買取事例
司馬遼太郎全集などをお譲りいただきました!
この間は東京でも四年ぶりに積雪がありました。厳しい冬ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
コトーです。
先日は栃木県足利市での出張買取でした。司馬遼太郎全集や寺山修司の詩集・句集といった本に加え、こけし・リアドロ・万年筆・深川陶磁・書損じ年賀葉書・ウクレレ・関野準一郎の版画などといったものをお譲りいただきました。
以下のように、司馬遼太郎全集は、全巻揃った形でいただきました!


司馬作品は現在も人気で、強い影響力を持っていますね。
以下、司馬作品の魅力について雑然と考えたことを、お話ししてみます。
まず、司馬作品からは、司馬の知的好奇心の強さを感じます。
例えば、『街道をゆく』。司馬が日本各地、またヨーロッパ・アジア・アメリカを旅した中で考えたことが、記されています。この紀行は、司馬がその土地、土地に足を運び思いを巡らして執筆しています。
『街道をゆく』公式HPを見ますと、司馬の旅がいろいろな地域に渡っていることがよくわかります。その場所の実際を知りたい、感じたいという思いがあったのでしょう。
また、司馬作品は映像化される作品も多く、それは、人々が司馬作品を新たに発見することに結びついているのだろうと思います。
思いつく範囲で挙げてみますと、2006年には「功名が辻」がNHKで大河ドラマとなり、また2009年から2011年には、「坂の上の雲」がNHKでドラマ化されました。
また「竜馬がゆく」は、NHKでも、TBSでも、テレ東でもドラマ化(NHKは大河ドラマ)されています。
繰返し映像化される中で、司馬作品は思い返され、何度も注目されていくのでしょう。
また、司馬作品は漫画化もされています。司馬の処女作『ペルシャの幻術師』や、『新選組血風録』『幕末』などの作品が、文春文庫でコミックになっています。
漫画になった司馬作品、どのように展開されているのか、興味深いです。それまで司馬作品を読んだことのない若い世代も、手に取りやすくなりますね。
このように、別のメディアと組み合わされることで、司馬作品は新たな読者を獲得していくのでしょう。
司馬作品は、作品そのものの素晴らしさはもちろん、出版社やテレビの力によっても、人気を維持し、また新たな命を得ているようです。
今回は司馬遼太郎作品について、少しお話してみました。
くまねこ堂では古本やDVD/CDだけではなく、古道具や骨董品、アクセサリー、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。
また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
コトー
このブログを書くために、以下を参考にしました。
朝日新聞出版・司馬遼太郎『街道をゆく』公式HP https://publications.asahi.com/kaidou/
NHKオンデマンド「坂の上の雲」HP
https://www.nhk-ondemand.jp/program/P200900052300000/
NHK放送史・大河ドラマ「功名が辻」HP
https://www2.nhk.or.jp/archives/search/special/detail/?d=taiga041
NHKオンデマンド「竜馬がゆく」第十六回HP
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2011029317SA000/
テレビ東京「竜馬がゆく」HP
https://www.tv-tokyo.co.jp/ryoma/cast/index.html
TBSチャンネル「竜馬がゆく」HP
https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d1038/
文芸春秋BOOKS『司馬遼太郎全集』https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784165106807
また、文芸春秋BOOKSの検索を利用しました。https://books.bunshun.jp/list/books
お引越しのための本のご整理にお伺いさせていただきました。
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
先日2件目の買取は北区のお客様よりお引越しのためのご整理でご連絡をいただき、出張買取にお伺いさせていただきました。心理学、哲学、精神医学、宗教学、専門書、学術書、岩波文庫、講談社学術文庫、文学などなど、比較的新しくキレイな本を多数お譲りいただきました。誠にありがとうございます!


