買取事例

トランペットや楽譜など!即日出張買取に行って参りました。

本日もくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

先日は新宿区四谷に即日出張買取に伺いました。

管楽器、トランペット、クラシックの楽譜、レコード、ゲーム音楽、DVD、ジブリ、ゲームソフト、PSP、PS3、ゲーム機本体、モデルガンなどをお譲りいただきました!

誠にありがとうございました。

トランペットです!金管楽器は触れたことすら殆どない人生だったのですが、カムカムエヴリバディの影響で興味が湧いてきました。

 

METAL GEAR SOLID2 !!!!懐かしい~!!

私が最も好きなゲームシリーズです。

好きすぎるが故にご紹介しようとすると怪文書を生み出すこと間違いなしなのでやめておきます。

 

 

くまねこ堂はこの度のようにタイミングさえ合いましたらご連絡をいただいた当日の出張買取にもご対応いたします!

お急ぎのお客様も全て捨ててしまう前に是非一度お電話やメール、LINEにてお気軽にご連絡くださいませ。

また、古書はもちろん今回のように楽器やゲームなどの査定もできます!

買取に伺うと本以外も扱えることに驚かれるお客様もいらっしゃいますが、どうぞお任せください!!

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

トリ

 

 

 


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「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」のご紹介

いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

本日は2022年4月22日~7月3日に東京都美術館で開催される「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」をご紹介いたします。

(ポスターを頂戴いたしました!誠にありがとうございます。)

スコットランド国立美術館は1859年エディンバラに開館した美術館です。

西洋絵画のコレクションにかけては世界で最も有名な美術館の1つでしょう。

そんなスコットランド国立美術館からこの度は16~19世紀を彩った作品たちのコレクションが到着しました。

素晴らしい作品が目白押しなので今回は私の独断と偏見で数点ピックアップさせていただきます。

まずはベラスケスの10代の頃の作品とされるこちらです。なんと日本初展示。

《卵を料理する老婆》1618年

粗削りに感じられるところもありますが、質感の描き分けなど描写力を押し出した作品です。

若きベラスケスが「1発かましてやろう」と描いたのかと思うと、エネルギーに溢れた作品に感じられます。

 

2枚目はレンブラントのこちらです。

《ベッドの中の女性》1647年

「トビト記」の一節をモチーフにしたとされています。

事を直接描くことなく表情や影の落とし方から物語を想起させる表現力の高さを示した作品です。

 

最後にフレデリック・エドウィン・チャーチのこちらです。

《アメリカ側から見たナイアガラの滝》1867年

実は名前を聞いてあまり作品が浮かばなかった画家だったのですが、霧や打ち付けられた水の匂いが漂ってきそうな美しい作品です。

実物は257.5×227.3cmと結構大きいので勇壮な雰囲気を感じることができそうです。

 

こちらの展覧会は日時指定予約制となっております。

お越しの際は展覧会公式サイトを必ずご確認くださいませ。

公式サイト:https://greats2022.jp

公式Twitter:@greats2022

 

 

くまねこ堂では古本だけでなく、CDやDVD、ゲーム類、お茶道具、アクセサリーや切手、万年筆など、幅広いジャンルの商品を見ることが出来ます。

遺品整理やお品物が大量の場合なども対応可能です!場合によっては即日出張買取も可能です!!

ご整理やご処分にお困りのお客様がいらっしゃいましたら、是非お電話、LINE、またはメールフォームにてお気軽にご連絡くださいませ。

またお客様からの感想、レビュー、クチコミ、高評価などいただけますと、スタッフの日々の励みとなります!よろしければどうぞお願いいたします!

スタッフ一同心よりお待ちしております。

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

トリ

 

 

 


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SF雑誌やハヤカワ書房、創元推理など関連書籍多数買取中

先日は千葉県千葉市緑区のお客様より、

ミステリー、推理小説、初版本、直木賞受賞作、江戸川乱歩賞受賞作、
白土三平、コミックセット、全集、テレカ、レコード等をお譲り頂きました!

