買取事例
ときめきは足りていますか!?未だ連載中の作品から舞台化した作品まで!大人気の少女漫画の紹介です。
こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをお読みいただき有難うございます。
乾燥で手にひび割れが起きるくらい毎日寒くて、参ってしまいますが、元気に体を動かして、健康に冬を乗り越えたいです。地方では埋もれるくらいに雪が降り積もっているところもありますので、同じ日本なのにまるで世界が違うみたいだなあと、いつもニュースを見ては雪国に思いをはせています。
先日は新宿区市谷左内町のお客様より、哲学、思想、社会学、歴史学、美術、デザイン関連などの書籍をお譲りいただきました。有難うございました。
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さて、寒くて参ってしまう、、と言いましたが、やはり冬は寒いです。当然です、冬なのですから。寒いと人肌が恋しくなるのか、はたまた人肌が恋しいから寒いのか…。常にときめいている人は寒くないのでしょうか🤔
そこでみなさん、ときめきは足りていますか??ということで、本日紹介するのはこちら。
大人の少女漫画手帖!!懐かしい作品がランキング形式でたくさん掲載されておりました。
やっぱり一位に輝いたのは「ベルばら」。少女漫画のなかでも圧倒的知名度と人気を持つ不動の王者ですよね。
私は中学生の頃、図書室に少しマンガがあって、その中にベルサイユのばらがあったのでちょこちょこ借りて読んだ思い出があります。煌びやかな衣装や豪華な宮殿、オスカルたちの華麗な生き様に、女性なら誰もが一度はあこがれたのではないでしょうか。宝塚などでも舞台化され、本当に長い間愛され続けている作品ですよね。
続いて二位に輝いたのはこちら。
「ガラスの仮面」です。くまねこ堂にもよく入荷してくるのをみかけます。
そういえば、暗殺教室の作者さんが新連載を始めるそうで、一緒にTwitterのトレンドのHUNTER×HUNTERが入っていたものですから、どうしたことかと思ったら、HxH32巻から33巻が発売されるまでの間で暗殺教室が連載開始して完結したとのことでした(笑)未だ休載し続けているHxHですが、それに負けないのがガラスの仮面ではないでしょうか😂 一体紅天女はどっちになることやら…
写真にあるマヤちゃんの足の不自由な女の子を演じるための練習も衝撃的でしたが、ヘレンケラーのオーディションの際にブザーが鳴っても動かないマヤちゃんと亜弓さんのシーンも衝撃的でした。
完結するまで死ねない!と思っているファンが多い作品のひとつではないでしょうか。
3位はこちら。「はいからさんが通る」です。
アニメが新しくリニューアルして放送されていたので、若い世代でも知っている方が多いかと思います。私もその中の一人です。
今、某鬼退治マンガの影響で大正ロマンがブームとなっていますが、少し前から一定の層には人気があったように思います。それは、「はいからさんが通る」をはじめ、様々な少女漫画で大正時代を背景とした作品がたくさんあったからなのかなあと思ったり思わなかったり。。でもこういう作品を見ると、「タイムスリップしてみたい!」と思ってしまいますよね。レトロでロマンチックな雰囲気って、なんだか惹かれます。
そしてみんながよくしっているであろうキャンディキャンディは11位でした!
少女漫画家さんたちが選ぶ好きな漫画のコーナーなんかもあったりして面白かったです。
私はさいとうちほ先生の「少女革命ウテナ」という作品がとても好きで、その素晴らしい作品を生み出した先生はどんな漫画が好きだったのかな、と気になりました。
また、少女漫画といえばふろくもかなり豪華ですよね。
私の頃は、ペンケースやハンカチなどが多かったように思いますが、今はお化粧品が付いていたりするそうです…!スゴイ。あとは、スマホをかたどったものも多く感じます。
ノートやメモ帳は定番ですよね。学校で友達とおそろいで持てるのが楽しかったりしました
いかがでしたか?みなさんが懐かしいと思った作品や、読んでみたいと感じた作品はありましたでしょうか。今では男性でも少女漫画を読む方がたくさんいらっしゃるそうです私も少年漫画をたくさん読みますし、素敵な作品に男女関係ないですよね!
