買取事例
河出書房新社らんぷの本などをお譲りいただきました!
本日もくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
先日は埼玉県蕨市のお客様からご連絡を頂き即日出張買取に伺いました。
昭和レトロやスヌーピーのグッズ、河出書房新社らんぷの本などをお譲り頂きました。
誠にありがとうございました。
河出書房新社の「らんぷの本」です。
昭和レトロな雰囲気のおもちゃやイラストなどが紹介されています。
当時に子供時代を過ごされた方にとっては懐かしい気持ちに存分に浸らせてくれる本ではないでしょうか。
全く世代ではない私にあの頃は良かった~などと思わせる程ですから…。
この度は古本の査定と相殺でゴミの無料回収を行いました。
場合によってはこのような対応も可能ですので、詳しくは買取時にご相談くださいませ。
くまねこ堂では、今回のようにご連絡をいただいた当日の即日出張買取にも対応しております。
タイミング等にもよりますがお急ぎのご処分ご整理でもまずはお気軽にご連絡下さいませ。
スタッフ一同ご依頼を心よりお待ちしております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
トリ
外務省編『日本外交年表竝主要文書』全2巻(原書房、1965-66年)が入荷しました
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
近代日本外交の歴史に関する史料集が入荷しましたので、それを紹介しつつ、これまでの関連投稿にふれていきたいと思います。まず、入荷した史料集は次の書籍になります。
外務省編『日本外交年表竝主要文書』全2巻(原書房、1965-66年)です。「竝」とは「ならびに」と読む、「並」の旧字体です。ところで、下巻口絵に採録された、1931年の満州事変以降の、日中間あるいは日本と満州国間の条約や協定といった合意文書の画像を眺めては、中国の政治家は字がうまいなぁ、といつも感じています。他方、それら文書の日本側の調印者は軍人である場合が多いのですが、彼らの字は…(以下略)。日本軍人でも宮中武官を務めたような人物の場合、達筆な書簡を認(したた)めていたものなのですが…。
こうして旧字体や墨筆の話をすると、日本外交史の勉強を始めたころ、この史料集の年表、外務省外交史料館日本外交史辞典編纂委員会『新版 日本外交史辞典』(山川出版社、1992年)、そして漢和辞典を引きながら、外交文書やそれに基づく研究書を読んでいたことが思い出されます。文学部史学科だった私が歴史についてまず知ったことは、歴史の本とは、辞典なしに読めないものだ、ということでした。実際、読書というよりは、逐語検索をかけているような状態でした。数ページ読むだけでこの有様で、どうやったら卒業論文が書けるのだろうと恐れをなしたわけです。その上、筆の手書き文書を読み解かなくてはならないのですから、呆然としていました。しかも、日本の外交文書では、カタカナで「イリテーション」と出てくるような場面がしばしばあります。すなわちirritationを「苛立ちを募らせる」という意味合いで、カタカナで表記してあるといった調子です。そうなると英和辞典も必要になります。ただし、英語で済めばまだマシなほうですから、イライラしてはいけません(何かあった)。
とはいえ、外交文書は日付と作成者、そして受け取った人が明記されている、歴史の史料としてはきわめて重要なものです。歴史学が史料に基づくというのなら、外交史は歴史の王道に違いないと思い、外交文書を読み続けることはいずれ何かの役に立つだろうという若干の感触がありました。
そのことが役に立ったのかは、甚だ心許ない限りです。以前のブログで昭和初期に日中関係、およびその後の日中戦争に関する本を紹介しているのですが、そこでかつての勉強の成果を多少なりとも活かそうと試みました。ご関心がございましたら、下記リンクよりご覧いただければ幸いです。
※日中戦争期の額装品やアルバムをお譲りいただきました! あわせて日中戦争研究の必読書、戸部良一『ピース・フィーラー――支那事変和平工作の群像』(論創社、1991年)が入荷しました!(くまねこ堂骨董ブログ、2021年4月23日)
https://www.kumaneko-antique.com/17368/
※『衛藤瀋吉著作集第2巻 東アジア政治史研究』(東方書店、2004年)を紹介します。(くまねこ堂古書ブログ、2022年2月10日)
https://www.kumanekodou.com/28618/
小野坂