御依頼をいただきまして、誠にありがとうございました🌸

 

ここ最近、SF雑誌やハヤカワ書房、
創元推理等のSF・ミステリー系の古本を多数お譲り頂いております。

SF 書籍 古本買取

↑最近買取をさせていただきましたSF書籍より★
徳間書店から1979年に創刊されたSF雑誌「SFアドベンチャー」!!
創刊号からお譲り頂きました。ありがとうございます🐻🌸

上記のようなジャンルの書籍は、
中古量販店や大型古本店よりも、

くまねこ堂は店主の確かな知識細かな査定買取価格は付きやすいですっ!!

「昭和の古本・古書は、○○〇k 〇〇f よりも
絶対当店の方がおススメですよぉぉぉぉ( ;∀;)プルプル」
と、ブログを書いている最中のスタッフの横で、店主が訴えております。

本日お伺いをさせて頂きましたSF書籍のお客様も、
「このジャンルであれば他店よりも買い取れます!」という、
お電話でのお話が決め手となり、
当店をお呼びくださったとのことでした。
本当にありがとうございました。

お家のお品物を売ろう!と思い立った際は、
本ひとつにしましても、
種類やそのジャンル独特の特性によって、
お売りになる場所を住み分けするのも、一つの手段ですね♪

ちなみにくまねこ堂は、
事前にお伝えいただければ、
新しい書籍をお売りになりたい場合でもメリットがございます🌸
初版発売から下記の画像の通り、
期間ごとに買取価格の最低額を保証させていただいておりますっっ🐈

発売から1カ月以内 買取価格up
初版から3カ月以内 買取価格up

初版から半年以内 買取価格up

初版から1年以内 買取価格up

 

 

※定価1,501円以上の書籍が対象となります。他、詳しくはお問い合わせくださいませ★

 

新刊で購入したばかりの本と、
ご先祖様から代々大切にされてきた書籍を、
くまねこ堂なら一緒にお売りになれますよ~~~!!!!(当店の超超超強みですっ🔥)

他、買取でお伺いをさせて頂いた際、
お客様から
「久しぶりに好きなジャンルの本についての話が出来て嬉しかった!」

「同じジャンルの書籍でも、自身が収集していた時代と、現在の需要の違い等についても
最新の動向を知ることが出来て、評価額の裏付けが明確で安心した!」

といったお声をいただきますと、
大変嬉しく思います🙋日々精進!

是非くまねこ堂をご活用下さいませ📚💽☕

スタッフ一同、ご相談&ご依頼お待ちしております!

かこさん


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柳原良平のサイン本をお譲り頂きました🍸🚢

先日は横浜市港南区港南台のお客様より、
大型本、版画、写真集、土門拳、柳原良平、歴史、講談社学術文庫、
海洋学、船舶関係資料、外国のコイン、
万年筆、切手、テレホンカード、書き損じはがき等をお譲り頂きました。

お客さまこだわりのコレクションを嬉しく楽しく拝見させていただきました。
御依頼誠にありがとうございました!

お譲り頂いた本の中に、こんな1冊がございました。

「良平のわが人生」/柳原良平

柳原良平 アンクルトリス 買取

ちょっとワル?と言ったらよいのでしょうか、
お酒や煙草、シックなファッション等、
大人の男性のこだわり✨を感じさせるような物が
お好きな方の本棚によく潜んでいる(偏見)、
サントリーウイスキーのキャラクター「アンクルトリス」が、
係船柱に足を組んで座ってる粋な表紙の本です。

 

裏表紙には大型船と共に、サントリーウイスキーの名酒!
山崎(12年でしょうか?)も描かれています。

そんな可愛いカバーのこちらの書籍なのですが・・・

嬉しいですね!!!直筆謹呈サイン入りのお品物でした!!!
手に持っているグラスはウイスキーのロックかな( ´艸`)🌃

 

 

そんな貴重なサイン本をお譲り頂きました事務所への帰路の途中、
大黒ふ頭のパーキングに寄りまして。

店主くまきちが奥様のにゃん子さんとお子様のパンダ子ちゃんに、
そして私達くまねこ堂スタッフにお土産を買って下さったのですが、
ここでもまた柳原良平(のデザイン)と遭遇!!!!!笑

