昭和天皇に関する歴史研究の書籍が入荷しました。
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昭和天皇に関する歴史研究の書籍が入荷しました。
山田朗『昭和天皇の戦争――「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと』(岩波書店、2017年)、豊下楢彦『昭和天皇の戦後日本――〈憲法・安保体制〉にいたる道』(岩波書店、2015年)。刊行時期は前後しますが、前者がアジア・太平洋戦争までのいわゆる戦前、後者が戦後の昭和天皇史になります。
『昭和天皇の戦争』の著者、明治大学教授・山田朗氏は近現代日本の軍事史の第一人者の一人です。一方、『昭和天皇の戦後日本』は、昭和天皇による「天皇外交」の実態を明らかにしてきた、元関西学院大学教授の豊下楢彦氏の執筆です。豊下氏は、敗戦国である日本、イタリアの占領管理体制を検討した研究もございます。著者の専門分野に異なる部分はあれど上記2冊は、山田氏は戦前日本の戦争を扱い、豊下氏が戦後の日米安全保障の問題に取り組むという形をとっており、ぜひとも併読すべき著作だといっても過言ではありません。
この2冊の刊行で、軍事・外交史における昭和天皇の役割が、現在の研究水準で通史的に論じられることになったと思われます。そのように考えまして、この場で紹介いたしました。
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小野坂
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