サンリオSF文庫 思わずニヤッとしてしまうバージョン違い(異装)カバーの世界 その1
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます!
先日の買取では、東京都江東区のお客様より、
古本(歴史、文化・風俗、江戸)、CD、懐メロ、DVD、カセットテープ
などのお品物をお譲りいただきました!
お呼びいただきありがとうございます!
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さて! 突然ですが。
小説のジャンルの中に「SF」というものがございます。
「サイエンスフィクション」「スペキュレーティブ・フィクション」「すこし・ふしぎ」など様々な名称で呼ばれたりしますが、未来の世界や超常現象を扱った小説、というイメージですよね。
このSF、文庫本でも意外なお値段が付いたりするのです。
なぜお値段がつくかというと……。
絶版でもう読めなくなったものが多かったり、カバーのバージョン違いがあったりなどコレクター魂をくすぐる要素がもりだくさん! なんですって。
メジャーなシリーズの「ハヤカワ文庫」や「創元推理文庫」などを見ても、旧装版と新装版でカバーの絵が変わったり、誤字脱字の修正や、本文を時代に合わせた表現に変えたりといくつものバージョンが存在します。
その中でも、頭一つ抜きんでた存在と言えるのが……。
サンリオSF文庫です!
かつて株式会社サンリオ(キティちゃんなどのサンリオです)の出版事業のひとつとして刊行されていいたシリーズで、火星人のマークが特徴です。
刊行が終了しすでに絶版となってしまったため、いま世界に存在する分しかない……という
ちょっとレアな本になっています。
全197冊あるこのシリーズ、すべて集めるだけでも大変なのですが、
さらに「異装版(装丁のバージョン違い)」が存在し、
更なるバリエーションが存在します。
その差異は、大胆な変更からものすごく細かい修正まで様々……。
というわけで今回は、くまねこ堂にあるサンリオSF文庫の中から
ちょっと面白いバージョン違いカバーをご紹介させていただきます!
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★装画違い
「時は乱れて」「死の迷宮」の異装版です。カバーの絵がガッツリ変わっていますネ。
他にもいくつかカバー装画違いのものが存在するとか。
★裏表紙の紹介文違い
こちらは、コレクターの中でもしばしば話題に上がる「フレドリック・ブラウン傑作集」。
訳はあの星新一です。表紙にはさしたる違いが見受けられませんが……。
このとおり、裏の紹介文が全然違います。
左の修正前の物はかなり支離滅裂で、さすがに飛ばしすぎと判断されたんでしょうか……笑。
ハリイ・ハリスン「ステンレス・スチール・ラット世界を救う」。
一番下に文章が追加されてます。
こちらはアーシュラ・K・ル=グインの「辺境の惑星」。
細かいところですが、町名の「ファボーン」が「ファーボーン」になってますね。
さて……お気づきかと思われますが、上記の画像にも写っている通り、
かけ替えられたカバーは裏表紙左下の文字(管理コードでしょうか)や右下の価格表示に違いがあります。英字と数字が混ざっているか、四角い枠で囲まれているか等の違いがあるようで、基本的にかけ替えられたカバーはこのコードが変わっているみたいです。
しかしながら……こちらの、チャールス・L・ハーネスの「ウルフヘッド」、
紹介文の修正が行われているのも関わらず、コードや価格が更新されていないという変わり種。
紹介文の「ワイドスクリーン・オペラ」が「ワイドスクリーン・バロック」になっています。
よぉ~く見ると、「420」と「JS」の間のスペースの開き具合や価格の位置が若干異なりますね。
あんまり慌てて修正したのでコードの変更を忘れてしまったんでしょうか?
★プロフィール違い
例えば、ロザリンド・アッシュの「蛾」。
新旧の物を比べても表紙、裏表紙はほとんど変わりませんが……。
著者紹介の刊行状況が若干変わっています。
カバーかけ替えのタイミングで最新の情報に修正したのでしょう。
こういった修正のあるものは他にも沢山ございます。
いずれも裏表紙のコードが変わっているので、比較すればまだまだ見つかるかも?
おまけ。
この「蛾」という小説、ある誤植で大変有名な本だそうで。
後ろの広告ページを見てみると……。
誤訳とは、こりゃひどい!!!
フジタン
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