小学館『中学生の友』 付録のご紹介です
今回はまたくまねこ堂らしい、珍しい古書が入荷いたしましたのでご紹介します。
小学館『中学生の友』の付録でございます。
中学生の友は小学館から発行されている学習雑誌で、その名の通り中学生向けのものとなっています。
小学館は1922年(大正11年)に学習雑誌の発行から始まっていて、中学生の友は1949年に創刊されました。
しかし女子中高生向けの『女学生の友』を除いて他は1963年には休刊となりました。
ちなみに『女学生の友』は1977年まで続き、78年からは10代少女向けのファッション雑誌『プチセブン』へと後継されました。
今回ご紹介するのは本誌ではなくその付録でございます。
こちらの「中2・探偵文庫 太陽熱人」は昭和35年(1960年)発行の「中学生の友2年2月号」の付録です。
この付録らしいサイズ感と簡素ながら可愛らしい装丁に心くすぐられる気持ちは分かります。
僕自身学習雑誌に思い出はありませんが、こういった世界観に、たしかにこんな時代があったんだというノスタルジーを感じます。
大胆に指紋をデザインに使うのはかなりセンスが良い気がします。指紋というのは見ているとなかなか癖になりますよね。
さて『太陽熱人』はどんな話なのでしょう。少し中身を見てみます。
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なるほど。元々はガストン・ルル―の『殺人機械』という小説なのですね。
なんだか「はじめに」を読んでいると少年に戻った気分になりました。もう二度と手に入らないあの季節。
これらも同じく中学生の付録の文庫です。どれも可愛らしく、興味惹かれますね。
他には旺文社の学習雑誌で『中一時代』というものもございます。
さきほどの中学生の友と同様に、旺文社でも学年別に展開されております。中三向けの『中三時代』の付録がございました。
なんだか旺文社の方は明るい雰囲気がありますね。当時も愛好する学習雑誌に派閥があったものと思われます。旺文社というと学習参考書を思い出しますが、たしかになんとなく明るいイメージがあります。
しかしともかくもう夏ですね。文庫本を持って木陰を目指しましょう。
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小野