人間を思うー筒井康隆「現代語裏辞典」のご紹介ー
曇りがちな空のもと、欠伸の止まらない今日この頃です。
しかし、そんな眠気をとっぱらうような本を見つけました。
筒井康隆「現代語裏辞典」(文芸春秋・2010年)です。
まず、ページをめくろうとして驚くのです。
顔だ。
筒井の顔があります。どきっとしちゃいます。目が覚めました。
12000もの項目数があるとのこと。たくさんです。わくわく。
ちょっと見てみます。
「あい」【愛】すべて自分に向ける感情。他へはお裾分け。
お裾分けもできているのかわからないです、自分は。
「アニメ」【animation】驚くべき多人数のアニメーターの犠牲的労働によって作られるが、栄誉を受けるのは、二、三人。
涙。
「せいしゅん」【青春】アホなことをする時期。一生アホなままのやつもいる。
自分はもう30になりますが、まだ青春であることがわかりました。
「ふうか」【風化】①千の風になること。②又三郎になること。
秋川雅史さんの歌う「千の風になって」、思い出しました。懐かしいです。
「風の又三郎」は、自分はNHK「日本語であそぼ」で野村萬斎さんがやってらっしゃったのが好きでした。どっどど どどうど どどうど どどう…。テレビにかじりついて見ていた幼い頃を思い出しました…。
「ようしゃ」【容赦】した方が負け。
しかし、せずに生きていくことは難しい…。
突っ込んだり、笑ったりしながら、ずっと読んでいられます。楽しく読めますが、人間について思いを巡らしてしまいます。
最後に以下を引用しておきます。
「わたくし」【私】全宇宙が存在する理由。
かっこよいです。
哲学書を読み、この言葉が出てくる背景を知っても、それを自分で実感ができるかはわからないです。むしろ、自分の生活感覚からの方が納得できたりするのでしょうか。
いろいろ動き、考えて、「私」=「全宇宙が存在する理由」の意味を、死ぬまでに理解できたらと思います。欠伸している場合じゃないですね。
本日は筒井康隆「現代語裏辞典」(文芸春秋・2010年)をご紹介しました。
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