映画「燃えよ剣」公開!より楽しむための前知識を⚔

こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをお読みいただきありがとうございます。

10/15日から、約1年半の延期を経て、実写映画「燃えよ剣」が公開されました!
我が国の誇れる歴史作家、司馬遼太郎先生による、新選組副長 土方歳三の一生を描いた小説です。
元々小説のファンが多いのはもちろんのこと、今年度の大河ドラマ「青天を衝け」も、幕末が舞台ですし、今年は幕末がアツいので、始まる前からブームになっていましたね。青天を衝けで土方歳三役を演じられた町田啓太さん、最強にイケメンでしたね…😭顔面国宝すぎてビジュつよつよありがとう世界…以外の感情を失いました() ちなみに燃えよ剣で主演を務められますのは岡田准一さんです!!!!キャスト発表された瞬間解釈一致すぎて配役なさった方の生活を支えたい(無理)くらいには心の中で感謝を叫びました。そして実は私、運のいいことに公開日に映画を観ることができましたのです…😭✨

今回はそれにちなんで、感想も交えながら、こちらの書籍を紹介させていただきます。
「幕末 写真の時代」 編:小沢健志
幕末の風景や建物、人物などの写真をまとめた一冊となっております。幕末の様子を貴重な写真で見ることが出来ますので、映画のを観るための前知識が蓄えられます💪🏻
表紙のカバーには坂本龍馬の凛々しいお顔が。

まずはこちら。現存している、幕末に使われていたとされるカメラだそうです。堆朱の装飾が美しいですね。今はもうスマホのカメラ機能の高性能化が進み過ぎているぐらいに素晴らしく、片手でどこでもきれいな写真が撮れるようになりました。こんな大きなカメラ、持ち歩くのも大変ですし、しかも撮る間は何秒も静止していなければならないとか…。1枚撮るにも一苦労です。映画 燃えよ剣にも、何名かの登場人物が写真を撮るシーンがありました。この時代の人たちの写真が笑っていない理由がよくわかります。笑ったまま止まってるってかなりきついですものね。
ちなみに、笑っている写真が残っている中岡慎太郎という志士がおりまして、それがなかなかにいい笑顔なので、気になった方は調べてみてください!

どん、と若い男性の肖像写真です。みなさん、見覚えはありませんか?日本人なら誰もが知るあの人の若かりし頃のお写真です。よくよく見ると面影があるような…なんとこの方は1万円札で有名な福沢諭吉でございます。お札に印刷されている方は歳をとってからのものですが、若い頃はかなりスッとしたお顔立ちだったのですね。シャキっとした眉と通った鼻筋がいいですね。

ここからは一気に肖像写真を見ていきましょう。表紙にも登場していらした坂本龍馬。左側の方は、かなり自然な形で座っておられる様子ですね。袖からのぞく腕を見ますと、鍛えてる人だ…という感じが伝わります。しかし、持ったことがある方はご存知かと思いますが、刀ってかなり重いですから、自然と筋肉がつきそうです。右側の方の写真は、足元に注目していただきたいのですが、履物はブーツを履いておられるんですよね。新しいものによく興味を示した様子で、フランスからの輸入品の香水を使っていたことなども有名です。
そんな坂本龍馬ですが、この時代にしては珍しく身長が大きかったそうで、180センチ程あったそうですよ。今でも日本人で180は珍しくはないにしろ、大きい方ですよね。江戸時代の男性の平均身長は157センチ程だったそうですから、かなり目立ったことでしょうね😳

こちらは左が勝海舟、右が榎本武揚です。こちらは二名とも若い頃の写真です。勝海舟は、坂本龍馬の師匠としても知られています。犬に股間をかまれて犬が怖くなっただとか、自分を襲ってきた刺客を倒してくれた用心棒に「人殺しは良くない」といっただとか、結構間抜けな感じのエピソードがあるのが、また面白いところです。そんな彼の死因ですが、お風呂あがりにブランデーをのんだことによる脳溢血なんだとか。幕末の三舟の中の一人であり、江戸城無血開城で活躍したり、色々とスゴイ人なはずなのですが、ちょっとばかり残念なところが人間味を感じますね😂