寒い冬も、少女漫画でときめきチャージすれば乗り越えられるかも?
くまねこ堂では、絶版漫画やコミックセットなどの買取を行っております。また、古本だけでなく、骨董品の・楽器・古いおもちゃ・アクセサリーなど幅広いお品物の買取りをしております。
即日出張買取も可能な限り対応させて頂きますので、お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さい。
皆さまからのご相談、ご依頼、スタッフ一同心よりお待ちしております。
最後までお読みいただき有難うございました。
ソ連の冷戦戦略や核開発に関する書籍が入荷しました~~核兵器禁止条約発効を目前にして
東京都では新型コロナの感染者数が増加の一途をたどっております。
改めてのご案内となりますが、このような状況に鑑みまして、出張買取につきましては、衛生面に配慮しつつ柔軟に対応してまいります。ご遠慮なくご相談下さい。
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1月22日発効予定の、国連の核兵器禁止条約が迫る中、日本政府に対して同条約の署名・批准を求める活動が日本各地で行われています。オンライン署名で海外からも賛同者を得た団体や、地方自治体への陳情という形で地域の民主主義と国際安全保障とを結びつけることを試みる団体など、注目すべき動きも出てきています。
2017年7月の国連総会で採択された核兵器禁止条約は、同年から2018年6月12日の米朝首脳会談にいたるまでの、北朝鮮の核開発で緊張が高まった一時期を挟んで、今月22日に発効される運びとなります。
そんな中、くまねこ堂に以下の本が入荷しました。
デーヴィド・ホロウェイ『スターリンと原爆』川上洸・松本幸重訳(大月書店、1997年)上巻、ヴォイチェフ・マストニー『冷戦とは何だったのか――戦後政治史とスターリン』(柏書房、2000年)です。
核兵器をめぐる歴史ということですと、私たち日本人は、1945年8月の広島・長崎への米軍による原爆投下という被害の問題を想起したり、そこへいたるまでの日米関係・日米戦争の過程に注目しがちです。けれども、第二次世界大戦後にアメリカと並ぶ大国となったソ連の視点で核兵器をめぐる歴史をみていくならば、私たちが普段意識してこなかった問題に気づくきっかけになるかもしれません。兵器をめぐる問題である以上、国家間の対立や緊張緩和という国家間の関係性に留意する必要があるのはもちろんです。そのために、日本からみたら「相手」にあたるソ連の視点が重要になってくることはいうまでもありません。
核兵器の破壊力の凄まじさから、核兵器それ自体を悪だと短絡的に考えてしまいがちです。しかし、それぞれの国家の外交政策・軍事政策という関係性の中に核兵器をめぐる問題があるのだと考えるならどうでしょうか。
1945年8月の広島・長崎への原爆投下以来、国家間の戦争で核兵器が使用されたことがないのは、歴史的事実です。使用したら共倒れになる、という恐怖から「核抑止」による平和が成立したという見解もあります。一方で、そのような脅し合い、察し合いの国際政治が成り立ちえたのは、核保有国の核実験という破壊力のデモンストレーションを前提としていたと考えることもできます。このような国際政治史の事実をもとに考えていくと、核実験による犠牲と核戦争の惨禍は、いずれか一方をとるような取引の問題にして本当によいのか、という問いにたどり着くように思われます。
こうした観点は、被爆国であり、その後はアメリカの「核の傘」に守られて平和を享受した国でもある日本について考えるうえで重要になってくるはずです。安易に核保有賛成、あるいは核廃絶というような立場の一方的な押し付けに陥らないよう、「被爆国にして核兵器に守られた国」が抱えている問題を直視することが、対話のきっかけをつくり出すかもしれません。そのような歴史の事実、それぞれの側の意見をふまえつつ、自分なりに核兵器をめぐる国際安全保障問題を考えていく必要性は、今まさに高まっています。
くまねこ堂では古道具や骨董品、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。それにまつわる研究書・新書なども、なるべくタイムリーな形で当ブログで紹介してまいります。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。
お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております!