パッケージが可愛かったので、
くまねこ堂着後、事務所の撮影台でついついお写真を撮ってしまいました。

 

 

トリコロールカラーがマリンでクラシック!
可愛らしくもデザイナーの個性が光る素敵なデザインです⚓🐟
神奈川・横浜方面にお出かけになった際には、
是非、お探しになってみてくださいね。

ではまた次回~~~🚢

かこさん

 


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三好徹の交友 その3🌸

すっかり春らしくなってまいりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

以前、三好徹に届いた年賀状をご紹介したことがありましたが、本日はその続きをいたします。

まずはこちら。
三好徹 年賀状

佐藤嘉尚からの年賀状です。

三好徹 年賀状佐藤は、昭和18年秋田県生まれ。編集者、作家として活躍しました。
この昭和54年の年賀状には、「もうすぐ面白半分が創刊100号になります」と書いてあります。「面白半分」は昭和46年より55年まで、佐藤の発行した月刊誌。70年代を象徴するサブカルチャー・マガジンです。吉行淳之介、野坂昭如、開高健、五木寛之、藤本義一、金子光晴、井上ひさし、遠藤周作、田辺聖子、筒井康隆、半村良、田村隆一という錚々たるメンバーが、交代で編集長を務めました。
この年賀状の絵柄も個性的で、面白いですね。

続いては…

三好徹 年賀状

鮎川哲也です。

三好徹 年賀状
鮎川は大正8年東京生まれ。昭和35年、『黒い白鳥』『憎悪の化石』で第13回日本探偵作家クラブ賞を受賞するなど、ミステリ作家として活躍しました。〈鮎川哲也賞〉がミステリ新人賞として、平成2年東京創元社により創設されています。
年賀状には「おだやかな新春で何よりでした」とあります。三好とも作家同士、交流があったのですね。

今回は三好徹宛の年賀状をご紹介しました。お読みくださりありがとうございました。

くまねこ堂では古本やDVD/CD、だけではなく、古道具や骨董品、アクセサリー、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております!

コトー
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このブログを書くために、以下を参考にしました。
新潮社「佐藤嘉尚」ページ https://www.shinchosha.co.jp/writer/1652/
紀伊国屋書店「佐藤嘉尚著 集英社新書「「面白半分」の作家たちー70年代元祖サブカル雑誌の日々」ページ https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784087202045
東京創元社 鮎川哲也著作一覧ページ http://www.tsogen.co.jp/np/author/31
同「本格一筋六十年 想い出の鮎川哲也」ページhttp://www.tsogen.co.jp/wadai/0211_02.html

講談社学術文庫・平凡社ライブラリー・岩波文庫などお譲りいただきました📚

目が痒い日も最近は増えました。花粉症の方には辛い季節の到来かもしれません。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

先日は、千葉市のリピーター様のもとに出張買取に伺いました。
講談社学術文庫・平凡社ライブラリー・岩波文庫・みすず書房の本に加え、専門書・学術書、また自然科学・哲学・仏教といった分野の本をお譲りいただきました!

岩波文庫 買取
様々な領域の本をお持ちで、幅広い関心がおありなのだろうなと感じました。

お客様は以前大学教授でいらっしゃったそうです。年度末となり、大学関係者の方の中には研究室の整頓をお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
研究室等のご整理にも、くまねこ堂は伺います🐈ご検討中の方は、是非お声掛けくださいませ!

さて、この度お譲りいただいた本の中には、文庫や新書といったものが多くありました。持ち運びに便利、本棚の幅をとらない、ということから、私もよく購入します。
新書は一般向けで、前提知識の不足した中でも専門の話に触れられるので、そのような点でもありがたいです。
自分の知識はかなり、電車で読んだ文庫や新書によるようにも思います。

今回の写真にも見える岩波文庫・岩波新書について調べてみますと、岩波文庫は1927年、岩波新書は1938年の創刊です。長い歴史があるのですね。

しかし、最近は、電車の中でも、文庫本ではなく電子書籍リーダーを手にする方も増えたようです。持ち運びの利便性という点では、文庫や新書とそれほど変わらないかもしれません。また電子書籍であれば、端末の中に保存でき、本棚を埋めることもありません。
そうであるならば、今後電子書籍がより普及したら、文庫や新書の役割も変化していくのでしょうか。文庫や新書の未来やいかに…。
そのようなことに思いをはせた、今回の買取でした。

本日もお読みくださりありがとうございました。

コトー


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このブログを書くために、岩波書店HPを参照しました。https://www.iwanami.co.jp/company/cc1310.html

JBL 4312Aなどお譲りいただきました!!

