Matthew Walker, Why We Sleep: Unlocking the Power of Sleep and Dreams (New York: Scribner, 2017) を紹介します。医学書の新刊書の買取依頼があり、ベストセラー洋書続々入荷中!#睡眠
みなさま、睡眠時間は足りていますか? 12月はイベントも多く、それに加えて年内に始末したい業務も抱えつつ、というように通常の月末とはいかない方もおられるかもしれません。そこで犠牲になるのが、睡眠時間だというのも想像に難くありませんし、実体験もあります。そう、あれは修士論文を12月に提出しようとしていたときのことqぁzxすぇdcvfrtgb(2万字略)。
そこで、Matthew Walker, Why We Sleep: Unlocking the Power of Sleep and Dreams (New York: Scribner, 2017) を紹介します。医学書の新刊書の買取依頼があり、このような洋書も入荷しております。くまねこ堂では、医学書に限らず、学術書の買取を強化しています!
睡眠は生活上で重要だというのは間違いないのでしょうが、睡眠の目的は何か、と出し抜けに質問されたら、どう答えるでしょうか。他の人間の三大欲求の食欲と性欲の場合のようにはっきりと答えられないのではないでしょうか。本書『なぜ私たちは眠るのか:睡眠と夢の力を解明する』は、そのような問題に答えるものだということが序章で示されています。睡眠が短ければ人生も短くなるということに正面から反対する人はそう多くないでしょうが、だからといって、寝ないと健康に悪影響が出る理由を科学的に理路整然と説明できる人が大勢いる…とは思いませんよね。
食べなければ死ぬ、と一度は聞いたことがあるでしょう。性欲についても、何やら抑えが利かないのか、ここではとても書けないような行為におよぶ人がいます。むろん、そうした行為が純粋な性欲だけで説明がつくのかはわかりません。食事も単純に生命を維持するだけの行為ではありませんから、睡眠と同様にその目的について考察することは難しいのかもしれません。
他方で、睡眠に対する社会的な扱いは、上記のような個々人の感覚とは異なる、あるいは正反対の状況にあります。本書が引用しているのは世界保健機関(WHO)のとある報告です。WHOが警告しているように、工業化された国々では睡眠不足が深刻です。睡眠不足国としてアメリカ、イギリス、日本、西ヨーロッパの数か国、いわゆる先進諸国が本書で挙げられていますが、それら国々で身体的(たとえば心臓病)および精神的(たとえば鬱や自殺)な疾患が増加しているのは偶然の一致ではない、と明言するところから著者のウォーカー博士は考察を始めようとしています (p. 4)。
それでは、ウォーカー博士は何と主張しているのでしょうか。それは…と続ける余裕は、業務時間内でのブログ作成にはありません。睡眠時間を削ったらよいのでしょうかね…(>_<)。
小野坂
お問合わせ・買取のご依頼
お問合わせ・ご相談は無料です。お気軽にお問合せ下さい。