いつかは、『源氏物語』を✨
「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり…」
どこか遠い記憶にある文章…
思い出せた方もいらっしゃるかもしれません、これは『源氏物語』桐壺巻の冒頭です。
学校などで、皆さまもいつかは触れたことがあるものでしょう。
古文、苦手だったなという方もいらっしゃるでしょうか。
教科書で読んだけど、『源氏物語』ってどうせプレイボーイの恋愛話でしょ…?という印象をお持ちの方も多いでしょう。
うーん!もったいない!!
『源氏物語』が、つまらないただのラブストーリーであるわけがないのです。
源氏物語は、西暦1000年を少し過ぎた頃に書かれました。つまり、『源氏物語』は、1000年読まれ続けている物語であるということです…!
1000年も人々が読んできたということは、何度読んでも新しい発見をさせるような作品であるということでしょう。
やっぱり一度は読んでみたい作品…!かもしれないですね…?
でも古文を読むのは大変だよ💦という方も多いでしょう。
いえいえ、原文で読まないでもいいのです。
海外文学であれば、その作品との初めての出会いが翻訳であることに、抵抗を感じる人は少ないでしょう。
それと同じように、『源氏物語』も、現代語訳から入ってしまえばよいのです。
1000年生きてきた作品は、現代語訳で読んだくらいで、その魅力を失うはずはない!
そこでおすすめなのが、この『新編日本古典文学全集』(阿部秋生・秋山虔・今井源衛・鈴木日出男・校注訳、小学館)の『源氏物語』です。
この『新編日本古典文学全集』の特徴は、三段構えになっていることです!
上段が語句や歴史事項の簡易な解説、中段が本文、下段が現代語訳となっています。
なので、現代語訳をまず読みたい、という方は、下段をたどっていけばよいことになります。
『新編日本古典文学全集』の『源氏物語』の現代語訳は、原文に即しつつも、独立した現代文として味わえるように配慮されています(凡例より)。
現代語訳だけを読んだとしても、きっと物語の世界に入っていけますよ。
そして現代語訳を読んでいて何か疑問にぶつかったら、上段の解説を見てみましょう。「何気なく読んでいたけど、こんな意味があったのか!」という発見もできるはずです。
また読んでいくうちに、「このエモい場面、原文ではどのような言葉で表しているのだろう?」などという興味がわいてくるかもしれません。そしたら、すぐ中段の原文を見てみましょう。「この言葉は前も出てきたな」とか、「この場合とあの場合で登場人物が感じているのは、似たような感情に思えるが、原文では別の言葉を使っている」、「この場面だけ、やたらと一文が長いな」などなど、原文をちょっと見るだけでも気づきがあります。
他にも、『新編日本古典文学全集』の『源氏物語』は、漢籍等の引用一覧や系図、図録などといった付録も充実しています。「もうちょっと深く知りたい」という時の道標が充実しているのです。
隅々まで研究者の精魂がこもっているこの本で、『源氏物語』との最初の出会いをしてみませんか。研究者の心血が注がれたこの本は、いつだって、あなたの良き導き手となるはずです。何度繰返して読む時にだって、どんな興味で読む時だって、いつでも。
本日もお読みくださりありがとうございました。
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