本日もくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

先日は埼玉県宮代町の方へ出張買取に伺いました。

懐かしアニメDVD、テレビドラマDVD、昭和のDVD、グラビア写真集、PSP、PS3、オーディオ機器、JBLのスピーカー、アイドル写真集などをお譲りいただきました!

誠にありがとうございました。

JBL4312Aです!でかい!!

いい感じのスピーカースタンドもセットでお譲りいただきました~

ハイとミッドの周波数コントロールが前面にも付いているのがいいですね。

しかしこのサイズだと普通の住宅で使うには工夫が要りそうです。

私は自宅では同社の305p Mk.IIでリスニングやら演奏やらをやっているのですが、実物を目にすると上の価格帯の音とはどんなものだろうかと気になってしまいます…。

PS3です!

PS3発表当時はあまりのグラフィックの進化に「実写じゃん!!!」と叫んだ記憶があります。ちなみにPS4、PS5が出た時も「実写じゃん!!!」と叫びました。

ゲームと言えばこんなものもありました。

「007 Everytiong or Nothing」です。PS2以外でも出てたんだ…

5代目ジェームズボンドのピアースブロスナン時代にリリースされたゲームですね。

007について書き始めると異常な文章量になりそうなのでやめておきます。

 

 

くまねこ堂は古書はもちろん、今回のようにDVDやオーディオ機器の査定もできます!

他の古書店様が扱われないようなお品でもまとめて拝見させていただきますので、ご整理やご処分をお考えのお客様は是非お気軽にご連絡くださいませ。

スタッフ一同心よりお待ちしております。

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

トリ

 

 

 


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オポッサムはハードボイルド~アーネスト・T・シートン『シートン動物誌12 ウサギの足跡学』今泉吉晴監訳(紀伊國屋書店、1998年)より

 ロシアのウクライナ侵攻は収束に向かうどころか、長期化しかねない情勢です。ロシア軍に対するウクライナ市民は、非暴力の抗議を続けているとの報道もあります。力対力の土俵に立ってしまえば、ロシアの正規軍に対するウクライナ市民が犠牲となる一方でしょう。非暴力の抵抗がどのような活路を見出すのか、そして国際社会は非暴力の抵抗をどのようにして支え得るのか、こうした点を注視する必要があるように思われます。

※占領下の市民、続く非暴力抗議 「怖いが黙っていられない」―食糧難から略奪も・ウクライナ南部メリトポリ(時事通信、2022年3月12日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022031101145&g=int

 そこで今回は、ある動物の抵抗手段について書いた本を紹介します。

シートン動物誌

 アーネスト・T・シートン『シートン動物誌12 ウサギの足跡学』今泉吉晴監訳(紀伊國屋書店、1998年、原書1925-28年)です。この巻に、カンガルーのような袋を持ち、顔はネズミに似ている動物として知られる、オポッサムの章があります。シートンの文章は、さながらサスペンス小説のようであり、オポッサムの「戦い」は次のように始まっていきます。

 「森のどこかで音がした。オポッサムは立ち止まり、聞き耳をたてる。からだの重い動物の足音と小枝の折れる音が聞こえる。危険を察知したオポッサムは近くの低い木に避難しにかかったが、ともかくのろい。安全な高い枝にたどり着くまえに、大きなけものが彼に襲いかかってきた。」

