保田與十郎全集・影山正治全集などをお譲りいただきました⛄
不安定な天気となっています。
皆さま十分お気を付けください。春が待ち遠しいですね🌷
先日は世田谷区赤堤のお宅に伺い、保田與十郎全集・影山正治全集や、吉田松陰・三島由紀夫などの作品、また万年筆などをお譲りいただきました!
以下は保田與十郎全集です。
保田與十郎は明治43年(1910年)生まれ。日本浪曼派の文人として知られています。戦時には、文学面から日本に関して独自の言説を発表しており、戦後は「追放令」G項該当者として公職追放ともなっています。
そしてこちらは影山正治全集。
影山正治は1910年生まれの思想家・歌人です。保田與十郎とも親交がありました。
今回の買取では日本浪曼派として代表的な保田與十郎の全集をいただきました。知識はないのですが、以下考えたことを少し述べてみます。
日本浪曼派は日本伝統への回帰や西洋近代批判を展開したと言われているように思います。そしてその危うさだけが、文学史的知識のない自分にも何となく伝わっています。しかし彼らがレトリックで日本の人々に強い影響を与えたのであれば、日本浪曼派の一人一人がどのような言葉で何を語ったのか、それはどのように伝わり、解釈されていったのか、つぶさに見ていく必要があるでしょう。このような全集は、その作者の言葉にがっちりと向き合えるという点で、ありがたいものです。
そしてそのような過去に関する緻密な考察ができたならば、国についての現在展開する言説にも批判的に向き合える可能性が出てくるのだろうと思います。
近代、国という幻想と共に、日本文学も生まれました。これが共有の言葉と文学だというものを確立させ、それを既に持っていた西洋に対抗しなければならなかったからです。日本はまだない近代以前に日本を求め、日本文学を求めてしまうのは、現在の私たちも同じです。アイデンティティを求めてしまうから。その怖さを常に思いつつ、生活ができたらと思います。
日本浪曼派についても保田與十郎についても、あまり語れず、自分の不勉強を身に染みて感じますが、限界でありますので、本日のブログはこれで終わりにします。
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
ご処分をお考えの方、またご整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、まずはお気軽にお問い合わせ下さい!スタッフ一同心よりお待ちしております!
本日もお読みくださりありがとうございました。
コトー
参考
新学社「保田與十郎 略歴」http://www.sing.co.jp/info/book/yasuda/profile.html
徳富蘇峰記念館・人物検索「影山正治」http://www.soho-tokutomi.or.jp/db/jinbutsu/4664
Wikipedia「影山正治」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%B1%E5%B1%B1%E6%AD%A3%E6%B2%BB
Wikipedia「日本浪曼派」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%AA%E6%9B%BC%E6%B4%BE
商品名・作品名 | 保田與十郎全集・影山正治全集・吉田松陰・三島由紀夫・万年筆 |
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