コーエーのシミュレーションゲーム「三國志」を紹介します
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今回はゲームソフトを紹介します。テレビゲームというと、思い出深いのがコーエーの「真・三国無双」シリーズですが、私はアクションそっちのけで辞典・年表にハマっていました。本編の超人的な戦闘と、史実とのギャップや、本編で「無双」の大活躍の元ネタを眺めたり、本編のアレは完全にイフのお話かぁ、などと辞典・年表コーナーはだいぶ楽しめるものです。
ところで、最近のコーエー・三国志ゲームは、無双できないようです。黄巾の乱に際して義勇兵として参加した無名の主人公の物語、「Wo Long Fallen Dynasty」がそれです。しかし、公式ウェブサイトをみると、無双のあの猛将が主人公の隣にいます。主君のピンチに単騎で駆けつけることで有名な彼は、今作では恐らく味方なのでしょう。けれども、あのお方やあんちきしょうが敵として現れたら、どうでしょうか。想像するだけで恐ろしいですね。
※公式サイト https://teamninja-studio.com/wolong/jp/
三国志の主役級の武将をプレイすることから、無名の義勇兵への視点の変化は、同じくコーエーのシミュレーションゲーム「三國志」(商品名)が、君主プレイから全武将プレイに変わったことを連想させます。わたしがなじみ深いのは8と10ですが、総大将が勝手に突っ込んで敗走するなど、自力では如何ともしがたい局面に出くわしたことが思い出されます。
しかしながら、初期の君主プレイでも、君主でもどうにもならない事態というものがあります。それが、イナゴの大群や河川の氾濫です。配下の武将には飴玉をしゃぶらせて忠誠を誓わせるということがあり得ても、自然にそれは通用しません。それも舞台は、2-3世紀です。
しかしながら、21世紀の今日、地球「温暖化」どころか、地球「沸騰化」の時代を迎えています。そういうことなら、三国史実および物語のスタート地点である民衆反乱の黄巾の乱も、きっかけは相次ぐ天災でした。シミュレーションゲーム「三國志」中の、人間同士の駆け引き、一騎討ちの外側に広がる人間と自然との関係は、天災イベントで表現されました。このことは当時の世界観をつくり上げるうえで有効であったわけですが、21世紀の気候危機と重なる思いもあります。長期シリーズゆえ、初期作を今日の視点でプレイするという、ゲーム「三國志」の歴史が浮かび上がるような、そんな時代に生きているようですネ。
小野坂
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