考える力を奪う教育の弊害 /埼玉県さいたま市桜区で、パソコン技術書、ハンター×ハンター、ジョジョの奇妙な冒険、ベルセルク、ジブリのDVD、ゲームソフト、プレステ2、アコースティックギターなどお譲り頂きました。
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「この国を出よ」柳井正、大前研一/小学館
この本を思いっきり要約しますと、
「日本という国は、もうかなりヤバいんだぞ!」
「これからのビジネスマンは日本を飛び出して、ワールドワイドに活躍できなきゃダメ!」
というようなことなのですが、
色々なことを考えさせられました。
たとえば、教育について。
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<考える力を奪う教育の弊害>
私は、若い人たちだけでも、こうした世界の優れた国や企業の取り組みに
着目してほしいと思って長年、訴え続けています。
ところが最近の若者は、以前に比べてますます積極性を失っています。
その背景には、柳井さんも指摘していた通り、教育の問題があると思います。
日本では、高度成長期以来、ずっと「大量生産」に適応する人材を育てています。
そこでは「答えがある」という前提で問題を解く練習だけを反復します。
自分で「考える」という力がないのです。「大量に問題をこなすだけ」「答えを覚えるだけ」
の教育が、若い人たちから「考える力」をすっかり奪ってしまったのです。
拙著「民の見えざる手」(小学館)でも触れましたが、そんな知識偏重の日本とは
正反対の教育を実践しているのが、デンマークやフィンランドなどの北欧諸国です。
自分なりの答えを見つけるために「考えること」に重点を置き、問題をクラスで
ディスカッションして結論を導き出す「ロハス教育」を行っています。
そこでは、「家族」「コミュニティ」「地球環境」の3点が重要なテーマです。
まず彼らは「家族」で過ごす時間を何よりも大切にします。夏休みは3か月間もあり、
日本のような数をこなすだけの宿題はなく、大自然の中のコテージやバンガローで
バケーションを楽しむなど、長期間にわたる触れ合いを通して家族のきずなを深めています。
2点目の「コミュニティ」では、自分が暮らす町や地域にどんな貢献ができるかを
常に考える教育を取り入れています。その過程では年齢の違う人々が目的別に
活動する機会が多いので、おのずとリーダーシップを学び、発揮する力が身に付きます。
3点目の「地球環境」についても、小さい頃から意識を高める教育がなされ、現在、
世界の環境関連NPO(非営利団体)のリーダーの多くを北欧出身者が務めています。
ちなみに、北欧型教育の対極にある韓国では、超詰め込み型教育がますますヒートアップしています。
一流企業への就職には一流大学への入学が必要条件で、子供の帰宅後の平均勉強時間が
6時間という、お受験一直線の道を進んでいます。
この両極端の国が、世界の人材競争力ランキングで上位に出てくるのは偶然ではありません。
かつての日本は今の韓国と同じようなモーレツ型でした。しかし、今はぬるま湯です。
とはいえ、北欧のように世界のリーダーになろうという気概もプログラムもありません。
それでは知識も能力もリーダーシップもない子どもが育つのも当然です。
こうして見てくると、世界標準から考えれば、日本が「劣っている」部類に入りつつあることがわかるでしょう。
だからこそ海外の「優れたもの」を学び、探りいれるという姿勢が不可欠なのです。
(大前研一)
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私、これまでけっこう色々なバイトさんたちを見てきたのですが、
正直、2タイプに分かれるなあと思います。
与えられた仕事を、言われたままそのまま行う人。
もちろん、まじめにこなしてくれるだけでも大変ありがたいのですが、
「非常に良い」「良い」「可」の3段階としたら(アマゾン形式(笑))、
真ん中の「良い」になるタイプ。
「非常に良い」を差し上げたくなるのは、
仕事を与えられた際に、たとえこちらが何も言わなくとも、
どうしたら少しでも効率良く、質の高い仕事ができるだろうかと自分で考え、工夫できる人。
一緒に仕事をしていると、かえって私のほうが
「おおー、そんな手があったか!(゚ロ゚屮)屮 」 「気が利くなあ!∑( ̄ロ ̄|||)」
などなど、しょっちゅう勉強させられちゃいます!(笑)
きっとこういう人が、将来ビジネスで成功するんだろうなあ・・
ビジネスじゃなくても、たとえば仮に専業主婦になったとしても、
すごく優秀な主婦になるんだろうなあ~と。
ひところ「地頭力」という言葉も流行りましたが、やはり成功する人は
どんどん自分の力で考えてアイディアを出せる、
いわゆる「1を聞いて10を知る」ことのできる人なのでしょうね
しかし北欧の諸国の教育はすてきなんだなあ、
「家族」「コミュニティ」「地球環境」
いずれもとても大切で、素晴らしいことだと思います!
今度、北欧教育に関する本を読んでみよう。
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