神奈川県横浜市港南区で、『漬物のつけかた』をお譲りいただきました
神奈川県横浜市港南区で、『漬物のつけかた』をお譲りいただきました!
飛行機、蜜蜂に続きまして、本日も港南区の古書をご紹介したいと思います
【松永三郎『漬物読本 漬物のつけかた』協同出版社、1947年】
先日8/29には腸活に関する本をご紹介させていただきましたが、植物性乳酸菌を含むぬか漬けも、腸内環境を整えるのにとっても良いみたいですね
1947年に出版された本書の序文でも、食生活改善にぜひ漬物を活用するようを推奨しています。
(以下、「序」全文抜粋。※旧字体は改めました。太字は筆者)
漬物は日常の食生活になくてはならないもので我が国民の食料品中でも重要な地位を占めてゐるのであります。近来栄養学上からもその重要性が研究される事になり一家の栄養と保健を担ふ主婦の漬物に関する知識経験は是非不可欠の条件となつて来ました[。]食生活の苦境はまだゝ当分解決され相にありません。私共は一片の菜葉、一切の大根をも有効に漬物として利用し活用せなければならないのでありまして、家庭の料理人たる主婦は特に大いに研究し食生活の改善向上と、食料対策の一端に資せられたいと考へます。幸ひ本書をその手引書として活用下さる様著者よりお願ひする次第であります。
「ぬか漬け美味しいし、美容と健康にもいいみたいだから食べよ~(人´▽`*)♡」というノリとはかなり隔たりがありますね…
漬物は、栄養価が高く経済的な食べものとして、食糧難の戦後を支えてきたようです。
なお、奥付裏面の「共同出版社新刊優良図書案内」には、『漬物のつけかた』と並んで『極東軍事裁判速記録』『マツクアーサー指令一覧』など、歴史の表舞台にふさわしい書名もならんでいます。
マッカーサーと漬物が同列に扱われているんですね。
当時の人びとにとって、食糧を確保し、日々の暮らしを生き抜くことがどれほどの一大事だったか、考えさせられる一冊です。
by クラニャン
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