小野坂
「文豪と借金」のご紹介!
こんにちは、くまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます!
先日リピーター様からお譲りいただきました書籍の中から一つご紹介させていただこうと思います!
「文豪と借金 泣きつく・途方にくれる・踏みたおす・開きなおる・貸す 六十八景」方丈社
こちらは文豪たちと借金との関わり方が詳しく記された大変ユニークな書籍です
まず文豪たちの借金の仕方のパターンはタイトル通り5つに分けられまして、
「泣きつく」「途方にくれる」「踏みたおす」「開きなおる」「貸す」と並びます。
例えばパターン①「泣きつく」
「ふざけたことに使うお金ではございません。たのみます。—–太宰治」
と見出しに大きく文豪の言葉、それに続きの言葉とエピソードが記述されています。
ひしひしと切実にお金をかしてほしいと訴える太宰治ですが、実はこの頃の太宰治はパビナールという薬の中毒にかかっていました。
一日にパビナールを40筒も注射していたと言われています。
その薬の代金の支払いに困り、この冒頭の言葉を載せた手紙を友人に送ったようです。
太宰治にとっては薬物にお金を費やすのはふざけたことではなかったのか、それとも分かっていて口からでまかせを言ったのか・・・
エピソード一つ一つが濃く、言葉の裏の文豪たちの人となりや心理が気になり、その文豪の作品を読みたくなります。
文学をお好きな方はより深く作者を知るためにもぜひどうぞお読みになって見てください!
くまねこ堂は、古本・骨董品の他にも楽器・古いおもちゃ・アクセサリーなど幅広いお品物の買取りをしております!また即日出張買取も可能な限り対応させて頂きますので、是非お気軽にお問い合わせ下さい!
皆さまからのご相談、ご依頼、スタッフ一同お待ちしております
なか
昭和戦中期の新聞を読み解くための書籍を紹介します
東京都では新型コロナの感染者数が増加の一途をたどっております。
このような状況に鑑みまして、出張買取につきましては、衛生面に配慮しつつ柔軟に対応してまいります。ご遠慮なくご相談下さい。
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出張買取では、ご依頼くださったお客様のお宅などにおうかがいすることもあり、書籍や雑誌のような刊行物以外の文献にも接することがあります。また日刊の新聞は定期刊行物とはいえ、昭和戦前・戦中のものということになると、買取のご機会でなければあまり目にすることはありません(どうしても、ということになると、国立国会図書館所蔵のマイクロフィルムないし各新聞社有料データベースの閲覧という手段もありますが)。
今回、紹介するのは、以下の新聞です。わざわざ取り上げるいっても、センセーショナルなタブロイド紙のどぎつい紙面を見せたい、というわけではありません。当時も今も大手として有名な新聞です。一定の品位は期待されるところです。
……(/・ω・)/
「帝国・米英に宣戦を布告す」(朝日新聞、1941年12月9日)、「英極東艦隊主力全滅す」(あ朝日新聞、1941年12月11日)、「万歳・シンガポール陥落」(読売新聞、1942年12月17日)、「赫々=ソロモン海戦の綜合戦果」(中外商業新報、1942年8月15日)…と、各社足並みをそろえてお祭り騒ぎです。なお、中外商業新報とは現在の日本経済新聞です。
このように1941年12月8日以降の対英米戦争を報じた新聞の一面見出しを取り出してみました。この情景には、私たちが現在のマスメディアに対して感じる、あの疑問を解く手がかりがありそうだ、と感じました。
あの疑問、というのは、新聞各社の報道あるいは各テレビ局のニュース番組のどれを見渡しても、報道内容ほとんど同じであり、おまけに発表されるタイミングすらほぼ同時なのはなぜか、ということです。各社の違いに気づくのは、真夏のスポーツ欄で高校野球を熱心に取り上げるのが朝日新聞という一方で、負けじと読売新聞がプロ野球を大きく扱っているときぐらいなものです。
