珍しい買取品のご紹介です
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先日お譲りさせてもらった物のうち、今回は珍しいものを二つご紹介させていただきます。
一つ目はみんな大好き、太宰治『人間失格』の昭和23年初版本です。
まずこのミニマルとも言えるデザインの秀逸さが目を惹きます。パッと見で太宰治だとは分かるが人間失格だとは分からない。しかし自伝的な部分のある作品だからこその、こんなデザインなのかもしれません。全くの推測です。
冒頭でみんな大好き、などと枕詞をつけてみましたが、僕は実はそんなに好きでもないのです。もちろん人間失格は読んでいますが、ともかく偉大な作家というのは好き嫌い分かれるものですよね。
人間失格には「ワザ」と言われる場面があったかと思います。有名な場面ですね。
砂地にドスンと尻餅をつきました。すべて、計画的な失敗でした。果して皆の大笑ひになり、自分も苦笑しながら起き上がつてズボンの砂を拂つてゐると、いつそこへ来てゐたのか、竹一が自分の背中をつつき、低い聲でかう囁きました。
「ワザ。ワザ。」
自分は震撼しました。
(太宰治『人間失格』39ページより抜粋)
この場面は人間失格らしさ、みたいなものが出てくる最初の場面だったのではないでしょうか。僕も震撼した覚えがあります。しかし今思い返してみると、当時感じたほどにはこの鋭さが鋭く感じられない気がします。というのもこの太宰治的なる感覚がすっかり市民権を得たからなのではないでしょうか。なんとなくブーム的なものがあったように記憶しています。
しかし当時、10年くらい前でしょうか、僕が読んだころにはその鋭さにすっかりやられてしまいました。もちろん初めてこういったタイプの作品を読んだからということもありますが。
太宰治つながりで続いてご紹介するものは、個人の日記になります。
つながったかどうかはさておき、個人の日記というのも古本業界では昔から取引されているお品物なのだそうです!
たしかに日記に嘘を書く人はあまりいませんから、個人の主観とはいえ、資料的価値があるというのは頷けます。しかし別に、誰もが知っている偉い人や作家やらでもないのに取引されているというのはやはり、面白いから、という理由が大きいのでしょう。
僕も興味が湧き少し覗いてみました。
たしかに面白い…。書き起こすのは控えておきますが。
こちら、お客様も「まさか日記帳が買取の対象になるとは」と驚いておられました。このように出張買取に伺わせていただければ、お客様が思ってもみないものが買取の対象となることは本当によくございます!ぜひお気軽にご相談ください。僕もそのような場面に立ち会っては、心の中で一緒になって驚いておりますので。
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小野
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