張りつめた静けさの魅力と怖さー「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情 展覧会図録」ご紹介ー
あたたかさと湿り気に春が近いことを感じます。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本日は以下の図録をご紹介しようと思います。「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情 展覧会図録」(日本経済新聞社・2008年)。
この展覧会のポスターを見た時、これは行かなければと思いました。この緊張感と不穏は何なんだろうと。生活感のある室内に人物がいて、激しいことが起こっているわけではないのに、なぜこんなに張りつめて怖いのだろうと。狂気さえ感じる。でもその世界に触れてみたい。
実際行ってみて、すごく充実した時間を過ごせた記憶があります。そして疲れたような気もします。かなりの年月が経ちましたが、入荷した図録を手に取り、それを思い出しました。
自分は展覧会で図録を購入しなかったのですが、やはり買えばよかったと思いました。実際に美術館で過ごす時間が、絵と対峙してその力とか念とかいうものに衝撃を受ける時間であるのなら、それを言葉で整理する助けになるものが後には必要なのかもしれません。図録は豊富な解説で、その要望に応えてくれます。
この図録を少し開いてみます。「ごあいさつ」によれば、ハンマースホイは「17世紀オランダ絵画に強い影響を受けた作風」であり、「フェルメールを思わせる静謐で古風な室内表現を特徴」としているとのことです。
確かに光と影の使い方や柔らかな雰囲気などは、フェルメールに似ているのかもしれません、しかし、フェルメールの絵がその光でこちらをはっとさせるなら、ハンマースホイの絵はその影が見る者をじっとりと不安にさせるように思いました、自分は絵画について全く明るくないのでこのように表現することに自信を持てませんが。
しかし、そもそも知識がなく、フェルメールという比較対象を知らなかった自分には、この「ごあいさつ」もありがたいです。
また、図録に収録されたフェリックス・クレマー「静かなる詩情―ヴィルヘルム・ハンマースホイ」も見てみます。ハンマースホイの作品《室内》(1899年)について述べているところを抜いてみます。
黒みがかった髪を後頭部でひとつにまとめ、黒いドレスをまとったひとりの女性が鑑賞者の前
に立つ。彼女は腕を曲げ、僅かにうつむき、陽の光がそのうなじを照らしている。画家が、
1899年のこの作品《室内》(cat.52)で、女性を鑑賞者の眼前まで近づけた結果、彼女の脚
は画面の下縁で切り取られている。それに伴って生じる不動性は、画中で部屋のほとんど半分
を占める大きな丸テーブルによって彼女の行動の自由が奪われているため、よりいっそう強め
られている。同時に、彼女の姿とテーブルは驚くほど安定性を欠いているようにも見える。な
ぜなら、暗くぼんやりと描かれた床がそれらを何ひとつ支えていないためである。(11ペー
ジ)
解説されている絵は以下です。
このすごく嫌な感じ。うなじの白さは、美しさより死のにおいがするようで。自分だけでは、そのような感覚にしかなれなかったけれど、解説されると、静かな閉塞感は開けられていない扉と大きな机によるものであるというのに納得するし、対して床が闇であるのがこちらを不安にさせるのだということがわかりました。絵は言葉抜きでこちらに迫ってくるけれど、それを言葉で説明されるのは、わからなさが少し減り何かを手懐けられたような気がして、快楽です。作品はどこまでも深く果てがなくて、いつだって「わかった」という安心感が覆されるだろうとわかりつつも。
図録に印刷されるなら絵は力を抑制され、閉じ込められてしまっているのだろうから、やはり作品に対峙しないとそのものの持つ波動は感じられないだろうけど、解説と共に様々考えるには、図録はよいものだと改めて思いました。
以上、本日は「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情 展覧会図録」をご紹介しました。
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
ご処分をお考えの方、またご整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、まずはお気軽にお問い合わせ下さい!スタッフ一同心よりお待ちしております!
本日もお読みくださりありがとうございました。
コトー
みんなが大好き✨メソポタミアの古代美術🐂
今回ご紹介する本は美術書です✨🎨
新潮社『人類の美術 アッシリア』
うおーアッシリア―!
