生きる知恵や納得のいく言葉がある故事成語
こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをお読みいただき有難うございます。
かき氷が食べたくなってきますね🍨。家でかき氷を食べながら扇風機にあたって、ダラダラとテレビなんかを観ながら過ごすインドアな夏、結構いいものです。みなさんは今年、どんな夏を過ごしたいですか?
最近私は中国の漫画やアニメにハマっておりまして。この夏はアニメを見ながら冷房の効いたお部屋でごろごろしたいな~なんて思っていたので、ちょうど好きな作品の吹き替え版アニメが7月に放送されるのが決定しており、楽しみにしています。日本でも人気のある「魔道祖師」と原作者が同じ「天官賜福」というアニメで、とても綺麗な世界観の作品なので気になる方は是非🥰
おかげで中国の歴史などに興味を持ち始めてしまいまして。
本日はこちらの書籍を紹介させていただきます。
「中国史で読み解く 故事成語」 阿部幸信 著
故事成語は中学校や高校の古典の授業などで習いますよね。皆さんは好きな故事成語はありますでしょうか。大人になっても、好きな故事成語は忘れないで覚えています。
西周・春秋時代の故事成語から紹介いたします。
まずは 「臥薪嘗胆」。
私も好きな故事成語です。 この 臥、という感じがまさにこの言葉を表している形な感じで好きです。横にすると人が寝ているように見えますよね。
過去の失敗を忘れぬよう、固い薪の上で寝たり(臥薪) 苦い肝を嘗めたり(嘗胆)と自分自身に苦行を課すことです。また、大望を果たすためにじっと耐える、といった意味もあります。主に復讐をしようという時に使われる言葉で、日本では明治時代に三国干渉が起こった際、ロシア帝国に必ず復讐するため耐えようというスローガンとして使われ流行したそうです。
しかし実は、こちらの画像にもある通り、「臥薪」という単語は、「嘗胆」と組み合わせて使われることはしばらくなかったそうです。
次は戦国です。戦国といえばヤンジャンで連載されている「キングダム」でおなじみですね。
この時代で有名な故事成語といえば、「五十歩百歩」や「蛇足」でしょうか。意外と、普段の生活でも使う単語が多い気がします。
紹介いたします故事成語は 「完璧」と、「嚢中の錐」 です。
まずは「完璧」についてですが、聞いたことあったような気はしたのですがあまりにも普通に使う単語なものですから、 完璧 が故事成語だったことは、この書籍を見て「そうだったきがする…!」と思い出しました。
現在は完全、欠点がないさま などといった意味で用いられておりますが、本来は「預かり物を完全な状態で持ち主に返すこと」という意味なんだそうです。「完璧帰趙(璧を完うして趙に帰る)」という藺相如の言葉に由来するようですよ。
これが璧の画像です。こちらはシンプルな模様ですが、調べてみるとものすごく凝ったデザインのものもありました。和氏の璧はどれほどのものだったのか、気になりますね!
続いて楚漢です。項羽と劉邦で有名ですね。この時代で言えば、「背水の陣」や「四面楚歌」が馴染みのある故事成語だと思われますが、敢えて違うものを紹介いたします。
「国士無双」
国に双ぶ者がないほどすぐれた人物、という意味です。戦いの時代だからこそできた言葉という感じがしてカッコいいですよね。こちらは劉邦軍に加わった韓信をあらわした蕭何の言葉から生まれた故事成語だそうですよ。
こちらは項羽と劉邦の育った地域の犬肉食だそうです、調理して、何も言われずに出されたらわからないのかもしれませんが、あんまり食べたいとはおもえないですね…😨ここに書いてある通り、本当においしいのでしょうか…
最後は三国・六朝時代です。中国史で人気があるのは、この辺りの時代でしょうか、数えきれないほど様々なゲームや漫画などで題材として使われておりますよね。
紹介いたします故事成語は 「草木皆兵」。
目に入るものがみな敵兵に見えるほどびくびくしている様子 という意味です。
怯えすぎて、草や木までもが敵兵に見えてしまったことから成り立ったそうです。
いかがでしたでしょうか。みなさんの知っていたり、好きな故事成語はありましたか😊?
他にも、紹介していませんが 漢代の「覆水盆に返らず」、「登竜門」や、唐宋の「国破れて山河在り」 など、面白い故事成語がたくさんあります。全てを書くことはできませんでしたが、歴史や成り立ちなども知るととても面白いです。この書籍にも詳しく書かれておりますので、気になったという方は是非お手に取ってみてくださいませ!
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