東京都中野区で、妖怪に関する画集(歌川国芳や葛飾北斎の浮世絵、百鬼夜行などの絵巻集成)をお譲りいただきました
東京都中野区で、妖怪に関する画集(歌川国芳や葛飾北斎の浮世絵、百鬼夜行などの絵巻集成)をお譲りいただきました!
どうもありがとうございます!
こんな初冬に妖怪なんて季節外れでは…?と思われるかもしれませんが、
今日ご紹介するのは、ほっこり暖かい気持ちになれる可愛いお化けたちです(^^)
湯本 豪一『妖怪百物語絵巻』国書刊行会、2003年
本書では、妖怪絵巻4巻(「怪奇談絵詞」「土佐お化け草紙」「ばけもの絵巻」「蕪村妖怪絵巻」)がオールカラーで紹介されています。その妖怪たちがゆるくて癒し系なのです…
その一。
「此化物どもは、名高き黒髪山にすみて、雨のつれづれ降る夜は、都あたりへ遊にいでりといふ。」(翻刻は本書より、以下同。)↓
なんだか楽しそう!
その二。
「元は羅生門の生れにて、今は地獄のゑんま王につかゑて居る。節分の頃、此地に来ると云ふ。」↓
なんだかご機嫌な表情の鬼ですね♪
最初は、おおらかなタッチが大津絵の鬼↓みたいかな~と思いましたが、
漫画『DEATH NOTE』の死神リューク↓にも似ている…?
その三。
「(…)障子のあなたにおどる音あり。すは妖物出たりと、腰の物をくつろげ、うかがひ居ければ、今生れ出たる如くの赤子、おどり遊ぶ。(…)追々に増し、何百人といふ事をしらず。」↓
ちっちゃい赤ちゃんがわらわらと…太刀に手をかけるも「かいな(腕)すくみて、ぬき放す事かなはず。」という剣術者の悔しそうな表情も可愛いです(>▽<)
今年は「開館50周年記念大仙厓展 ―禅の心、ここに集う」展(@出光美術館、2016年10月1日~11月13日)が好評を博しましたが、「ばけもの絵巻」の感性は仙厓↓に近い気がします。
思わず微笑んでしまうようなゆる~い妖怪たち、見飽きることがありません
By クラニャン
お問合わせ・買取のご依頼
お問合わせ・ご相談は無料です。お気軽にお問合せ下さい。