こうした報道の均質化はなぜ起きたのでしょうか。各社での記事執筆の工程や販売方法が「合理化」された結果、新聞記事はどの新聞社がつくっても同じ、という「最適解」に到達したのでしょうか。
とはいえ、新聞社が扱っている商品は、均質性が求められる家電やファストフードといったモノ(財)ではなく、情報のはずです。情報は何らかの違いを含んでいるからこそ、価値があるものです。例えば書籍一般について、定価とAmazonの価格との差額、とか著者サインの有無といった価格の違いを示す情報になります。研究書であれば、その本以前には書かれていなかった新たな見解が見どころになります。古典であれば、当時の人々が出した答えに対して、現代の私たちの問いをぶつけるように読むならばどうでしょうか。両者の間の時間の違いは大きな違い=価値を生むかもしれません。
したがって、新聞やテレビの報道内容の均質化は、情報の価値を生み出すという本来の目的とは異なる経緯によって生じたのだろう、と想像するのが自然です。それでは、各社での記事執筆の工程や販売方法が「合理化」された結果、というようなモノづくりの比喩は妥当なのでしょうか。
佐藤卓己『メディア社会――現代を読み解く視点』(岩波新書、2006年)86-87頁では、日中戦争(1937-45年)の時期に、政府主導で新聞社の整理統合が行われた経過について、簡潔な説明があります。この過程を直ちに、「言論弾圧だ!」と結論づける前に、同書に依拠して新聞社側の思惑についても確認しておきましょう。
「こうした整理統合が素早く実現した理由を、単に国家権力による強制と考えるべきではない。全国紙は効率的に部数を拡大できたし、その進出に圧迫された地方紙も、経営の効率化のために積極的に統合に取り組んだ」
そして、新聞用紙の欠乏と空襲による印刷輸送の困難を理由に1944年から、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞の三紙の発行が、各県紙に委託されることになりました。すなわち新聞業界は、三系列の効率的な組織に再編されたということです。このことが、紙面の均質化につながったことはいうまでもないでしょう。しかも政府の整理統合政策に沿って推進されていたわけですから、政府の発表を鵜呑みにするいわゆる「大本営発表」は、当然の帰結に違いありません。
しかも、こうした戦時体制下で成立した新聞業界の体制は、敗戦後の占領体制にとっても効率的なものでした。それゆえに、新聞各社は財閥のように解体されず、「大本営発表」の責任も問われず、一貫して存続することができました。紙面の均質性は、こうして受け継がれました。
くまねこ堂では古道具や骨董品、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。それにまつわる研究書・新書なども当ブログで紹介してまいります。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。
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小野坂
1000冊以上!サンリオSF、映画、サブカル、宗教学、神秘主義、異端幻想など大量買取!
いつもくまねこ堂ブログをお読みいただき誠にありがとうございます。
本日は川口市のお客様よりご家族のご遺品整理のご依頼をいただき、出張買取に同行させていただきました。ジャーナリストをされておられた方だったようで、お部屋に通されてビックリ!優に5000冊を超える本の山々が。書店カバーを外し内容を確認しながら、丁寧に査定を進めさせていただきました。すごい量でしたので一日では全て終わらせることができず、ご相談の上後日再訪させていただくこととさせていただきました。
今回はサンリオSF、映画、サブカル、宗教学、神秘主義、異端幻想など、1000冊以上をお譲りいただきました。誠にありがとうございます!ディープで面白そうな本が大量入荷。次回もお伺いさせていただけるので、どんな本に出会えるのか楽しみですね。
↓すごい量です。写りきっていませんが、まだまだございます!
