文庫を大量に買取いたしました📚
くまねこ堂からのお知らせです🎇
【くまねこ堂は今月休まず出張買取を行います!💨】
暑いですねえ💦
呼吸しているだけで偉いという気持ちです。体調に気を付けて過ごしていきたいところです。
先日は台東区浅草に出張買取がございました。人力車や浴衣姿の観光客の方をたくさん見かけました。趣がある街でした。
お家に伺いましたところ、本は全部きれいにしてほしいとのご希望でしたので、本は全て買取・片付けをいたしました。合計2000冊程度、四人がかりで運びました。江戸・東京に関する本や、落語・演芸の本、また岩波文庫・講談社学術文庫・ちくま学芸文庫などかための文庫を大量にいただきました。
今回は岩波文庫や講談社学術文庫などをたくさんお譲りいただきましたが、文庫で手軽に名著が読めるというのはなかなかありがたいことです。自分の韓国に住む友人は、韓国の書店で購入した本をよく紹介してくれるのですが、ハードカバーの立派な本が多いです。その人によれば、韓国ではハードカバーのしっかりした本が多く、文庫や新書というのはあまりないとのことです。意外でした。国によっても出版物の流通の様子はかなり違うようです。
海外がどうであるかはあまり詳しくないのですが、ともかく日本では、今、出版は不況なのでしょう。でもやっぱり本は側にあってほしいものです。
そのようなことを考える時、思い出すのは又吉直樹さんのことです。彼は上京したての頃、バイトも受からないことが多く、金がなく絶えず空腹で、その空腹を紛らわすために読書をしていたそうです。暇があれば古本屋を回っており、そこで古本を手にすることは彼の生にとってとても重要でした。以下、又吉直樹『第2図書係補佐』(幻冬舎吉本文庫・平成23年)の「昔日の客」からの引用です(「昔日の客」は関口良雄『関口の客』に関して綴った又吉のエッセイ)。
気になる本は手に取り裏の紹介文を読み、帯文を読み、ページを開く。するとそこに宇宙が現 れる。どんどん活字が大きく濃く強くなっていき雑音が遠退き異世界が拡がる。(18頁)
彼は300円の古本は安い、と言います。「その値段で宇宙を買えるのだから相当安い(18頁)」。でもその金もないから彼は3冊100円コーナーに行っていたそうです。
両手に収まる宇宙。ポケットに入る宇宙。持ち運べる宇宙。それが本です。本の宇宙は、私達が昨今、スマホを手放せずに、ありとあらゆるコンテンツを消費し続け、世界と常に接続していることで手に入れている「宇宙」とは異なります。前者は、作者の紡いだ言葉と読者の私だけの世界で私が格闘し、私が生み出していくものです。後者は、絶えず膨大な他人が私に語りかけ、それに私が振り回されている中で錯覚するものです。前者が私のものであるなら、後者は私のものではない、誰のものかもよくわからないものです。無限を相手にできるほど、人間の器はでかくはないと思うのです。一人の魂を注いだものに向き合うことが、私にできる本当なのです。
自分は東京に出てきて10年弱ですが、町の古本屋はだんだんなくなっていくようです。これはいかんです。我々は宇宙を格安で買える場所を失っているのですから。これはいかん。そのように漠然とした危機感だけ募り、しかし、この世界にどう立ち向かえばいいのかはやはりわからないままです。戸籍上の年齢だけは老いていき、実態は惑う子供です。困ったなあと思いながら、また今年も、同じ場所で蝉の音を聞いているばかりです。
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
ご処分をお考えの方、またご整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。いろいろなご提案ができるかもしれません。
お電話またはメールフォーム、LINEにて、まずはお気軽にお問い合わせ下さい!スタッフ一同心よりお待ちしております!
コトー
買取品目・ジャンル | 買取・片付け・2000冊・江戸・東京・落語・演芸・かための文庫大量 |
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商品名・作品名 | 岩波文庫・講談社学術文庫・ちくま学芸文庫 |
出張先・エリア | 台東区浅草 |
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