 早速、オポッサムは命の危機にさらされてしまいます。それではオポッサムは何に襲撃されたのでしょうか。

 「イヌだ。オポッサムは背中からどさりと落ちる。こうなったらしかたがない。オポッサムは、手もちの唯一の作戦に頼る。」

 危機を切り抜ける唯一の手段とはいかに!? 一発逆転の、、、

 「“オポッサムの策略“、つまり死んだふりをするしかない。」

 へっ? とりあえずこれに続くシートンの説明を読み進めましょう。

 「うなるでもなく、威嚇でもなく、もちろん、かみつくのでもない。オポッサムは根っからの不戦主義者だ。抵抗しないのがオポッサムの信条であり、平和主義者に徹するのがオポッサムの行動規範だ。」

 なんと、オポッサムの「死んだふり」は、その場しのぎの思いつきではなく、自身に課した信条である平和主義を、実戦の場でやり遂げることだったのです。とはいうものの、オポッサムは、その後どうなったのでしょうか。イヌがオポッサムの平和主義に恐れ入るとは思えませんが…。

 「けれども、イヌはそうではない。オポッサムをくわえ、激しく振りまわした。」

 やはり、オポッサムは窮地に陥ります。続きが気になります。

 「攻撃的なイヌは、死体が相手では元気がでない。獲物らしからぬ奇妙なにおいに、いや気もさしていたところだった……からオポッサムを放り出す。」

 オポッサムは無事でした。シートンによれば、この戦後の教訓は次のようになります。

 「ネコ、ウサギ、それにネズミだったら、このすきに逃げ出そうとするだろう。だがそれはイヌの攻撃を呼びさます愚かなやりかただ。オポッサムは違う。無抵抗は、逃げないことも意味する。だから彼は、死んだように地面に転がるだけだ。」(以上、583-585頁)

シートン動物誌

 このことを、私たちはどのように受け止めるべきでしょうか。抵抗せず、かつ逃げなかったオポッサムの度胸は、好戦的なサルである人間と比べてどうでしょうか。私は、平和主義者に徹したオポッサムこそ、ハードボイルドに値すると思っています(※)。

※ハードボイルドとは、己に課した掟に忠実なタフな人物のことです。決して拳銃を乱射するイカしたオジさんのことではありません。というわけで、いつか人間は「さぁ、お前の罪を数えろ」、とオポッサムに詰め寄られるでしょう。もっとも、それに人間側が逆ギレしたら、もちろんオポッサムは「死んだふり」をするはずです。けれども、それでシメシメと思うような人間であったら、生きている意味はあるのでしょうか?(上記のことは、探偵モノをモチーフにした、仮面ライダーWを視聴して考えたことです。同番組公式サイト https://www.toei.co.jp/tv/w/story/1189601_1613.html より)

 オポッサムがハードボイルドかはともかくとして、シートン『シートン動物誌12 ウサギの足跡学』は、前付によれば1925-28年に刊行された文章を一冊に収めたとのことです。1928年といえば、パリ不戦条約(ケロッグ=ブリアン条約)という戦争違法化を掲げた国際条約が成立した年です。今の段階では、単なる連想ゲームの域を出てはいませんが、シートンの描いたオポッサムは、当時の不戦の思想と関係があるような気がしてなりません。

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くまねこ堂では幅広いジャンルの書籍、古道具などの査定、買取に取り組んでおります。バーコードのある本だけ買い取りしたい古本屋さんもおられるかもしれませんが、当店ではそうではない古書や全集など、分け隔てなく買取いたします。本ページのフリーダイヤルやLINEなどより、お問い合わせくださいますと幸いです。

小野坂


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新刊書・新書など大量にお譲りいただきました!✨

先日の東京は、とても暑かった💦ですね。
いよいよ春が近いことを感じます。

さてこの度は、東京都東久留米市に出張買取がございました。新刊書・新書・文庫・実用書・文芸書・専門書、またコミックなど、大量にお譲りいただきました!

新刊書 買取

新刊書 買取

キレイで新しい本が多く、大変ありがたいです!