くまねこ堂では古本のご整理はもちろん、古道具や骨董品、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。
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56さん
クラシックレコード、オペラの本、楽譜、ベーレンライターなど、お譲りいただきました。
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年初は冷え込みの厳しい日が続きましたが、今日は久しぶりに日差しもよく暖かい一日でした。春が待ち遠しいですね。
本日は新宿区のお客様よりお引越しのご整理とご遺品整理のご依頼をいただきまして、出張買取に同行させていただきました。お部屋の隅々までたくさんのお品物を拝見させていただき、クラシックレコード、オペラの本、楽譜、ベーレンライター、ハガキ、切手などなど、様々なお品物を多数お譲りいただきました。誠にありがとうございます!
こちらは本日お譲りいただきました名作オペラブックスになります。大量に入荷いたしました!音楽之友社より出版されている本シリーズは、出版社の内容紹介を引用いたしますと『音楽史上重要かつ著名なオペラの成立、あらすじ、リブレット対訳、様々な関係論文を豊富な写真・図版資料と共に集成した他に類を見ないシリーズ』。私のように全く馴染みのない人間には、オペラを楽しむのは非常にハードルが高く感じてしまうのですが、物語の概要や背景などが解説されている本書を読み、観劇やDVDなどの鑑賞をすると理解が進みやすくなるのかも知れません。また、オペラの物語の概要や背景を知るのは、ヨーロッパ社会や歴史の勉強にも役立ちそうですね。
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56さん
ちょうど100年前の『婦人画報』が入荷しました!~当時のおしゃれと実用
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
東京都では新型コロナの感染者数が増加の一途をたどっております。
出張買取につきましては、衛生面に配慮しつつ柔軟に対応しておりますので、
コロナ禍の中でもご遠慮なくご相談下さい。
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店主が古い雑誌を整理していたところ、以下の雑誌が見つかりました。
『婦人画報』第192号(1921年12月)です。『婦人画報』は現在のハースト婦人画報社が発行する1905年以来の歴史がある生活情報誌です。同誌は現存する日本最古の女性誌であり、最新号(2020年12月発行)でも「薬膳、スパイス、厳選スープを駆使して元気になる!養生鍋レシピ」など、おしゃれで実用的な特集を発信し続けてきました。
それでは、今回発見したちょうど100年前の『婦人画報』に即して、当時のおしゃれ情報、あるいは実用的な発信をたどっていきましょう。
巻頭のビジュアルでは、後の昭和天皇、裕仁皇太子をはじめとする皇室、公爵家など華族の諸式典参列の風景が多様されています。おしゃれな情報が皇室・華族と結びついていた当時の雰囲気がうかがえます。
実用情報ということであれば、健康や保健衛生に関するものを見逃すことはできないでしょう。まして、1919年~1920年にかけての冬に大流行したインフルエンザが記憶に新しい1921年であればなおさらです。
例えば、こんな記事がありました。以下に掲げた画像は、「近頃国防といふ問題がやまかしいやうであるが、国防の根本は、国民の健康と教育にあると思ふ」と切り出された、近藤乾郎(医学博士)「若い婦人の肺結核」です。ここでは、昨年のインフルエンザの流行もふれられています。「インフルエンザ」とのカタカナ表記もすでに定着していたようです。
とはいえ、近藤が主題としたのは、一過性の流行と思しきインフルエンザよりも、もはや国民病と化した「最も恐るべき」肺結核に対する注意を促すことでした。ヨーロッパでは第一次世界大戦(1914-1918年)やその後の経済的混乱を理由とした肺結核患者の増加が見られたのに対し、日本では大戦以前から年々罹患者が増加傾向をたどっていることに、近藤は警鐘を鳴らします。この近藤の記事からは、疾病に関する実用的な発信が国防問題に当然のように結びついていく、この時代の一面が浮かび上がってきます。
