土井忠生ほか編訳『邦訳 日葡辞書』(岩波書店、1980年)が入荷しました。
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さて、今回は、興味深い辞書が入荷しましたので、ご紹介いたします。
土井忠生ほか編訳『邦訳 日葡辞書』(岩波書店、1980年)です。
帯にある通り、原著の『日葡辞書』は1603年にイエズス会宣教師らの編纂によって長崎で刊行されたものです。そのため、この辞書には、戦国時代の雰囲気を伝える、面白い例文が採録されています。たとえば、次のようなものがあります。
Tachiba. 立場(タチバ)の項目の例文には、「立場を去らず討死した」とあります。『日葡辞書』は立場の意味について、「ある人が他の人と闘っている所、あるいは、居場所」と記しています。
(; ^ω^)・・・. こうした意味を持つ言葉が「立場」だというわけです。はて、討死しても守らなければいけない立場とは??と考え出すとどうでしょう。意外にも現代の日本人にとっても捨て置けない一語ではないか、という気がしてきませんか。そんな「立場」は戦国時代にあったもので、現在はないだろう、と本当にいえるでしょうか。
実際、「私の立場はどうなるんだ!」などと怒り出す人に出くわしたことはあるのではないでしょうか。あるいは、自分でそう怒鳴ってしまった経験のある方もおられるかもしれません。
なにやら妙に重々しく使われる言葉だな、と感じたら、ぜひ『日葡辞書』をお手にとってください!
小野坂
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