この中で私が気になりましたのは、下の写真中央ほどにあります「ののちゃん」全集第10巻です。

「ののちゃん」は朝日新聞で連載中の漫画です。作者は、岡山県玉野市生まれのいしいひさいち氏。「ののちゃん」の他にも、「がんばれ!!  タブチくん!!」「おじゃまんが」「地底人」などといった作品を描いていらっしゃいます。

「ののちゃん」について私が思い出すのは、実家で朝新聞が届くと、新聞を後ろからめくってまず「ののちゃん」を見て笑っていたことです。親しみやすい絵柄と、あたたかい雰囲気が好きです。

普段、新聞の端の4コマ漫画として見ていたものも、本としてまとめられた形で読むなら、しっかりその世界に浸れそうです。本としても読んでみたいなと思いました。

 

本日もお読みくださりありがとうございました。

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コトー


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このブログを書くために、以下を参考にしました。
いしいひさいち氏公式ウェブサイト https://www.ishii-shoten.com/honnmaru/doma.html

木村汎『プーチンとロシア人』(産経NF文庫、2020年)を紹介します。#ウクライナ #クリミア #ロシア史

 ロシアのウクライナ侵攻が、長期化の様相を呈しつつあります。また、戦線は地理的な意味でも拡大する一方で、ウクライナ西部での戦闘は、ポーランド国境近くにまでおよんでいるとの報道も出ています(※)。

※ウクライナ西部に攻撃、35人死亡 ポーランド国境近く(日本経済新聞、2022年3月13日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB131DC0T10C22A3000000/

 日々のニュースをながめていると、不安ばかり募ります。不安だから一体何が起きているのか、どうしてそうなったのか知りたいと思うわけですが、知れば知るほど恐ろしくなるかもしれません。とはいえ、漠然と不安になっているよりは、具体的に何がコワいのか多少なりとも知っている方がマシだという構えで、ニュースや歴史の本を読んでいくより仕方がないのではないでしょうか。

 そこで、下記の本を紹介します。

プーチンとロシア人

 木村汎『プーチンとロシア人』(産経NF文庫、2020年)です。本書はロシアの政治指導者プーチンがどのような人間なのか、そして同時にプーチンを生んだロシアとは、ロシア人とは何なのかを論じたものです。目次を一見して気づくのは、単なるプーチンの評伝でもなければ、ロシア史の概説でもないという本書の構成です。著者の木村氏は、上記の課題に応えるために、重要なトピックごとの章に分けて論じていきます。とりわけ、「外交」、「軍事」とは別に「交渉」の章が設けられているのは、著者の人間性、そして国民性に注目するアプローチが表れているように思われます。

プーチンとロシア人

 とはいえ、一政治指導者について、「かくかくしかじかの性格を持つ」と論評するのはともかくとしても、「○○人は~~な国民性を持つ」と述べるときは、安易なレッテル貼りとならないよう注意する必要があります。けれでも一方で、日本人とロシア人の感覚が、その生まれ育ち、そして一生を超えた歴史的な背景ゆえに、相当異なったものとなっている面があるのも事実です。したがって、国民性についての議論を、「単なるレッテル貼りでは?」と忌避せずに、それと向き合ってみる必要があります。

 たとえば日本人は、国境、民族、言語が一致したものだと考えがちです。しかし、実際に世界を見渡してみると、一国内に複数の民族が存在し、日常的に複数の言語を使用している国は珍しくありません。むしろ、そうした意味では、日本の方が世界においては珍しい存在であって、私たちの思い込みは常識ではないのです。場合によっては、私たちの思い込みは私たち自身の事実と相反することもあるでしょう。

 そうした私たちの思い込みを相対化し、可能な限り私たちの認識を変えていくために、プーチンとはどんな人物か、ロシア人の国民性と何ぞや?ということを知るために、木村氏の『プーチンとロシア人』を読んでみてはいかがでしょうか。

 なお、旧ソ連の安全保障について、下記の本を出品しています。下記リンクよりご覧ください。

アメリカ合衆国広報庁、 アメリカ合衆国文化交換局『ソ連とその衛星国〈第1〉東中欧におけるソ連の植民主義―資料』(米国大使館USIS、1957年)
https://amzn.to/3u18JpU

ソ連とその衛星国

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小野坂


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くまねこ堂 古本出張買取対応エリア

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