学校の授業で四大文明、肥沃地帯などの言葉でさらさらーっと流されてしまうのがもったいない! めにはめをーはにははをーで有名なバビロニアのハンムラビ法典もこのあたりの土地で生まれています👀🦷新バビロニアの後にアケメネス朝が来て、古代ギリシャとなんやかんやしているうちにみんなのアレクサンドロスが東方遠征に・・・くるー!🏇🏻
世界史つまんない!早く日本史になってくれーと学生の頃は思っていましたが、よくよく考えたら3000年も4000年も前の時代の話なんてボリュームが多すぎて教科書の内容だけじゃ飲み込み切れなくてもシカタナイ😌
それでも少しずつ知ると紀元前の面白さに感心してしまいますよね。
私もコロナの自粛で暇を持て余し、近代美術を勉強しようとして気が付いたら歴史にハマっていました。半島や山脈、川等を書き込んだ手製の世界地図を部屋に飾っています歴史スキー!😚
そんな古代の遺跡ですが、墓荒らしや度重なる戦争などで破壊、喪失されていき地中に埋まっていても文字や像が形だけ残っている事すら貴重なようです😢
400年前のルネサンス時代の美術品を戦火から守ったり、一生懸命修復しているのを考えると美術品って守る事が一番大変・・・
壁画や絵画は塗料の酸化で色彩が褪せたり、剥がれたりして劣化してしまいますが今では研究で当時の色をある程度は修復することも可能で、テレビや雑誌で見るような有名な古代の美術品は復された物が多いそうです。
鉄や金の素材で鋳造された品物は盗まれやすいですがやはり頑丈・・・ 昔の人が作ったものが今も色んな人々の努力で形を残しているのって超カッコイイですよね。
かわいい!
かっこいい!
シュメール、アッシリアのあったメソポタミアは現在は大体シリア、イラクとなっていますが、2018年の段階でもまだまだ新たな遺跡が発掘調査中だそうです!
紹介している本は書店で販売されていた品物ですが、展示会などで販売された美術書は書店に並ぶ事が無いため、バーコードが付いていない書籍が多く、大手の古本屋では買取の対象にならない場合が多いです。美術が好きで様々な展示会で集めた美術書が売ることも、捨てることも叶わず大量に残っている、というケースを買取でも何度か見かけました。📚
ですがくまねこ堂ではそういったバーコードが付いていない書籍も買取の対象ですので、ご処分をしてしまう前に一度当店へご相談下さい・・・!!🙇♀️
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。ご処分をお考えの方、またご整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、まずはお気軽にお問い合わせ下さい!スタッフ一同心よりお待ちしております!
あさ
探求されたアニメ表現を味わうーDVD「ベルヴィル・ランデブー / エディシオン・コレクトール (初回限定生産) 」のご紹介ー
春の匂いを感じたような気がします。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本日は以下のDVDをご紹介したいと思います。
「ベルヴィル・ランデブー / エディシオン・コレクトール (初回限定生産) 」です。
「ベルヴィル・ランデブー」はシルヴァン・ショメ監督によるアニメーション作品。2002年。誘拐された孫を助けるべく、おばあちゃんが大冒険する話です。そのように書くと、子供向けでただただ楽しいような作品に思われるかもしれませんが、なかなかそうではありません。観る者に深い印象を残します。その理由を、考えてみました。
まず、単純なストーリーではあるのですが、台詞や説明がかなり少ないままに進んでいくのが魅力的です。
例えば冒頭、孤独で閉じこもりがちな孫のシャンピオンを元気づけようと、おばあちゃんはあれこれ彼にプレゼントをします。なかなか彼に変化をもたらすものが見つけられない中、ある時自転車を彼にあげると、彼は嬉々としてその自転車でこぎまわります。その経緯を示すのに、言葉はほとんど使われません。彼らの表情、体の動きと雰囲気が、彼らの感情を表し、物語を展開させていくのです。言葉によらずに心が通い、人に変化がもたらされる様子には感動があるし、それをアニメで表現できているのが素晴らしいです。
また、この作品からは、アニメとしての探求が感じられます。2Dの映像が展開していると思うと、そこにカメラで撮った映像が重ねられたりはめ込まれたりする。突風の中座る犬の頬の肉が震え歪むのを、スローモーションでこれでもかと見せる、その瞬間を表現したいのだという執着を感じさせるものを脈絡なく入れてくる。犬の眼の瞳孔に接近していって瞳孔の暗がりから次の場面に行くような、驚きのある展開をする。表現への欲望がひしひしと伝わります。その熱は観客を感動させるでしょう。
加えて、音楽も素敵です。物語では孫を探すおばあちゃんを、三人組の歌手が助けますが(ちなみに彼女たちは池に爆弾を仕掛けて爆破の衝撃で死んだカエルを拾い、カエルばかり食べて生活している!)、彼女たちの歌は聴くと思わず身体が動くようなものです。映画の後にも記憶に残って口ずさんでしまいます。
