建築やデザインの書籍を買取いたしました🏢
最近は暑くて食欲もなくなりがちです。食べる体力さえなくなってしまいます。身体を横たえているだけで疲れてしまう。どうしたものでしょうか。
涼しい季節を待ちわびています。
先日は台東区鳥越・蔵前に出張買取に伺いました。建築・デザイン・アートの書籍を中心に、PC関係の技術書、思想哲学の本、またちくま学芸文庫などをいただきました。買取金額もお客様の期待以上だったとのことで、喜んでいただけました。
以下のような本をお譲りいただきました📚
一冊ご紹介します。
「光のゼミナール―武蔵野美術大学空間演出デザイン学科面出ゼミ10年間の記録」(鹿島出版会・2013年)です。
照明デザイナーの面出薫が行った、武蔵野美術大学での光のデザインを学ぶゼミの記録です。「面出ゼミは、光をキーワードにして、「人-モノ-空間‐環境」の関係を研究学習し、新たな生活情景をデザインするためのフォーラムです。(序論p11)」とあります。
光に注目するというのは、この本を手に取ってなるほどと思いました。光は基本的には人が活動する上で必要なものであるから、それに着目することで人間の生活や行動が見えてくるのですね。
「ライトアップゲリラ・アノニマスな都市の景観を光で再生する」の課題の部分を見てみます。「各種の光源や照明器具を使い、アノニマスな都市の景色を創造的に創りかえることを目的としている。各種の光に直接触れ、操作することを通じて、光の即興的性質を学習する。(p64)」としています。
その成果としてあげられているのが、例えば次。説明文には夜のゴミ焼却施設に光を当てたもの。夜の闇の中で視覚的に消失したゴミの山に丁寧に解釈を与えた光を重ねていけるとしたら、汚いゴミの山が夜に芸術的なオブジェとして蘇るかもしれない、という狙いが記載されています(p66)。
照明による光は、意図のあるものです。目的がある光に照らされるなら、そこはそれまでとは異なる空間になるし、そのような光の経験があると、昼間に見てもそこが今までとは異なるように見えてくるのでしょう。
また「嫌われている環境をアートにする」という課題に取り組んだ記録として、煙突にプロジェクターで照射したものもあげられています(p74‐75)。
この課題の紹介文では、煙突のような産業構造物が地域の芸術アイコンに変容する可能性を指摘しています(p75)。
光はとても身近なものだけれど、この本を眺めていると光について改めて考えさせられます。光を観察することで、人間のその空間への意識がよくわかるのだろうし、光によって、その意識も変化してしまう。光について考えることは、重要なのだとよくわかりました。
興味深い書籍をたくさん、ありがとうございました。
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コトー
買取品目・ジャンル | 建築・デザイン・アート・PC関係の技術書・思想哲学 |
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商品名・作品名 | ちくま学芸文庫 |
出張先・エリア | 台東区・鳥越・蔵前 |
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