三好徹の交友
今年が始まり、早一ヶ月以上が経とうとしております。
もう2月も半ば…。私は年賀状をいただいた方へのお返事年賀を出せないままになってしまっております…。
皆さまは年賀状のやり取りは、現在もなさっているでしょうか。
年賀状を手に取って見返し懐かしい名前に出会うのも、なかなかよいものです。
今日は、そんな年賀状の中でも作家の年賀状を紹介したいと思います。
三好徹宛の年賀状です。
三好徹は昭和6年東京生まれ。推理小説やスパイ小説など、幅広いジャンルの作品を執筆した作家です。昭和42年に「風塵地帯」で日本推理作家協会賞を、またその翌年には「聖少女」で直木賞を受賞しています。令和3年に亡くなるまで、数多くの作品を発表しました。
では、どんな人物からどんな年賀状が、三好徹に来ていたのでしょうか。
例えば、この年賀状は…?
星新一からです!
星新一は大正15年東京生まれ。400字詰め原稿用紙で10数枚程度の、ショートショートと呼ばれる小説形式でお馴染みです。昭和43年には「妄想銀行」および過去の業績に対して、日本推理作家協会賞を受賞しています。日本推理作家協会賞の受賞者であることは、三好と共通点ですね。
写真の、昭和54年の年賀状には、星の代表作である「ボッコちゃん」のベンガル語訳(!)の一部が印刷されています。
星の作品は、英語はもとより、旧ソ連から東欧諸国の言語、中国語、韓国語、スペイン語、ベンガル語、エスペラント語まで20言語以上に翻訳されているそうです。自身の年賀状にもベンガル語の翻訳を登場させているということで、星もそのように様々な言語に翻訳されることを、喜んでいたのでしょう。
ひと味違う、個性的な年賀状です。
さて次の年賀状は…?
池波正太郎からです!
池波正太郎は大正12年東京生まれ。昭和35年に「錯乱」で直木賞を受賞しています。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」シリーズなど、時代小説で絶大な人気を博しました。
三好と池波は、ともに直木賞作家ということになりますね。
池波の年賀状も、昭和54年のものです。パイプを咥えた鹿の絵が印刷されています。池波は小説執筆の合間に多くの絵を描いていました。風景画や人物画に加え、動物の絵も好んで描いたようです。
池波正太郎記念文庫でも、池波の絵画の展示会を何度も行っています。
池波らしさが出た年賀状となっていますね。
今回は、三好徹に宛てた、星新一と池波正太郎の年賀状を見てみました。
どちらも、個性の出たものとなっており、面白かったです。作家の年賀状から、作家自身や、他の作家との交流について探ってみるのも、なかなか興味深そうです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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コトー
このブログを書くために、以下の記事を参考にしました。
NHKニュース「直木賞作家の三好徹さん死去90歳」2021年4月6日 15時35分https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210406/k10012958981000.html
星新一公式サイトhttps://hoshishinichi.com/
池波正太郎公式サイトhttps://ikenami.info/
池波正太郎文庫「企画展」サイトhttps://www.taitocity.net/tai-lib/ikenami/kikaku/kikaku.htm
買取品目・ジャンル | 三好徹 年賀状 |
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