どの美人画がお好みですか?
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
雨の日が多くなってきましたね。そろそろ梅雨の季節ですね。
雨が続くと気が滅入る部分も確かにありますが、雨の音は結構好きだったりします。どうしようもないことは悲観するより楽しめることを見つけるようにしていきたいと思います
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今回ご紹介する本はこちらです。
「日本の図像 美人」
時代によって美の感覚は変化していく部分はありますが、それでも変わらない美しさはあるのかもしれません。いつの時代の女性も美しさへの憧れはありますよね。
江戸時代から近代・現代にかけての様々な美人画が描かれております。
なんとなく日本の美人画のスタンダードなイメージは皆さまあるかもしれませんが、絵師によってはだいぶ印象は異なります。その絵師の美人へのこだわりもみえる気がします。
江戸時代後期にかけての美人画です。よく見覚えのある面長、引目、鉤鼻の美人画が多めです。陰影などはあまりないので全体的にのっぺりとした印象ではあります。
明治時代の美人画。こちらのものは江戸時代のものとだいぶ印象が変わりますね。目が大きく、瞳に光が入っています。他のものに比べて肌に色味も結構入っているので現代チックな感じもします。
大正時代の美人画です。一枚目は毛の一本一本がとても繊細に描かれています。写実的ですね。化粧はしてないように見えるので素朴でナチュラルな美人さんって感じですかね。
二枚目は瞳にハイライトパターンですね。今風な顔立ちな気がします。女優さんとかにいそう。
三枚目は紅を引いてますね。女性らしい動きも相まって魅力的な一枚です。
こちらは昭和初期の美人画です。一枚目は江戸次第のものと顔の特徴が似ていますが、より写実的に描かれている気がします。
二枚目以降はややふっくらした印象を受けます。
どの絵も描かれている線が細くやわらかく、儚く繊細な女性さを感じさせます。
全体的に色は白く、表情はあまりなく、赤い紅をさしているものが多かったですね。意外と眉や瞳は様々なパターンがありました。一言に美人画と言っても見比べてみると結構面白いです。皆さんの好みの美人画はありましたか?
マスク生活をしているとなんだか自分の顔までおぼろげになってしまう気もしますが、自分なりの美を目指して、少しでも意識して生活していければなぁと思います(笑)
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クウスケ