近年の歴史学では、政治や外交を考える際でも、文化的な要因や、社会生活に由来する要因に注意を払う傾向にあります。とりわけ、総力戦としての第一次世界大戦の衝撃に注目が集まっています。そうした方々にとっては、この近藤の言説はなじみあるものと映るかもしれません。一方で、個々人の日々の生活と国家間の国防問題とが直結してしまう磁場というか、システムの作動を解明するためには、専門家的な先入観をいったん脇に置いて、素直に驚くということも必要なのではないか、とも思います。
くまねこ堂では今回取り上げたような古本のご整理はもちろん、古道具や骨董品、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。
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小野坂
現代史、近代史、世界史、政治学、CD、レコード、勲章などお譲りいただきました。
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
再び自粛の波が来るやも? という今日この頃ですが、
くまねこ堂はまだ出張買取にも柔軟に対応しておりますので、
コロナ禍の中でもご遠慮なくご相談下さい。
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師走というだけあって12月はあっという間ですね。もう10日を過ぎてしまいました。大掃除など片付けの時期でもあり、たくさん買取のご依頼をいただいております。本日は1日3件の出張買取にお伺いさせていただきました!
江戸川区のお客様からは古本のご整理でご依頼をいただき、優に1000冊以上はある棚ぎっしりの古本を査定させていただきました。現代史、近代史、世界史、政治学などなど、難しそうですが興味をそそられる面白そうな本を多数買取させていただきました。さらに様々なお品物もお見せいただき、CD、レコード、勲章などもお譲りいただき、誠にありがとうございます!中国や韓国などアジアのものを中心に、イランなどの中東や、もちろんアメリカ、そして日本の現代史、近代史、政治学などが大量入荷。背表紙を見るだけで、知識欲が刺激されると同時に自分の不勉強を痛感させられます。こういった本を読み込んでいったら、色々と見えるものが変わってくるのでしょうね。
くまねこ堂では古本のご整理はもちろん、古道具や骨董品、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。
また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。
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56さん
「NYLON100% 80年代渋谷発ポップ・カルチャーの源流」入荷しました。
いつもくまねこ堂ブログをお読みいただき誠にありがとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
本日は、先日入荷いたしました本のご紹介をさせていただきたいと思います。
「NYLON100% 80年代渋谷発ポップ・カルチャーの源流」
NYLON100%は1978~1986年に渋谷にあったニューウェイヴ・サロンで、パンクやニューウェイヴ、テクノポップを後追いで知った世代にとってはまさに伝説的なお店です。まえがきにもあるとおり、戸川純さんがバイトしていたらしいとかケラリーノ・サンドロヴィッチさんの劇団名はここからとられているだとか、いろいろなお話を見聞きしますが、実際はどんな「場」だったのでしょう。当事者たちの証言を元に全貌をまとめたのがこちら一冊です。2008年発行なので、もう12年以上も前になるのですね。
