ある日のことです。ライン査定に、3枚の写真が送られてきました。
このラインを見て店主は、お客様に電話をいただけないかご返信し、お電話をいただきました。
そして写真に写っている物の他にも何かないかお尋ねしたところ、他にもたくさんあるとのこと。
そこで直接、都内某所へ出張買取にお伺いすることになりました。ε=ε=┌( ・ω・)┘
それではまず、写真の品物についてポイント解説させていただきましょう。
1枚目:古い全集
写真に写っていたものは、平成以降になって最新版が出ている全集の、昭和30年代に出た当時の全集でした。こちらは残念ながらお値段はつきませんでした。
全集の場合、新版であればあるほど人気がある場合がほとんどですが、
再版・新版のない全集で流通量の少ないものは、高価買取の確率高し!
2枚目:装丁のキレイな文学書
こちらも一見すると価値が高そうですが、当時から注目されていて残存数が多く、意外と評価が低かったりします。
今現在書店で入手可能で読める=絶版ではないので、価値は低めです。
造本があまり良くない、昭和20~30年代の仙花紙本やビニールのかかった
貸本マンガなど、高価買取の期待大!
3枚目:昭和40年代の漫画雑誌(不揃い)
これらの本(上2枚の本)と共に、この当時に漫画雑誌も買われているということは、
比較的裕福なおうちか読書家でいらっしゃる可能性が高く、
このお写真を見てピンとくる部分がありまして、出張買取のご相談をさせていただきました。
本来読み捨てられる性質の強い漫画雑誌・学習参考書・週刊誌・時刻表・映画
パンフなど、1960年代・昭和40年代以前に本を買われているおうちは、ぜひ
くまねこ堂にご一報下さい!
さて現場に伺うと、玄関先にご用意いただいていた本が控えめに並べてありました。
お客様に「一応、2階にある本もごらんになりますか?」とおっしゃっていただいたので、もちろん
「はい、ぜひ!(>ω<)」
お客様と一緒に2階に上がり、捨てるつもりで縛ってあった本・箱詰めされていた本をすべて見させていただき、
その結果2階の捨てるつもりだった本を、玄関先にご用意いただいていた本の数倍の高値で買い取りすることが
できました。
この日は、1960~1970年代の音楽雑誌・学年誌・ラジオ雑誌・推理小説・文学初版本・学習参考書・マンガなど、
多数買取させていただきました。
それでも実はこちらのお宅、当店を呼ぶ前に本をだいぶご整理されており、「くまねこ堂さんを最初に呼べば良かった!」
と何度も言われてしまいました。(;^ω^)
実録・ある日の買取風景/おしまい♪
買い取り先のお客様、どうもありがとうございました!(すべて実話です。これはごく一例なのです)
ここで、高価買取が期待できる本について解説させていただきます!
絶版本
訳ありで人気作家の作品が絶版本になった場合は、高価買取が期待できます
●再版の掛からない(もしくは掛けられない)ものや、ギャグマンガなど世相が変わったもの、長編作品などは
全巻復刻のハードルが高いため、高価買取になることが多いです。
例:
・内田善美
・「キャンディ・キャンディ」原作:水木杏子、作画:いがらしゆみこ
・「トイレット博士」とりいかずよし
・「らんぽう」内崎まさとし
・「750ライダー(ナナハンライダー)」石井いさみ
・「ど根性ガエル」吉沢やすみ
・「釣りキチ三平」矢口高雄
・「サイクル野郎」荘司としお
・「まんだら屋の良太」畑中純
など
●残存率の低いものほど、レア度が高くなることが多いです。
そして当時のままの状態で、状態が良く付属品も揃っていれば、買取値段が高くなります。
たとえばですが、
全巻揃い×初版×極美×帯付×元パラ×函付×タトウ付×外袋付
など、色々な組み合わせで買取価格が掛け算になることもございます。
条件が揃っていけばいくほど、マニアの皆様が欲しがるのです。
●逆に、絶版本として価値が高かった本が、再版が出てしまって値段が下がってしまうこともしょっちゅうあります。
●初版本として価値のある本は、帯付きだとさらに高くなることが多いです。
●初版当時には人気がなかった作家で、後にメジャーになった作家の作品は、ほとんどが高価買取に該当します。
例:
・「ストレート」松本大洋
・「ウォーク・ドント・ラン―村上龍VS村上春樹」対談集
・「風の歌を聴け」村上春樹
など
マニアックな作家の本
希少価値が高く、長い間安定した需要が期待されます
●マニアックなジャンルや作家の本は、もともと発行部数が少ないため希少価値が高く、根強いファンも多いため、安定した高価買取が期待されます。
例:
・異端、幻想、ファンタジー、SF、ミステリー、探偵小説
・昭和30年代より前の詩集、署名本、直木賞、芥川賞
・小沼丹、木山捷平、九鬼紫郎、竹中労、澁澤龍彦、稲垣足穂、寺山修司、鮎川哲也、横溝正史、江戸川乱歩、大河内常平、三橋一夫、朝山蜻一、飛鳥高、中井英夫、塚本邦雄
など
アニメ化・映画化・ドラマ化される本
メディアに取り上げられる機会が増え、需要が増加します
●アニメ化・映画化・ドラマ化などの原作本、原作マンガ、有名人に紹介されてネット上で話題になった本などは、
メディアに取り上げられる機会が増えて需要が増加するため、買取値段が高くなることが多いです。
ただしこれはあっという間に下がることも多いので、なるべく早くお売りになることをお勧めいたします。
こちらで挙げたのはほんのごく一部です。当店では上記のような例をはじめ、最新刊やごく一般的な本から、マニアックな本や全集、江戸時代の書物まで、何千件と買取査定を行っております。
目利きだからこそできる技で、価値のある絶版本や希少な本を高価買取致します!
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