よく見る榎本武揚の写真といえば、こちらでしょう。この立派なお鬚ですが、昔はこのお鬚の形を卵白で整えていたそうですよ…!乾いたら固まるのでしょうが、匂いなどは平気なのでしょうか🤔
榎本武揚は、映画では箱館戦争の辺りから登場します。燃えよ剣、そしてこの物語の主人公土方にとっても重要人物ですので、是非注目してみてください。

名前を言わずとも瞬間でわかりますね。徳川慶喜公です。東照大権現の再来と噂され、頭がきれると言われた日本で最後の将軍様です。たしかに、見るからに賢そうだ…今まで様々な映画やドラマで徳川慶喜が登場しましたが、大体どの作品もわがままだったり、ずる賢そうだったり、ちょっとキツい性格のように描かれている風に思いますが、実際はどうだったのでしょうか。老後は写真や絵、自転車などの趣味に没頭されたといいますから、意外とお茶目な方だったりして🤭映画 燃えよ剣では山田裕貴さんが演じられております🌟
余談ですが、慶喜公は、自転車に乗っている最中美女に気をとられ、看板に激突して、日本人で初めて自転車事故を起こしたお方となったようです🚴

このまだあどけない感じの少年は、同じく徳川家より徳川昭武です。幼いながらも幕末の動乱を生き抜きました。隠居後は、慶喜公とともに写真を楽しまれたようです。大河ドラマでは、板垣李光人さんが演じられておりました🙂

さてさて、お待たせいたしました。
こちらが今回の主役です。右が燃えよ剣での主人公、土方歳三です。左は土方と共に少年時代を過ごし、新選組の局長となった近藤勇です。映画 燃えよ剣では、鈴木亮平さんが演じられました。しかし、2018年の大河ドラマ「西郷どん」では主演の西郷隆盛を演じられた彼がまさか逆の立場とは…!と驚愕だったのですが、役作りを本当にストイックになさっているようで、映画ではもう本物の近藤でした。もはや顔つきまでもがこの写真に写る近藤勇そのままで、すさまじい迫力でした!
それにしても、土方歳三は洋装がよく似合いますね。
鬼の副長と呼ばれた彼ですが、少し面白い一面もありまして、このハンサムな容姿もありよく女性からモテたそうで、いただいた大量の恋文(ラブレター)を「こんなにモテて困る」と、親戚へ送りつけて自慢していたそうです。
ですがこちら、実は芸者からいただいた また来てよね!という、いわゆる営業のお手紙だったようで、今でいうキャバ嬢の営業LINEみたいなものなのです。いますよね…営業を本気と思っちゃうお客😇まあ、ですが土方の場合は相当モテたと言いますから、芸者の方が本気になっていたという場合もありますが、そのラブレターを送ってしまうのは少し、いやかなり恥ずかしいですね😂また俳句を嗜んでいたとの事で、自らが経験した様々な恋の句などを詠んでいたそうですがそれがあまりにも下手くそということで…(笑)
天は二物を与えず、イケメンも完璧じゃないってことですね😅

最後に、私が気になった写真を一枚。こちらは鎌倉にある鶴岡八幡宮の写真です。色がつけられておりますね。一度行ったことがある場所なので、この時代から存在していたんだなあと思うと、なんだか不思議な感じがしました!風景や建物の写真は、所々今と変わらない部分があるので、それを探すのも醍醐味ですよね。

今回は、かなり長いブログとなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。映画を観る前に、原作の方の燃えよ剣もお読みいただきますと、倍楽しめるかと思います!また、今回紹介いたしましたような幕末関連の書籍をご覧になっていただき、前知識を蓄えておきますと更に充実できるかと思います!ぜひぜひ、原作や映画を楽しんでくださいませ!

 

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