江戸時代の医学の世界🏥

こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをお読みいただきありがとうございます。

ここ数日は雨が止み、また暖かさが戻ってきました。肌寒かったり暑くなったり、衣替えをどうしようか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。急な天候の変化は、体調を崩しやすいですから、気を付けていきたいですね。

先日は千葉県八千代市のリピーター様より心理、仏教、実用書、学術書などをお譲りいただきました。ありがとうございました。

===========

本日はこちらの書籍を紹介させていただきます。

「医は仁術」 国立科学博物館で行われた展覧会の図録です。
インパクトのある表紙に魅かれて中を見てみますと、


急に臓器の絵が並んでおられました!!!ですが、これを見ただけですと、申し訳ありませんがどれがどの臓器なのかわかりかねるものもあります…。このころの日本では、まだリアルな絵柄で医学書を作った方がいらっしゃらなかったのでしょうね。江戸時代中期~末期辺りに、日本での西洋医学が広まったように思われます。

こちらは様々な道具の写真です。人体模型も、やっぱり現代見るものよりは正確性が劣りますが、それでも伝来してきたのは室町時代あそうですので、そう考えるとスゴイですよね。こちらは経絡人形といいますが、伝来してきた当時は銅製だったため、銅人形とも呼ばれるそうですよ。

また、わたしは、担ぎ箱付きの薬箱もきになりました。現代では、病人は直接病院へ行くか、または救急車や自家用車などで運ばれるのが一般的ですが、江戸時代では、医者が病人のところへ往診して治療にあたるというのが一般的だったそうで、その場で病人の症状に合わせた薬箱の調合を行うためにはたくさんの薬を持ち運ばなくてはならなかったようです。とても重そうで、きっと大変だったんだろうな、と思います😟ですが、仕事とはいえこれができるのは本当に凄いですよね。

こちらは薬の広告の看板だそうですよ。鬼の看板は、腹痛には熊の肝が効く、というのを、鬼に金棒で表したそうです。薬屋の看板は販売促進のために様々な形の看板が作られたそうです。今でいうと、薬局の前に置いてあるカエルの人形みたいな感じなのでしょうか。わたしは調べるまで知らなかったのですが、ケロちゃんコロちゃんという名前だそうですね🐸 しかし、鬼の看板ってちょっとおっかない感じがしませんか…?これは販売促進になったのでしょうか🤔

こちらも様々な人形です。産科人形と胎児模型は、明治初期の頃に、産婆さんの教育のためにつくられた人形だそうです、明治の時点でしっかりそういった教育が行われてきたのですね👶🏻西洋では17世紀ごろからこういった人形が教育に用いられていたそうですが、日本では幕末辺りから見世物として精巧な人形はおもしろがられたようです。確かに、日本ではこういった人形はあまり普及していなかったでしょうから、とてもめずらしいものだったのでしょうね😮

さて、余談ですが、わたしには江戸時代の医者で、尊敬する人物がおります。

その方は、緒方洪庵という方で、是非皆様にも緒方洪庵を知っていただきたいなと思います。
天然痘治療に貢献し、日本の近代医学の祖ともいわれます。緒方洪庵についてわかりやすく書かれている司馬遼太郎の「洪庵のたいまつ」という作品があります。(こちらで全文読むことが出来ます。→ http://www.midorii-clinic.jp/img/20100212_03.pdf )短いですのでご興味のある方は是非ご覧ください!

 

くまねこ堂では古本だけでなく、CDやDVD、ゲーム類、古道具、アクセサリーや時計、万年筆など、幅広いジャンルの商品を見ることが出来ます。

ご整理やご処分にお困りのお品物をお持ちのお客様がいらっしゃいましたら、是非お電話、LINE、またはメールフォームにてお気軽にご連絡ください。

スタッフ一同心よりお待ちしております。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 


人気ブログランキング


よろしければシェアお願いします

2021年9月に投稿したくまねこ堂の記事一覧

くまねこ堂 古本出張買取対応エリア

東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城を中心に承っております。詳しくは対応エリアをご確認ください。

PAGE TOP