地獄の辞典のご紹介🦇

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連日の酷暑、皆さん体調は大丈夫ですか?
毎年夏の暑さが更新されているような気がしてまいってしまいますね😭
少し涼しくなったかと思えば今度は大雨とは…早く過ごしやすい時期になってほしいですね😫

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本日ご紹介する本はこちら。


「地獄の辞典」 コラン・ド・プランシー 著 床鍋剛彦₌訳 吉田八岑₌協力

地獄の辞典とは何ともまぁ恐ろしい。
こちらは19世紀前半の西欧で信じられていた地獄思想などを辞典形式で解説したものです。

日本での地獄のイメージですと閻魔様がいて、鬼がいて、厳しい責め苦を受ける…というイメージがあります。
西欧の地獄はどんなところなのでしょう。

まず出てくるのは「悪魔」です。確かに、海外で悪霊や人の敵になるものを悪魔ということが多いですよね。少し面白いと思ったのが、西洋の悪魔は黒い怪物としてイメージされることが多いが、黒人の考える悪魔は白く、そして日本の神道の信者たちは、悪魔をただのキツネと考えているとの記述があり、人種や文化によって悪魔のイメージが結構大きく変わるものなのだと思いました。

あと、地獄ということで耳馴染があるのが、地獄の番犬「ケルベロス」。私がイメージするのは三つの頭を持つ犬の姿をしている地獄の門番というケルベロスなのですが、これは古代人のいうケルベロスなのだとか。本書で語られているのは、ヨーロッパでは魔人とされており地獄帝国の侯爵の一人として数えられているのだとか。前者は魔獣って感じですが後者は魔人と言っているので全くの別物のようです。
後者としてのケルベロスは初耳でしたのでなかなか興味深いです😎

地獄について、日本では死後落とされて裁かれる世界で、西欧では地獄に住まうものが現世で生きている人々を襲ったり惑わせたりする話が多いので根本が大きく違うようですね。
夏といえば怖い話!ですので、本書で魔界への想像を膨らませてみるのも楽しいかもしれません。

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