東京都港区三田で、『スズメ――つかず・はなれず・二千年』をお譲りいただきました
東京都港区三田で、『スズメ――つかず・はなれず・二千年』をお譲りいただきました。
本日も引き続き、リピーターさまからの本をご紹介いたしますo(*^▽^*)o
【三上修『スズメ――つかず・はなれず・二千年 (岩波科学ライブラリー〈生きもの〉)』、岩波書店、2013年】
スズメ。
スズメを知らない日本人はいないと思いますが、スズメのことをよく知っているぞ!という人もあまりいないのではないでしょうか。
本書は、そんな近くて遠い「スズメの正体」に、科学的・文化的な観点から迫っています。
私も小さい頃、祖母と古くなったお米やパンくずを庭にまいては、どこからともなく飛来して、一心についばむスズメたちを楽しく眺めていました。
毎日やってくるスズメたちには愛着も湧くもので、「今日は昨日よりごはん少ないの~ごめんね」などと声をかけていましたが、子ども心にときどき疑問に思っていたのは、昨日のスズメと今日のスズメは同じ個体なのか?ということ。
こちらが常連さんと思っているスズメたちも、実は日々違うメンバーが入れ替わり立ち替わり来ているだけなのかも…
とはいえ個体を識別できない以上、謎は謎のままでした。
この本には、そんな素朴な疑問のヒントになる情報が満載です。
たとえば「2 スズメの素顔」の「何年生きる?」の項目。
それによると、自然環境下の「100個の卵のうち、ヒナになれるのは60羽、(…)翌年まで生きられるのは10羽、(…)6年目まで生き残れるのは1羽」だそうです(35頁)( ̄◇ ̄;)!!。
6年で1/100羽しか生き残れないとは!飼育下では15年生きたという記録もあるそうですから(34頁)、やはり自然界は厳しいのですね。
そう考えると、長らくうちに来ていたスズメ集団も、やはり構成員は頻繁に入れ替わっていたのかもしれません。
スズメの生態に疑問を感じたことのある方、ぜひ一読をお勧めします
By クラニャン
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