江戸・明治期の温泉はどのようなものだったのでしょうか。

こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。

早速ではございますが、今回ご紹介いたしますのは、「錦絵にみる日本の温泉」(木暮金太夫 編)という本です。

こちらの本では、江戸・明治時代に日本のくさぐさの温泉地を描いた錦絵が紹介されており、編者とのインタビュー形式で錦絵について、あるいは、描かれている温泉地について、さらには当時の入浴事情など、多岐にわたる内容が解説されております。

詳しい解説は本書にお譲りして、ここでは気になる錦絵の方をご覧に入れたいと思います。

どうぞご覧ください。

こちらは歌川広重の「六十余州名所図会伊豆修禅寺湯治場」という作品で、江戸時代は嘉永6年(1853年)に描かれたものです。悠然とそびえる山のふもとには川が流れ、岸辺に湯治場(温泉)や宿などが立ち並んでいます。涼しげで湯上がりにはぴったしの風景ですね。

 

こちらは楊洲周延の「温泉盡の内 昇福」という作品で、明治11年(1878年)のものです。湯上がりの宴会でしょうか。絵の中央下には切れていますが鯛や刺身、酒など贅沢な品々が見えております。

こちらは豊原周春の「信州渋温泉之図」という作品で、明治14年(1881年)に描かれたものです。信州というと今の長野県にあたり、高く屹立した山々が雲海に浮かんでいるのが印象的です。

こちらは明治20年(1887年)の「諸国温泉一覧」で、いわゆる番付です。草津や伊香保、湯河原など今もなお人気を博している温泉地の名前がたくさんありますね。

いかがでしたでしょうか。温泉から見える景色は今もきれいですが、当時の絵を見ると、大自然のなかに土地を広々ととっていた昔の温泉からの景色は今よりもひとしお感激するようなものだったんだろうなと思いました。

世田谷区のお客様より、眼鏡、ハーモニカ、フルート、時計、ネクタイピン、外国コインをお譲りいただきました。どうもありがとうございます。

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以上拙い文章をお読みいただきありがとうございました。

赤尾


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