最後に、こんなに愛らしいアニメに見えるのに毒があることも、好感が持てました。いかにも可愛いとか、いかにも美しい、とかいったもの・人は出てきません。街は街で汚い。世の中はやさしくなんてない。人はそれぞれの特徴が強調され、醜さを持っている。このアニメの視線は意地悪です。でもそもそも、世界は醜かったのかもしれない。私の視線だって、意地悪なのかもしれない、そう認めたくないだけで。誰かや何かを気持ち悪いって思ったり、馬鹿にしたり、そういうものはあなたの中にも当然にあるでしょう?そんな問いかけをされた気持ちになる。
でもその中で、ほんの少しだけきれいなものが見えてしまう。物語最後、ほとんど喋らなかったシャンピオンが口にすることに、震えます。最後に述べるわずかな言葉だけで、ずっと語ることがなかった彼が何を思ってきたのか、伝わるのです。人間の儚さも、愛しさも、洪水のように押し寄せてくる。その体験はなかなか良いものですよ。
以上「ベルヴィル・ランデブー」についてご紹介しました。当店の在庫は「エディシオン・コレクトール」となっており、豪華なブックレットがついています。監督やプロデューサーなどのコメントもあり、読み応えありです。また、シルヴァン・ショメ監督の短編「老婦人とハト」のDVDも付属しています。ブックレットによれば、「ベルヴィル・ランデブー」の中には「老婦人とハト」のキャラクターが登場しており、また「老婦人とハト」はショメ監督の原点だとのこと。2作品を見比べるのも興味深そうです。
以上、本日はDVD「ベルヴィル・ランデブー / エディシオン・コレクトール (初回限定生産) 」をご紹介しました。
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
ご処分をお考えの方、またご整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、まずはお気軽にお問い合わせ下さい!スタッフ一同心よりお待ちしております!
本日もお読みくださりありがとうございました。
コトー
柄谷行人『哲学の起源』(岩波書店、2012年)が入荷しました!~先行者としてのハンナ・アレント
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。今回紹介する本との関連で、ある新刊情報についてまずふれたいと思います。
ハンナ・アレント『人間の条件』の新訳が間もなく刊行されます(牧野雅彦訳の講談社学術文庫、2023年3月刊行予定)。近年、人工知能と人間との関係、人間の経済活動とウイルス感染症との関係など、人間の自由や安全を揺るがすような事態が相次いでいます。そして、人工知能やウイルスの問題は戦争と無縁ではありません。そのことは約一年におよび未だに終戦の見通しがつかめない、ロシアのウクライナ侵攻でも表面化しています。ただし、こうした「人間の条件」への危機に対して強い注意が向けられるとは限りません。むしろ、人々はその問題の大きさを無意識に感じとるがゆえに、目の前の危機であればあるほど無視しようとしてしまいます。
ところでアレントが『人間の条件』で用いたいくつか概念は、彼女が古代ギリシア哲学の伝統から引き出してきたものです。そうしたアレントの取り組みを考えるにあたって、参考にしたい本があります。
柄谷行人『哲学の起源』(岩波書店、2012年)です。本書は、柄谷『世界史の構造』(岩波書店、初出2010年)の続編として、国家や資本を乗り越える交換様式の出現を論じるにあたり、古代ギリシア、イオニア地方の都市国家に存在した自由思想を検討したものになります。この点に柄谷氏が着目するきっかけは、おそらくアレントの『革命について』志水速雄訳(ちくま学芸文庫、1995年)における議論の重要性を認めつつも、アテネとイオニアの差異についての考察を深める必要性を感じとったことにあるのでしょう。実際、「ギリシアにおける民主主義(デモクラシー)の進展といえば、アテネを中心として語られる。この見方はまちがっている」(同書23頁)と宣言されているので、気をつけて読みましょう。これまでの勉強で知った知識は、読書の案内となるよりもただの偏見として、私たちを迷わせるだけかもしれないからです。
では、本を読むとはどういうことなのか、柄谷行人『マルクス その可能性の中心』(講談社学術文庫、1990年)で確認してみましょう。柄谷は次のように同書を書き出しています。
「ひとりの思想家について論じるということは、その作品について論じることである。これは自明の事柄のようにみえるが、必ずしもそうではない。たとえばマルクスを知るには『資本論』を熟読すればよい。しかし、ひとは、史的唯物論とか弁証法的唯物論といった外在的なイデオロギーを通して。ただそれを確認するために『資本論』を読む。それでは読んだことにならない ”作品”の外にどんな哲学も作者の意図も前提しないで読むこと、それが私が作品を読むということの意味である。」(9頁)
これ以上、ここで余計な一言を加える必要はありませんね。不必要な前提を排して、『哲学の起源』を読んでみましょう。
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小野坂
業者様からのご依頼で出張買取に伺いました!