専門書や学術書などの中に気になる一冊をみつけました。精神科医で多数の著書を執筆されている春日武彦先生による「猫と偶然」という本です。猫をテーマにしたエッセイで、ほどよい感じの距離感からの猫への視点、切り口、そして愛情などがエピソードに散りばめられています。帯に「猫と人間の美しくも、ちょっと不思議な断片集」ありますが、四コマ漫画を文章で作ったような面白い構成の章では、まさにちょっと不思議で詩的な世界感があり、とても面白かったですね。猫がお好きな方にもちろんオススメしたい一冊ですし、個人的にもじっくり読んでみたいと思いました。ちなみに私は犬派であります。

くまねこ堂では古本やDVD/CD、だけではなく、古道具や骨董品、アクセサリー、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております!
お客様からの感想やレビューなどいただけましたらスタッフも大変嬉しいです。
また、くまねこ堂ブログは人気ブログランキングにも参加しております。高評価、goodボタン日々の励みとなりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
56さん
文学初版本、署名本、直木賞・芥川賞受賞作などを多数お譲りいただきました。
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
年が明けて気がついたらもう一月も中旬であります。今年もあっという間に月日が過ぎていきそうですね。
本日は一日二件の出張買取にお伺いをさせていただきました!一件目は武蔵村山市のお客様よりご依頼をいただき、ご家族が集められていた文学初版本、署名本、直木賞・芥川賞受賞作、限定本、特装本など多数お譲りいただきました。その他にも中国切手、古銭、切手、銀貨などなど様々なお品物を買取させていただき、誠にありがとうございます!
多数所有されていた署名本や初版本、直木賞・芥川賞受賞作などもキレイに分類がされていて、大事にコレクションされていたんだなぁと心にグッとくるものがございました。写真は直木賞・芥川賞受賞作の署名本になります。署名もそれぞれにキャラクターがあって、これだけでも見ていて飽きませんね。実際に色々と目にしてみると、本や作家がお好きな方がコレクションしたくなるお気持ちがわかる気がいたしました。








くまねこ堂では古本やDVD/CD、だけではなく、古道具や骨董品、アクセサリー、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております!
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56さん
川田喜久治「地図」初版が入荷いたしました。
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
先日は千葉県市川市のお客様よりご依頼をいただき、医学書、医療、看護、実用書、新刊書、心理学などなど多数のお品物をお譲りいただきました。誠にありがとうございました。
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今回は大変に貴重な写真集が入荷いたしましたので、そちらをご紹介をさせていただきたいと思います。
川田喜久治「地図」

日本写真史の金字塔等々と称賛される伝説の写真集、川田喜久治「地図」の初版が入荷いたしました。本作は1965年に美術出版社から限定800部で発行されたものとなります。2005年と2014年に復刻もされていて、昨年末にはニューヨーク公共図書館が所蔵した「地図」の構想模型を復元した作品集「地図(マケット版)」も発行されましたが、こちらは正真正銘のオリジナル版です。大江健三郎によるテキストも付属されております。装丁も全ページ観音開きになっているなど大変凝った作りになっており、製本も糊による接着のみでされているそうで、中を開くのも非常に緊張いたしますね。内容は黒く渦巻くような原爆ドームのしみの数々、廃墟の要塞跡や特攻隊員の写真や遺書などといった戦争の記録からコカコーラや町工場の鉄くず、ニセ札犯のモンタージュなどその後の世の中の風景も映し出されています。内容から装丁・デザインに至るまで今なお多くの人を驚嘆させ続けている非常に貴重な一冊です。
もしこちらのお品物に興味がおありの方がいらっしゃいましたら、直接ご連絡をくださいませ。





