東京都小笠原村で、動物写真集をお譲りいただきました ー その②
前回に引き続き、
東京都小笠原村のお客様からお譲りいただいた本をご紹介します。
今回は、2冊の写真集です。
左:『GOMBE』星野道夫
右:『おきて』岩合光昭
左の写真集は、
アラスカの大自然を撮り続けてきた星野道夫さんが、
初めてアフリカを訪れて撮られた写真集です。
場所はタンザニアのゴンベ・ストリーム動物保護区。
ここで長年チンパンジーの観察研究、保護に取り組んでいる
世界的な霊長類学者ジェーン・グドールさんと過ごした10日間の記録です。
星野さんといえばアラスカのイメージが強いので、
アフリカで撮った写真集とは意外でした。
アラスカとは全く違う大自然の中で、
新鮮な驚きを感じている星野さんの文章も印象的です。
そして何より、星野さんとジェーンさんの対話がとてもすてき。
互いに、生まれ故郷を遠く離れた場所で、
自然や動物、そこで暮らす人々と向き合って生きる人生を選んだお二人には
短い時間でもつながり合うものがあったようです。
写真にも、星野さんの深い親愛の情があふれていて、
とても温かい気持ちになりました。
星野さんは、最期の撮影に旅立つ前日にこの原稿を脱稿されたそうです。
「ミチオはまたゴンべを訪れたいと語っていた」
というジェーンさんの追悼のメッセージも寄せられていて、
本当に残念でなりません。
そして、
もう一冊も、タンザニアを舞台にした写真集。
こちらも有名な動物写真家である岩合光昭さんが、
セレンゲティ国立公園で1年半ご家族と一緒に生活しながら撮られたものです。
当時、岩合さんの娘さんは4歳だったそうですから、
すごいチャレンジですよね!
その瞬間の空気や、音、砂埃や水しぶきの感触まで伝わってくるような写真。
世界中を旅して、たくさんの動物たちの姿を捉えてきた岩合さんが、
「定住者として、その土地とがっぷり四つにくんでみよう」(同書p.310)
と決意された情熱が、どの写真にも満ちあふれています。
岩合さんの猫の写真も大好きですが、
こうした大自然に生きる動物たちに迫った写真もスバラシイです!
個人的には、奥様と共作されているこちらの絵本シリーズも
めちゃくちゃ可愛らしくておススメです
素晴らしい写真集をお譲りいただき、ありがとうございました!!
ユリ
お問合わせ・買取のご依頼
お問合わせ・ご相談は無料です。お気軽にお問合せ下さい。