎて、残すところは大晦日のみといった感じですね。今年2020年は、新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るい、日本でも緊急事態宣言が発令されるなど予想だにしなかった稀有な経験をした年になりました。
皆さんはこの一年を通して何か感じたことなどございましたか?僕は、過去に歴史の教科書などで目にした、聖武天皇の治下で流行した疫病など、文字面では伝わってこなかった疫病流行当時の人々の感染に対する不安(当たり前ですが当時はマスクもありません)や、それでも商売をせねば生活に困窮してしまうという葛藤などが、今年における我々のそれよりもさぞ大きかったんだろうなと、この一年の経験を通して感じられました。なんだかんだ言って、この時代に生まれたことは幸せなことだと思いました。
さて、今回入荷いたしましたものは、文部省著作の「大正・昭和(初期)の一年生使用 尋常小学国語読本/小学国語読本 完全復刻版」という本です。
これらの本は、それぞれ大正6年、昭和7年に発行されたものを翻刻したもので、当時の小学一年生がどのようなことを習っていたのかを窺い知ることができます。内容は、共に昔話などを通してカタカナ(当時は公的な文章を書くときにカタカナを用いていたから)や多少の漢字を学んでゆくという形式をとっていて(これは現代でも変わりませんね。)、具体的には、桃太郎や、猿蟹合戦など定番の昔話もあり、ひのしや箱庭など時代を感じさせるものも散見されます。僕が特に気になったのは、火事が起きた時の消防隊の文章で、火の見や纏など、ほとんど聞きなじみのない言葉があって、当時の消防活動について興味が湧くとともに、当時の人々は小学一年生でもうこんな言葉を知っていたんだと驚かされました。
昔の教科書を拝見する機会などほとんどないので、これらの本には個人的にすごく興味が湧きました。皆さんも、興味のある方は是非買ってみてはいかがでしょうか。たかが小学生用の教科書だといっても現代人が読むと何か新しい発見があるかもしれませんよ?
くまねこ堂では、古書・骨董の買取を承っております。買い取ってもらいたいお品物をお持ちの方は、是非ご気軽にご相談ください。
先日、品川区へ出張買取に行き、
九谷焼、安東五、掛軸、花瓶、実用書、版画などをお譲りいただきました。ありがとうございます。
赤尾
買取品目・ジャンル | 大正・昭和(初期)の一年生使用 尋常小学国語読本/小学国語読本 完全復刻版 |
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出張先・エリア | 東京都品川区 |
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