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くまねこ堂では古本やDVD/CDだけではなく、古道具や骨董品、アクセサリー、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。
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56さん
大人が読んでも超面白い!昭和の児童向け学習図鑑🦕
先日は東京都千代田区の企業様よりオフィスのお引越しによる本のご整理でお呼びいただき、
法律、政治、経済、ビジネス書、文庫、新書等をお譲り頂きました。
ご依頼誠にありがとうございました。
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ヤフオクにて、最近まで
たのしい幼稚園や小学●年生を沢山出品していたくまねこ堂スタッフです。
児童向け雑誌のラッシュが年末に落ち着き、
年始はどんな本がくるか、ワクワクしながら仕事初めとなりました!
今年も面白い古本や素晴らしい骨董を、
多くの皆さまへお届けできますように🤭🗻🌞
今回は昭和の小学館より発行された、なぜなに学習シリーズをご紹介させていただきます。

昭和46年に発行されております、こちらの本は、全28巻に及ぶ、
古今東西、驚くような出来事や
世界を越えて宇宙までの不思議等、
さまざまなテーマを題材にした、お子様向けの読み物です。
お子様向け・・・とは思えない、結構攻めてる絵がいっぱい掲載されています。
それもそのはず、
令和の現在ではレジェンド👑のようなイラストレーター陣がこのシリーズに携わっており、
しかもその絵も内容もかなりカオス☆彡なので、
大人の皆さまもかなり楽しめると思います!
本当は1冊づつご紹介したいくらい、見どころがあるのですが、
今回はその内の1冊、11巻の「もうじゅうと大怪獣」をひらいてみましょう。

コミカルな絵柄が端にまぶされた目次です。
まるで、小学生が先生に質問をしているかのような見出しが並びます。
この、質問の投げかけ自体がすごく面白い!
実際に授業中に質問した時、ちゃんと先生が答えてくださる問いはあるのでしょうか・・・(笑)
そして私は子供たちにこの目次のような質問をされたら、
ちゃんと答えてあげられるのか・・・?!?
やべーーーっこのままじゃ答えられない(笑)この本で予習しなくちゃ!
そんな中で、どういう状況なのかよくわかんね~けど気になった質問の所を見てみましょう。
👇
「かいじゅうやきょうりゅうをつかまえたら、どのようにはこびますか。」
どういう状況??
とりあえず、この答え?(という名のイメージ)が掲載されたページが、
こちら!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(同書12頁より一部抜粋)
世界じゅうは大さわぎになりますね。
(捕まった恐竜が15メートルのプレシオザウルスと過程した場合)
もし、このきょうりゅうがつかまったとしたら、
学しゃがけんきゅうしたり、人びとに見せるために、どこか広いばしょにうつさなくてはなりません。この絵のように、大きなおりに入れ、なん台もの車でひっぱってはこぶことになるでしょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(同書13頁より一部抜粋)
もし、テレビやえいがのかいじゅうがほんとうにいて、生けどりにされたらどうでしょう。
これは、そんなそうぞうをもとにかかれた絵です。かいじゅうをじょうぶなあみにつつみ、
『すいちょく上しょう』(まっすぐにとび上がること)でとび立って、
もくてき地へ向かいます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちっちゃ~く、協力会社(円谷プロ)が書いてある通り、
ウルトラマンに登場するメトロン星人がさらっと、あられもない姿で登場しています。
どうやって捕獲したのよ。
また、サインでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、
SF作品やプラモデルのパッケージのイラストで有名な小松崎茂さんをはじめ、
梶田達二さん、中西立太さん、渡辺正美さん、 柳柊二さん、石原豪人さんなどなど、
軍、戦艦モノ、ガンダム、ミステリー、ホラー、空想科学の書籍等のイラストで
大変ご活躍されているイラストレーターの皆さまの絵が結構な数のフルカラーで拝めます。
(しかもかなりカオスな絵を!笑)

