“直し人”への憧れ~「直す現場」のご紹介~🔧
最近当店で出品した本の中から心惹かれる一冊がありましたので、ご紹介したいと思います。
「直す現場」絵と文・百木一朗 (2011年)です。
こちらの本は、著者が京阪神地域のいろいろな修理・点検・整備の現場を取材したもので、1981~1982年にプレイガイドジャーナルで、1999年から2002年に大阪人に連載されていたそうです。
目次を見てみると、ジーンズ、おもちゃ、自転車などの身近なものから、瓦の葺き替え、エレベーターの点検、水族館のメンテナンスなどかなり大掛かりなものに関わる現場まで、色々ありますね。
まず気になったのは、当店でも馴染みの深い本の修理。
図書館の製本室の様子が描かれています。
最近では、内部に修理部門を持たず、職員さんの応急処置で済ませてしまう図書館が多いそうです。
こちらはわりとよく見かける、自転車修理の現場。
パンクぐらいなら自分で直せるぜ!という方も結構いますが、私は自力では全く何もできないので、前カゴや鍵をつけかえるだけでも自転車屋さんに頼ってしまいます…(笑)
待っている間、作業の様子を見ているのは面白いです。
こちらはプリンターの修理。
冬はプリンターの調子が悪くなりがちらしく、くまねこ堂で使っているプリンターもついこの前までだいぶ機嫌が悪い日々が続いていました。朝来たら、まずプリンターを目覚めさせる作業から入っておりました(笑)最近は暖かくなってきたので、だいぶ元気に働いてくれています。
プリンターなどの機器の修理の場合は、モノを持ってきてもらうより現場に出向くことが多くて、相手先に行くと故障して怒っている人か故障させて申し訳なさそうにしている人かの二手に分かれる、と書かれていて興味深かったです。前者にならないように気を付けよう…。
こちらは表紙にも使われている、靴の修理の現場の様子。
この本では全編を通して“人”(本文では直し人、とあります)の姿は描かれておらず、このような点線で立ち位置が示されているのみです。あくまで、現場の様子が主役!という姿勢がまた、職人っぽい渋さがあって素敵です。
どうして私がこの本に惹かれたかといいますと、それは私が絶望的に手先が不器用だからです。
モノを作ったり直したり出来る人への憧れが、めちゃくちゃ強いのです。
こういうのはきっと生まれ持ったセンスなので、私は一生“直し人”の側へはいけないんだろうなと思います。
いいなぁ、器用な人たち…
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ポエ
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