本日もくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
先日は片付け業者様からのご依頼で江東区亀戸に出張買取に伺いました。
はがき、創元推理文庫、サンリオSF、美術書、美術評論、リトグラフなどをお譲りいただきました。
誠にありがとうございました。
とても面白そうな本を見つけました。
軍隊虫人間!!!!!!
欧州人参!!!!!!
良すぎるな…。
昨今めっきり見なくなりましたが、昔はこんな未確認生物やらUFOやら心霊を扱うテレビ番組が沢山あっていい時代でしたね。
「チュパカブラ」だとか「スカイフィッシュ」だとか「殺人カワウソ ドアル・クー」なんかでブチ上がってた小学生時代が懐かしいです。
…申し訳ございません嘘をつきました、「殺人カワウソ ドアル・クー」でブチ上がったのは大人になってからです…。
くまねこ堂では、古本はもちろん切手や古銭、古道具、古いおもちゃ、美術品など幅広いジャンルのお品物を取り扱っております。
個人のお客様はもちろん業者様からのご依頼も大歓迎でございます!
ご処分ご整理でお困りのお客様は是非一度お電話やLINE、メールにてお気軽にご連絡下さいませ。
スタッフ一同ご依頼を心よりお待ちしております。
トリ
ミシェル・フーコー『監獄の誕生――監視と処罰』(新潮社、1977年)を紹介します
いつもくまねこ堂ブログをお読みいただきありがとうございます。
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
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ところで、ミシェル・フーコー『監獄の誕生――監視と処罰』(新潮社、1977年)を検品していたところ、たまたま下記の文章に目が止まりました。「監獄とは」から始まる一文もあり、本書を読む際の重要な部分だと思われますので、それを引用します。
「監獄のもつ自明の理は、個々人を変容する装置という、仮定されるか要求されるかの差はあれ、その役割にも根拠をおいている。どうして監獄が即座に受け入れられないわけがあろう、というのは人を閉じ込めて矯正し従順にしつつ、それは社会全体のなかで見出されるすべての機構を、場合によってはいくらか強調しつつも再生産するにすぎないからである。監獄とは、いささか厳重な兵営、寛大さの欠ける学校、陰鬱な工場だが、極端な場合でも質的な差異は何ら存在しない。」(232頁)。
こういうわけですから、本書が単に「監獄」という国家機構の一つについて詳しく述べたものではないことは明らかです。監視と処罰を実行する国家機関の「監獄」において顕在化する事態や、それを生み出す条件といったことは、フーコーによれば「いささか厳重な兵営、寛大さの欠ける学校、陰鬱な工場」と例示されたような、私たちの社会のいたるところで発見されることになります。そして、正真正銘の監獄だろうと、そうではない組織であろうと、それらに「質的な差異は何ら存在しない」のです。したがって、「監獄」は「社会全体のなかで見出されるすべての機構を、場合によってはいくらか強調しつつも再生産するにすぎない」のであれば、問題は「監獄」にあるのではなく、私たちの社会全体の方にあるわけです。
このようなフーコーの観点に関し、資本主義と不可分の「生権力」という概念や、労働組合運動における専門知と当事者の経験との関係性について、過去に入荷した本の紹介もあわせてお読みくださると幸いです。
※ミシェル・フーコー『性の歴史I 知への意志』渡辺守章訳(新潮社、1986年)が入荷しました!