他、上の画像のようなミニ知識ページが挟まっているのですが、
ズッコケ三人組等でおなじみの前川かずおさん等もこういった場所で描画されています!
力強いタッチの絵の合間に、
ふにゃふにゃ~なゆるいイラストがたま~にありますと、
そうだった、この本は児童向け図鑑だった(*´ω`*)
と、いうことを思い出させてくれます。
くまねこ堂でも、入荷しましたら
ちょこちょこヤフオク等でも出品をしたりしておりますので、
チェックしてみてください。
他、気になった方は是非古本屋さんでお探しになってみてくださいね!📚🦕
かこさん
水木しげる👻サイン本をお譲り頂きました👻世界の妖怪・モンスター
先日は中野区中央のお客様より、
サンリオSF、ハヤカワSF、岩波文庫、講談社学術文庫、平凡社ライブラリー等をお譲り頂きました。ご依頼誠にありがとうございました。
サイン本をお譲り頂きましたので、ご紹介させていただきます!👻

水木しげるの続・世界妖怪事典[水木しげる] 水木しげるの続・世界妖怪事典/東京堂出版 です。

日本から飛び出し、世界の妖怪が百鬼夜行の如く紹介されるこちらの事典!
全6冊の内の一つで、この巻ではニューギニア,ボルネオ,マレーシア,
中国,韓国など,アジアの妖怪を中心に
アメリカやヨーロッパ等の妖怪(モンスター?)が、
水木しげる先生の細密で、怖いんですが、それと同時に
なんだかちょっと愛嬌を感じてしまうような
イラストで紹介されています。
図録としても楽しめる一冊です!


当時では解明されていなかった、日常の不思議な出来事や事象は、
現在にまで語り継がれる昔話のように、「妖怪の仕業じゃ~~~👴👵」
と言われてきたことが沢山あると思うのですが、
よくわかんね~コトを目に見えないもののせいにしちゃったのは、
日本だけではなかったんですね~~~(笑)
世界中にこんなに沢山の妖怪がいると知ると、
人類みな兄弟みたいなところも、あるのかな・・・?と、
いつもより人に優しくなれそうな気がしてくる一冊です。
(でも、きっとそんな単純じゃない事も沢山ありますから、
世界平和って難しいんですけどね😢)
↓見開きに直筆のサインがございました!🖌✨

お譲りをいただきまして、誠にありがとうございました👻✨
かこさん
CDや投資に関する書籍などをお譲りいただきました!
【お知らせ】 くまねこ堂は年内休まず営業いたします! (年始は1月3日から営業いたします!) 古本、おもちゃ、古銭、レコード‥等、お家の丸ごとご整理にご家庭内の年末大掃除に間に合えば幸いです。是非、当店をご利用下さいませ♪
2021年最終日の本日も、くまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
先日は埼玉県浦和市のお客様からご連絡をいただき即日出張買取に伺いました。

お引越しに伴うご整理とのことで、ジャズや歌謡曲、ポップスのCDや、パンローリングの株式投資に関する書籍などをお譲り頂きました!
誠にありがとうございます。
投資といえば代表として挙げられるのは株とFXですね。今回お譲りいただいた書籍でも多く目にした「FX」ですが、株が企業へ投資するものであるのに対しFXは通貨への投資を指します。
FXは2つの異なる通貨の組合せに投資し、その2つの通貨を発行している国の政策金利の差分をインカムゲインとして得られるそうです。それだけで生活している投資家もいるとか…。
私はネットの海に多数漂う「FXで多額の資産を溶かしてしまった人の顔」ばかりが思い出されてしまいFXおそろしいというイメージが先行していたのですが、少し調べているうちに大儲けできる気がしてきましたよこれは…!(破滅)
くまねこ堂は今回の事例のようにご連絡をいただいた当日の出張買取も承っております。ご整理などの際すべて捨ててしまう前に是非お気軽にご連絡ください!古本やCDはもちろん、美術品や古道具、アクセサリーなどなど何でもお見せいただければと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
トリ
田淵行男写真集など、大量入荷いたしました!
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
早いもので今年もあとわずかですね。当店でも少しずつ大掃除を進めております。スッキリしていい年を迎えたいですね。
今回は茨城県つくば市のお客様よりご家族のお荷物の整理でご依頼をいただき、2度に渡って買取にお伺いをさせていただきました。ハイエース満載で2台分!大量にお品物をお譲りいただきました。田淵行男、畦地梅太郎、柳原良平、模型、プラモデル、写真集、グラビア、アイドル、DVD、CD、レコードなどなど、様々なお品物をお譲りいただき、誠にありがとうございました!
こちらは山岳写真家・田淵行男氏の写真集などが、ズラリと一気に大量入荷いたしました。写真集が多数ですが、山岳写真家としてだけではなく、高山蝶の研究家としても有名なのだとか。「日本アルプスの蝶」は北アルプスに生息する高山蝶の研究書なのですね。その他にも写真集とセットになったパネルなどもあり、大充実のライナップとなりました。

