『別冊太陽 韓国・朝鮮の絵画』が入荷しました!
本日もくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は先日買い取りいたしました『別冊太陽 韓国・朝鮮の絵画』(2008年 平凡社)をご紹介いたします。
中国の絵画ならまだしも韓国・朝鮮の絵画というと意外と馴染みがない方が多いのではないでしょうか。
かく言う私もほぼ未知のジャンルでして、本書を参照しながらご紹介できればと存じます。
本書は「高句麗壁画」、「高麗仏画」、朝鮮王朝時代の「宮廷画・文人画」「仏画」「民画」という章立てで朝鮮絵画の成立を掲載しています。
気になったトピックをいくつか抜き出してみます。

『母犬図』李厳 16世紀 韓国・国立博物館所蔵
朝鮮王朝時代中期の朝鮮画風成立の項にて紹介されている李厳の狗子図です。

『花鳥狗子図』李厳 16世紀 韓国・三星文化財団所蔵

『花下狗子図』李厳 16世紀 日本民藝館所蔵
最高だ…。
清との関係悪化により絵画的様式の清・朝間の乖離が進む中で、李厳は朝鮮的花鳥画の確立において大きな役割を果たしたとされています。

『狗子図』俵屋宗達 17世紀 神奈川県立近代美術館所蔵
李厳の狗子図を見てこの作品を思い出された方も多いのではないかと思います。
こちらは俵屋宗達の狗子図です。
この朝鮮王朝時代の絵画が日本絵画に与えた影響について、俵屋宗達と伊藤若冲を例に解説しているコラムが面白いので必見です。

『四瞳猛虎鵲図』19世紀 倉敷民藝館所蔵
民画の項にて紹介されている虎図です。
厳格な表情で描かれることが多い虎ですが、朝鮮民画ではこのように剽軽な表情の虎が多く見られます。
これについては朝鮮王朝が布いてきた身分制度が揺らぎ、経済力で力を手にした庶民が権威の象徴としての虎を剽軽に描く一種の風刺的な表現であったとする説も本書内で提唱されています。
上記の狗子図や虎図はもちろん本書を通して、韓国・朝鮮の絵画の魅力の1つにモチーフの表情の豊かさが挙げられると感じました。
是非それぞれの時代の東アジア情勢を参照しながら楽しんでいただきたい1冊です。
くまねこ堂では、今回ご紹介したような美術品・骨董品や本書のような図録・資料も取り扱っております。
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