https://www.kumanekodou.com/26622/
※ミシェル・フーコー思想集成をお譲りいただきました! フーコーのいう「本質的な知」とは⁉
https://www.kumanekodou.com/24431/
小野坂
フロイト著作集など心理学の本を中心にお譲りいただきました📚
とても寒いです⛄
ブログを書く手も震えます。
皆さまもどうぞお気を付けていてください。
先日は、千葉県市川市市川のお宅に伺い、フロイト著作集・フロイト全集やロールシャッハテストなど、精神医学・心理学に関する本を中心とした学術書・専門書・医学書をお譲りいただきました!また、岩波文庫・講談社学術文庫・ちくま学芸文庫などもいただいております。
個人的には、心理学については今まで触れる機会がなく、私はほとんど知識がありません。この度著作集をいただきましたフロイトについても、ほとんど読んだことがないです。
しかし、母の面影を求めて女性と交流する男性を知ったならば、例えば光源氏とかエヴァのシンジとか、それに対して「エディプスコンプレックスじゃん!」とツッコミたくなる程度には親しみはあります。倫理や世界史の教科書にもフロイトは登場するので、有名な用語はそれなりに一般的なのかもしれないです。
知識のない中で、しかし「エディプスコンプレックスじゃん!」という反応をしてしまう私は、そのように述べた後で反省します。専門知識がある人ならこんな浅薄な物言いはしないだろうと。
そして自分の中で、用語が深い知識もないまま先行してしまう時の危うさも、自覚します。「エディプスコンプレックス」で括られたのなら、光源氏もシンジも同じ枠に入ってしまうのです。個別性の捨象。
人間一般について語る言葉を振りかざすと、個人の物語が見えなくなって、誰もかも同じになってしまう。そんな怖さも思います。用語に思考が回収され完結してしまっては、いけないはずなのに。
だからフロイトについても、お譲りいただきました著作集のようなものをがっちり読んで、彼がどのようなことをどのように語ったのか、それよって我々の思惟はどのような方向づけをされたのか、一度は考えてみたいです。長い道のりとなりそうですが、今回の買取ではそのようなことを改めて思いました。
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
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コトー
保田與十郎全集・影山正治全集などをお譲りいただきました⛄
不安定な天気となっています。
皆さま十分お気を付けください。春が待ち遠しいですね🌷
先日は世田谷区赤堤のお宅に伺い、保田與十郎全集・影山正治全集や、吉田松陰・三島由紀夫などの作品、また万年筆などをお譲りいただきました!
以下は保田與十郎全集です。
保田與十郎は明治43年(1910年)生まれ。日本浪曼派の文人として知られています。戦時には、文学面から日本に関して独自の言説を発表しており、戦後は「追放令」G項該当者として公職追放ともなっています。
そしてこちらは影山正治全集。
影山正治は1910年生まれの思想家・歌人です。保田與十郎とも親交がありました。
今回の買取では日本浪曼派として代表的な保田與十郎の全集をいただきました。知識はないのですが、以下考えたことを少し述べてみます。
日本浪曼派は日本伝統への回帰や西洋近代批判を展開したと言われているように思います。そしてその危うさだけが、文学史的知識のない自分にも何となく伝わっています。しかし彼らがレトリックで日本の人々に強い影響を与えたのであれば、日本浪曼派の一人一人がどのような言葉で何を語ったのか、それはどのように伝わり、解釈されていったのか、つぶさに見ていく必要があるでしょう。このような全集は、その作者の言葉にがっちりと向き合えるという点で、ありがたいものです。
そしてそのような過去に関する緻密な考察ができたならば、国についての現在展開する言説にも批判的に向き合える可能性が出てくるのだろうと思います。
近代、国という幻想と共に、日本文学も生まれました。これが共有の言葉と文学だというものを確立させ、それを既に持っていた西洋に対抗しなければならなかったからです。日本はまだない近代以前に日本を求め、日本文学を求めてしまうのは、現在の私たちも同じです。アイデンティティを求めてしまうから。その怖さを常に思いつつ、生活ができたらと思います。
日本浪曼派についても保田與十郎についても、あまり語れず、自分の不勉強を身に染みて感じますが、限界でありますので、本日のブログはこれで終わりにします。
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
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本日もお読みくださりありがとうございました。
コトー
参考
新学社「保田與十郎 略歴」http://www.sing.co.jp/info/book/yasuda/profile.html
徳富蘇峰記念館・人物検索「影山正治」http://www.soho-tokutomi.or.jp/db/jinbutsu/4664
Wikipedia「影山正治」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%B1%E5%B1%B1%E6%AD%A3%E6%B2%BB
Wikipedia「日本浪曼派」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%AA%E6%9B%BC%E6%B4%BE