当事者たちがすごいですね。8 1/2、東京ブラボー、ゲルニカ、アーントサリー、ハルメンズ、ヒカシュー、P-MODEL、東京タワーズ、有頂天、空手バカボンといったバンドの方達などの証言が生々しく掲載されています。冒頭、初代店長だった中村直也さんが1976年に赤富士でセックス・ピストルズを買っていたという件から「おお」と声が出てしまいます。「ANARCHY IN THE U.K.」が1976年11月に本国でリリースされているようですので、ほぼリアルタイムで聴いていたんですよね。すごい。そういった感度の鋭さみたいなものが人を惹きつけて、NYLON100%のカラーができていったというのもあったのかなと思わされます。あと、いろいろな方達からも話が出ていますが、パンクに出会ってその前の時代感を捨てられるか、というようなロック踏み絵みたいなものがあったようで、パンクの衝撃度の大きさと時代の変化のスピードを感じさせられますね(映画「24アワー・パーティー・ピープル」の中でも、後にジョイ・ディジョンを結成する彼らがピストルズを観て家に戻った後、まさに同じ状態になっていました)。その他にも、それぞれの遍歴や人との関わり(巻上公一さんのプラスチックスやP-MODELとの話など最高です)、加藤賢崇さんや岸野雄一さんなどのお客さんとしての目線も非常にリアルで面白く、NYLON100%というお店を超えて日本のニューウェイヴ史としても見逃せないエピソードが多数です。そういえば年末あたりに高木完さんのラジオに戸川純さんがゲストで出ていて、ちょうどNYLON100%の頃のお話をされており、RCサクセションやリザード、遠藤賢司、頭脳警察などが出ていた日比谷野音のイベントではじめて8 1/2を観てファンになって、そこからNYLON100%にも通うようになったというようなエピソードにも触れておりましたが、本書でもカメラマンでインディーレーベルのテレグラフを主宰されていた地引雄一さんが戸川純さんから聞いた話として同じエピソードを語られています。あと、高木完さんがサニー久保田とクリスタル・バカンスを名付けたという話もされていて、久保田慎吾さんと高木完さんが主演する手塚眞監督の映画「星くず兄弟の伝説」と本書が繋がるようないいエピソードでしたね。
こちらが当時の店内の写真のようです。まさにアーリー80’s!プラスチックで洒落てます。いいですね。
こちらは各ページの角に載せられたNYLON100%のレコメンド・ディスクガイド。ポップ・グループやウルトラヴォックス、ディスヒートにフライング・リザーズ、レジロスも。イーノ、ジャーマンロック、レコメン系、テリー・ライリーなどなど。このBGMは最高の店としかいいようがありませんね。また、巻末にある「日本の初期パンク/ニューウェイヴ年表1976-1981」もすごい資料ですね。絶版のようですが、日本のニューウェイヴやテクノポップが好きな方は是非読んでみてもらいたい一冊です。
56さん
新年一件目! 神奈川県・鎌倉市に買取に行かせていただきました!
あけましておめでとうございます!
今年もくまねこ堂、ならびにくまねこ堂ブログをよろしくお願いいたします。
2021年、一発目の買取です!
神奈川県鎌倉市のお客様のもとにお伺いいたしました。
先日のブログでもお伝えしました通り、
くまねこ堂は通常営業を行っておりますので、年始の片付けにぜひともお呼び下さい!
江東区にあるくまねこ堂から神奈川方面へ向かう際は湾岸線を使うことが多いのですが、実は湾岸線は、運が良ければ走行中に富士山を見ること出来るのです!
というわけで私フジタン、図らずも今年初めての富士山を拝ませていただきました。
大黒ふ頭のあたりで見られますので、お立ち寄りの際は注視してみてはいかがでしょうか。
本日のお客様からは、
古本を1000冊ほどお譲りいただきました!
ジャンルは主に哲学、ビジネス書、実用書、政治・経済、美術、音楽、サブカルチャーなどについてのもの。
また、「空手バカ一代」「タイガーマスク」「デビルマン」など昭和の漫画から「あさひなぐ」など最近のコミック、画集、写真集、ハヤカワSF文庫や音楽雑誌も買い取らせていただきました!
ありがとうございますっ!
ご自宅の整理ということでお呼び下さったようです。
お見せしていただいた本の中にはお値段のつかない本もございましたが、
今回は全て引き取らせていただきました!
鎌倉の海沿いにお住まいで、少し歩けば海が見渡せる場所だったのですが、
海岸では正月らしく凧あげを楽しんでいる方々が。
このご時世ですので人の数もまばら、という感じでしたが
いつの日かまた華やかに正月を祝いたいなぁ……と思うばかりでございます。
フジタン