昭和前半・結婚の迷信いろいろ /東京都墨田区、西東京市、埼玉県川越市で出張買取りでした。

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今日くまきちは東京都墨田区、西東京市、埼玉県川越市で出張買取りだったのですが、
そのうち2件が漫画家さんのおうちだったそうです、
一日のうちで2件続いてなんて、奇遇ですね!8O:ase1:

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今日はこちらの本をご紹介します。

 


「賢妻良母への道」杉靖三郎著/昭和33年婦人公論新年号付録

「良妻賢母」をひねったような題名ですが、
きっと堅苦しい感じのお作法とか女性は家につくすべしとか
そういうことが書いてあるのかな・・と思いながらパラパラとめくってみたら、
あら全然予想と違いました8O

内容は主に「性愛」について書かれておりまして
まずビックリ(至ってまじめな本ですけれどもね)。
そしてコンセプトも、それまでの男性封建制の下にいた女性たちが
本当の「女性としての幸せ」を得られるように、と書かれている本でございました。

しかし昔は、結婚にかんして様々な迷信があったのですね(∥-_-)
たとえばこんなのがあったんですって。

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「犬の日に結婚すればかならず帰る」(秋田県)
「女が二十二歳の時結婚すれば離縁になる」(三重県)
「縁組のとき四つ違い十違いはいけない」(神奈川県)
「己申(ツチノトサル)の縁は成立しない」(埼玉県)
「女十九歳、男二十五歳は結婚をきらう」(鳥取県)
「二十四歳の人と二十二歳の人が結婚するとまずい」(埼玉県)
「二十五と二十八の年の人は結婚していけない」(大分県)
「若い娘がハンカチや指輪を他人にやると縁遠くなる」(長崎県)
「縁談のときお茶を出すとよくない」(秋田県)
「四、十違いの結婚をするな」(福島県)

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なんだか色々ありますが:kaomoji4:
たとえば「四つ違い十違いはいけない」というのは
「夜目遠目ではっきりしない」という語呂合わせからきているそうで、
まあ万事そんな感じで科学性も合理性もない迷信だったそうでございます。

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欧米の文化国では、あくまで人権尊重の合理精神が発達しているだけに、
本人同士が「好きかどうか」ということがどこまでも問題なのであって、
バカげた迷信などが、それを支配するような余地はまったくないといってよい。
(中略)
そんな時代に、いまなお前期のような何らの科学性も合理性ものない迷信が、
まことしやかに伝えられ、かくもブームを生むほどに信じられている
日本人の非科学性もさることながら、こうした迷信の内容はいかにも日本らしい、
封建的な男性社会の産物らしい特性をしめしている。

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ブームまで起こっていたんかい:baikin_1:

あと、昔は「女性のほうが年下でなければならない」というのが強かったようですね。

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だれもが信じきっているものに、女は男より年下でなければ、というのがある。
「たいへん結構ですが、ただ年がつきすぎていて・・」とか「年上ではとても・・」
とかいって、大きな障害になるのが普通だ。
この、男が年上で女が年下でなければならぬ、と考えるのは女性の人権が認められず、
嫁は一種の家財道具とみなされた封建日本の名残りなのである。
結婚に対するいいならわしというものは、元をただせば、
男性だけに都合よくできているものである。

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今は姉さん女房なんて、全然珍しくないもんね~!:lovelove:


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