「CHE fotógrafo 写真家チェ・ゲバラが見た世界」の図録が入荷しました!専門書の買取強化中!
◇◇1959年1月8日、キューバ革命軍指導者のフィデル・カストロがハバナに到着、革命政権樹立へ◇◇
↑新幹線内のニュースふう
古書の買取では、数年前の展覧会の図録が入荷することがあります。それらの図録のなかには、展覧会当時に購入していないとなかなか手に入らず、かといって大学図書館や公共図書館で蔵書先を探すのも困難なのが現状です。そうした現状に鑑み、くまねこ堂は専門書の買取に力を入れております。
最近入荷したのは、下記の図録です。
2017年に恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンルームで開催された「CHE fotógrafo 写真家チェ・ゲバラが見た世界」の図録です。図録の編者はキューバの首都ハバナを拠点とするチェ・ゲバラ研究所(Centro de Estudios Che Guevara)で、入荷したのはその日本語訳版です。翻訳協力者は、『チェ・ゲバラ――旅、キューバ革命、ボリビア』(中公新書、2015年)の著者、伊高浩昭氏が務めており、キューバと日本の専門家の合作で価値ある図録が刊行されたといってよいでしょう。
キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラについては多言を要しないでしょう。しかし、この展覧会は「写真家チェ・ゲバラ」と題されています。ゲバラに「写真家」と修飾する人がどれだけいるでしょうか。図録の序文にも「閣僚であり、作家であり、ゲリラであり、国家代表であり、識者であり、若き殉教者であったチェ」と紹介されています。そのゲバラの写真家としての側面に光を当てたこの図録は、ゲバラについての研究の広がりを思わせます。
このブログの範囲では、これまでのゲバラ研究の展開を示しつつ、この展覧会が研究史に新たに与えた知見が何であり、そしてどういった可能性を開くものであるか、といったことを述べるのは困難です。また、写真についての図録をコンパクトデジタルカメラで撮ってウェブにアップするということも差し控えます。近日中に出品しますので、どうかよろしくお願いいたします。
小野坂
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