プラモデルなども色々とお譲りいただきました。こちらは人気のタミヤ「ドイツ陸軍重戦車タイガーⅠ型」です。その他にも戦車多数。そして「ケーターハム スーパーセブン BDR」などもお譲りいただきました。誠にありがとうございます!

くまねこ堂では古本やDVD/CD、だけではなく、古道具や骨董品、アクセサリー、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております!
お客様からの感想やレビューなどいただけましたらスタッフも大変嬉しいです。
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56さん
ビジネス書など大量にお譲りいただきました!😄
皆様いかがお過ごしでしょうか。コトーです。
先日の品川区大井での出張買取では、ビジネス書・実用書を大量にお譲りいただきました!
新刊書を含め、きれいな状態の本が多数です。また、ムック本やマニアックな本などもございました。

個人的には、ビジネス書などの実用的な本を手に取る機会は少ないのですが、すぐ読めて、ぱっと仕事や生活に役立つことがたくさんであるのは、何とも魅力だなあと改めて感じました。
以下、一冊、気になった本をご紹介します。
菅俊一さんの『観察の練習』(NUMABOOKS、2017年)です。

こんな日常の風景から、このアイデアが出てくる、という具体例が、写真とともに紹介されています。
例えば、歩道を流れる水の跡…。そのようなありふれたものとして見過ごされがちなものも、発見のもとになるのだそうです。
作者の菅俊一さんは、表現研究者・映像作家などとしてご活躍の方です。特に、人間の知覚能力を視野に入れたデザインを行っているそうです。
作品としては、「2355」「0655」(Eテレ)のIDや21_21 DESIGN SIGHT 企画展「アスリート展」などを手掛けていらっしゃいます。
シンプルで、しかし引き込まれるような作品は、日常に目を凝らすことから生まれているのですね。
「2355」「0655」は個人的にかなり好きな番組ですので、その方の著書は興味深かったです。
本日もお読みくださりありがとうございました。
コトー
このブログのために、https://scrapbox.io/syunichisuge/を参考にしました。
三島由紀夫とメディア
三島由紀夫とメディア
皆様いかがお過ごしでしょうか。コトーです。
本日は、三島由紀夫についてお話してみたいと思います。私、三島についての知識がほぼない中ですが、お付き合いくださいましたら幸いです。
三島というと、皆様どのようなイメージをお持ちでしょうか。現代においては、『金閣寺』や『豊饒の海』の作者であるといった、文学者としての顔が想起されやすいかもしれません。
しかし、三島は、民兵組織「楯の会」を結成する、自衛隊に体験入隊する、また全共闘との公開討論に出向くなど、様々な行動をし、自らも行動家たらんとしていました。
その究極として、彼は1970年に、自衛隊市ヶ谷駐屯地で改憲のための決起を促した後に自決しています。
当時を生きていた人々にとっては、かなりの衝撃だったでしょう。この度、その死の直後の新聞・雑誌を多数お譲りいただく機会があり、それを実感しました。
週刊誌において三島の特集で別冊が組まれており、それが何冊もありました。たくさんの新聞も、一面で大きく扱っています。
今、ある作家が亡くなっても、その作家について同時複数の雑誌で、新聞で、このように大きく報道されることは想像できません。三島の影響力の大きさを感じます。
しかし、今回、当時の記事の数々を見て、三島はただ報道されるような受身であったのではなく、むしろメディアを利用しようとしていたとも言えるように思いました。

