魂を震わす青の世界―書籍「「図変り」大皿の世界 伊万里 染付の美」のご紹介―【くまねこ堂は年内休まず31日まで買取対応しています!】
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もう年の瀬ですね。皆様いかがお過ごしですか。
本日はこんな図録をご紹介します。
「「図変り」大皿の世界 伊万里 染付の美」(2013年・世界文化社)。
この本には、従来美術品として認知されてこなかった19世紀の伊万里大皿の写真が多数収録されています。蒐集家の間では「伊万里は元禄享保まで」と言われ、それ以降のものは質的に劣るとされていましたが、優れた品物もあったのです。(参考:p2~13、瀬川竹生「誘う大皿―染付・美の再発見」、荒川正明「江戸っ子の粋と活力―伊万里・染付大皿」)
この本は、瀬川竹生氏のコレクションを元に作られています。
パラパラと眺めて思うのは、皿に美しい青で精緻な文様が描かれる時、皿は宇宙なのだということです。素晴らしい技術でそこに絵や模様が描かれるなら、皿の上にこの世ならぬ世界が出現してしまう!
私の言葉が貧しすぎて感動をあまり伝えることができませんので、この本の中で紹介されている大皿を少し見てみましょう。
まずはこちら。「染付跳鯉文大皿」(p28)。
大迫力です。62.2×32.8×10.8のサイズ(参考:p198)というのですから、大きな皿です。でも水の流れも鯉の鱗も、繊細です。この鯉には、生命が宿っていますね。
次はこちら。「染付唐草地丸文散輪花大皿」(p70)。
細かな文様です。それが精確に描かれています。絵付けをした人の精神力が注ぎ込まれていて、こちらを飲み込むようです。
以上、少し紹介してみました。
図録としてさらさら見てしまうなら、綺麗だなあという印象で終えられるかもしれないですが、実際にこの皿たちを見たら、そのエネルギーに圧倒されてしまう気がします。極まった芸術作品は、人に衝撃を与えるはずです。実際に見てみたいけれど、少し怖いような、そんな気持ちになりました。
この図録を見て、恐ろしいほどの技術と精神でこの皿たちを完成させた、過去の人々に思いを馳せました。自分の知らない世界がまだまだあるのだなあという感慨です。
お時間のあるお正月、今日ご紹介した「「図変り」大皿の世界 伊万里 染付の美」のような本で、度肝を抜かれてみるものよいのではないでしょうか。
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コトー
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