はじめの一歩に!『源氏物語必携Ⅱ』のご紹介🌷
GWが始まりましたね。くまねこ堂はGWも休まず営業いたしております。
新しい生活を始めた皆さまは、そろそろ慣れてきたころでしょうか。
先日は東京都大田区のお客様より、
古典芸能、能、狂言、落語などの専門書・書籍、CD,DVDなどをお譲り頂きました。
御依頼、誠にありがとうございました。
以前このブログで、源氏物語について書いたことがありました。今回はその続きです。
いざ、源氏物語を深く知りたいと思った時に役立つ本をご紹介します。
こちら『源氏物語必携Ⅱ』です。
学燈社の別冊国文学シリーズの中の一冊となっています。
この本の目次を見てみると、「源氏物語作中人物論」と、「源氏物語表現事典」に分かれています。それぞれの項目について、押さえておくべき点を、研究者が端的に述べている構成です。
学生の方がいらっしゃれば、ゼミやレポートの時に参照するのもおすすめです。
〇〇について調べたいけど、どこから始めればいいのか?
レポートを書かなければいけないけど、どんな観点で進めればいいのか?
そんな時に、この本をぱらっとめくってみましょう。手掛かりが見つかるはずです。
卒論などを書く時にも、随時参照するとよいでしょう。
さて、少し本をのぞいてみましょう。
「源氏物語作中人物論」から、大朝雄二氏「葵の上」を見てみます。
葵の上は光源氏の最初の妻で、左大臣の長女です。葵の上の気位の高さもあり、光源氏との結婚生活はうまくいっていないと本文で語られています。
大朝氏はこの結婚について、左大臣の婿になることによってのみ、光源氏を物語内の現実に自立させることができると述べています(p14)。
政治的な後見をしてくれる人物がいない中で、光源氏個人の魅力で人を惹きつけ、物語が展開されるようであるなら、それは物語としても空想に過ぎなくなってしまうということです。
このような見解に出会うと、なるほど、ただの恋愛話のように思っていた記述にも、政治性や物語の構想上の要請があったのだなあと、気づけたりします。
少し研究に立ち入ってみると、源氏物語は重層的な物語であることを実感できて、ぐんと面白く思えるでしょう。
この必携シリーズは、源氏物語だけでなく、古典文学についても近代文学についても、様々なものが出ています。
困った時には、是非参照してみてください。
コトー
買取品目・ジャンル | 古典芸能、能、狂言、落語などの専門書・書籍、CD,DVDなど |
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商品名・作品名 | 日本古典 源氏物語 |
出張先・エリア | 東京都大田区 |
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