例えば、雑誌の写真。三島の生前のものが使われていますが、三島は肌を露出しポーズをとり、肉体美を披露しているものも多いです。載せた写真ですと、サンデー毎日と週刊現代の表紙はそのようなものですね。
またその下の週刊読売の表紙は、黒い背景に三島の顔が浮かぶように工夫して撮られています。
ここで注目したいのは、そのような写真は、道を歩いていて不意に撮られた写真などではないということです。三島は、写真を撮られていますが、肉体を鍛えてそれが映えるような服装をするなど準備をし、むしろメディアに見せたい自分を撮らせているとも言えます。そうして、雑誌の読者に、自分の意図する三島像を印象付けています。

また、新聞の報道を見ると、三島の自決について「憂国」を想起していることがわかります。ブログに載せた新聞の写真では、奥のデイリースポーツに、「なまなましく『憂国』シーン地でいく」という見出しがあります。
「憂国」は、三島の小説が原作となっている映画で、三島が監督・主演して1966年に公開されました。二・二六事件を題材として、親友を討たねばならなくなった陸軍中尉が苦悩し、妻と心中するという筋です。そこでの生々しい切腹シーンは、人々の記憶に残りました。
重要なのは、「憂国」では、芸術として、その夫婦の死を描いているということです。能舞台に見立てられた美術セット、流れるワーグナーの音楽の中で、凄惨な死は美に昇華します。
「憂国」は三島が監督・主演をつとめ評判になった映画でした。ですので、三島は、自らが実際に切腹をして死ぬことで、人々が「憂国」を連想することは容易に想像できたでしょう。「憂国」と関連づけて、自分の死が報道されることも想定していたでしょう。
芸術として死を扱った映画と同じような形で実際に死ぬことで、三島は自分の死が、自身の美学であることを、人々に示そうとしました。そして、実際に、その死は、「憂国」と同様の死に方だ、などといった形で報道されました。
戦後、民主主義国家となり、戦前のような形の国家と人々との結びつきがなくなる中で、日本に生きる人々は、ある意味では自分の拠り所を失いました。国家に代わる、自分を説明するものが必要となったのです。
三島は、最終的に国家に近づき、反時代的だとされました。国家を自分の拠り所としようとしても、戦後は、戦前と違い、国家がそのようなあり方を保証することはありません。ですから、何とも脆い拠り所でしかないのです。
そのような中で、三島は、メディアをうまく利用しようとしたのではないでしょうか。何かから保証された、確固たる自分が見つけられなくとも、見せたい自分をメディアに見せることで、メディアが三島像を作ってくれるのです。見せたい自分を見せれば、三島はそういう人だとして、メディアは人々に示してくれるのです。
そのような振る舞いを続ければ、見せたい自分と本当の自分の境も、わからなくなってくるでしょう、そもそも誰も本当の自分など持っていないのですから。
メディアを意識しつつ、三島は自分の美学を構築し、自決しました。しかしどんなに美化しても、死は死です。
三島の芸術の行き着く先は死だった、そこに悲哀を感じます。
コトー
このブログを書くために、以下のものを参考にしました。
三島由紀夫文学館「三島由紀夫の年譜」https://www.mishimayukio.jp/history.html
新潮社『花ざかりの森・憂国」解説 https://www.shinchosha.co.jp/book/105041/
映画.com「憂国」解説 https://eiga.com/movie/41518/
東京新聞「三島由紀夫没後50年 楯の会1期生、元編集者…ゆかりの人々を訪ねて」2020年11月25日 17時52分 https://www.tokyo-np.co.jp/article/70374







