下町を写す昭和の写真集が入荷しました。

日々鬱々としたニュースを目にして、
もう日本が嫌いになりそう、
この世に疲弊している・・・
そんな皆さまへお勧めな気がした(笑)、書籍のご紹介です。
(これを書いている私が今そういう感じなのかもしれません;)

「東京のちょっと昔 30年前の下町風景」平凡社

写真集 昭和レトロ 買取

台車に子供、乗りすぎだよ~~。(笑)

30年前!?と思った方、はい、そうです。
こちらの書籍2007年に発行されておりますので、現在から遡りますと、
だいたい40~50年前の1970年代の東京の下町の風景がぎゅっと詰まった
モノクロ写真集となっております!b_body_jump.gif

私はこのような写真が撮影された年代を確認しますと、
スマホの話じゃないですが数年前はこんなだったのに!
(私が学生の時はガラケーだったのに!)みたいな、
時間の経過<文明の発達具合の著しさみたいなものに、すっごい驚くことがあります☺emoji482.gif

同書よりいくつかピックアップしましたのでご紹介させていただきます。

 

谷中(台東区)の炭団(たどん)の乾燥。炭団は昔の燃料。粉炭に布海苔を加えて丸く作り、最後に乾燥する。夏は氷、冬は炭を売る商店が各町にあった。(説明文より)

鬼滅の刃の主人公・炭治郎も炭を売っていたお宅の息子さんでしたから、
夏は氷を売っていたのでしょうか🤭?
谷中といえば今現在、谷中銀座周辺のレトロ&おしゃれな街並みで、
休日は特に賑わうお散歩スポットですね!
こういった時代ならではの商品が並べられた店先の風景も、素敵ですね。

 

北千住(足立区)の住宅密集地域。屋根の上に台を作って盆栽・鉢植えを楽しむ。狭い下町に生きる知恵だ。さらに上、物干し台がある。(説明文より)

「おかあさん危ないよ!?大丈夫!?」と、思わず声を掛けてしまいそうな一枚(笑)
にしても機用に育てていらっしゃる。家と家の距離がほとんどない住宅街の一角という所が、また絵になる。

北千住(足立区)のお使いの少女。夕方になると商店街はたくさんの人出で賑わった。
お駄賃をもらえるからお使いは楽しい。(説明文より)

ネギも大根もそのまんま持ってくんか~い(笑)
いや、これこそ最強のエコ。最近普及した「エコバッグ」ですら不要。
後ろに写ってる八百屋さん、めっちゃ繁盛してますね~♪
道行く人みんな八百屋のほう見ていますし。
ちょうどピークタイムだったのかもしれません。

江古田(練馬区)の路上。庭からはみ出したうさぎ小屋。
当時「日本人はうさぎ小屋に住む」と外国にからかわれていた。(説明文より)

う~ん、この比喩、ぶっちゃけ今も都心のアパートでは通用するのでは…(;´∀`)
ワンルームなのにめっちゃ高い家賃、都内あるあるです。
もう少し下げてくれてもいいんでねえか~~;と庶民のわたくしは、いつも思います。

「路上になにかがはみ出してOK」という環境、
今、あまり見かけませんね(現在だと通報されちゃうかもしれません)。
もし私が当時の小学生だったら・・・
毎日うさぎを見るためにココの道を通っちゃうだろうな~~hamster_4.gif気になるっshine.gif

 

 

 

浅草(台東区)の櫛屋。日本髪美人を配した店は、まるで明治期の老舗のようだ。
和装の女性の髪を飾る多くの櫛を商っている。(説明文より)

いきなり時代をタイムスリップしてしまったかのような店先にお姉さん。
後ろの割烹着姿の女将さんもまたいい味。
ひと昔前の陳列棚って、
現在のショッピングモールではあまり見かけないような、
和と洋が入り混じったデザインがステキですよね~~~✨!!

 

荒川(荒川区)の洋服屋。一から十まで手作りの店がどこの町にもあった。
案内制手工業のひとつといってもいいだろう。(説明文より)

現在巷で増加中のD2Cブランドをされているお宅もやり方としては近いものがあるのでしょうか。
戦後の婦人雑誌を見ていると洋装は本当に一般家庭でしたらどこも本当に1から。好みの布を探してきて、型紙をつくって、、、という様に、お母さん(もしくはおばあちゃん)が家族の中のお洋服屋さんだった事、洋服の制作関係の特集や付録が多いことから伺えます。

そんな世の中で、「洋服屋」が生まれた事って、
ご婦人方の救世主だったのではないでしょうか!?

 

豊洲(江東区)のバス運転手。”ベベベベベーン”。
休憩中に趣味の三味線を爪弾いて英気を養う。バスの床が板張りだ。(説明文より)

まったりした時間を有意義に😂
誰もいないバスの中が俺のステージさ✨といった声と音色が聞こえてきそうですね。
厳しい世の中だなあ~と感じることもありますが、
これくらいの自由を許せる心は、いつまでも持ち合わせていたい。

 

南千住(荒川区)の民家内部。お母さんは台の上で手提げバッグを作っている。工業用ミシンで縫い上げる。子どもが4人にウサギが2匹。職住が入り混じった下町暮らしだ。飛込み派カメラマンの腕が冴える。(説明文より)

1970年代版リモートワーク!!?

えっ、ていうか、ここでもウサギ🐇?!
下町にウサギはマストだったのでしょうか。
子供4人にウサギを見守りながら内職しているのって凄すぎませんか。
だからお母様、スリムなんですか。

さて上の写真の説明文にもあったように「飛び込み派カメラマンの腕が冴える」と
文中でもありましたが、
こちらの写真の著者は[豆腐屋カメラマン]と謳う若目田幸平さん。
なんと雑誌「太陽」、「アサヒグラフ」などを担当されていたプロのカメラマンさんです!

なんて人情溢れる素敵な写真がいっぱいなんだ~~と思っていたら
やっぱり凄い人だったのですね(*‘ω‘ *)shine.gif

「くそ~こんな社会なんて嫌いだ~」と思った時、
こういったあたたかみのある写真を眺めるのもいいと思います。

先日は大田区にて貯金箱、企業物、眼鏡、アクセサリー、版画、岩波文庫、講談社学術文庫等をお譲りいただきました!ご依頼誠にありがとうございました!

かこさん


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買取品目・ジャンル 貯金箱、企業物、眼鏡、アクセサリー、版画、岩波文庫、講談社学術文庫等
商品名・作品名 「東京のちょっと昔 30年前の下町風景」平凡社

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