小笠原旅行記(4)猫のマイケル /東京都渋谷区代々木で、出張買取りでした。

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昨日の続きです。
私たちが大の猫好きだと知ったガイドさんが、ツアーの最後に渡して下さった
この可愛らしい絵本仕立てのパンフレット。

島ネコマイケルの大引っ越し

内容をかいつまんでご紹介します。ほぼ実話だそうです。
(原本はこちらから読むことが出来ます。)

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このネコは、母ネコや兄弟ネコたちと一緒に、もとは人間の庭先で暮らしていました。

 

 

ところがある日目覚めると、ネコはひとりぼっちで小笠原の森の中に捨てられていました。

 

 

ネコは空腹でした。食べ物を探して歩き続けました。
眠っているカツオドリを見て、お腹が空いていたネコは、
ひとっとびにその鳥に食いつきました。

 

(実際のマイケルの写真)

 

それからは毎日毎日、お腹が空くと鳥を捕らえ、食べていたネコ。
やがて南崎のトリというトリを食べつくしてしまったネコは、またお腹が空いてきました。

そこへいい匂いが漂ってきたので、ネコはその匂いの元をたどってみました。
そこには見たことのない箱の中においしそうなものが入っていました。

 

ぱしり!
大きな音がして入口の戸が閉まり、檻の中に閉じ込められました。
ネコはわけがわからず、やたらめったら転がり、もがき、引っ掻き、蹴りました。
鼻からも爪からも血が流れましたが痛いとも思わず、恐ろしさにつつまれていました。

 

朝が来て人間がやってきて、ネコを檻ごと背負い、港へ運びました。
そして船に乗り、東京の町に連れてこられました。

 

 
「マイケル、マイケル」女の人の声が聞こえます。
「マイケル、起きたの」「マイケル、ごはんよ」
どうやら「マイケル」というのがネコの名前のようです。

ここは東京の動物病院。
動物病院のスタッフさんにより、マイケルは根気よく人に慣らされ、
飼い猫として生活できるようになりました。
(その後マイケルは東京の動物病院でスタッフとして飼われ、ふっくらと幸せ太りをして、
幸せな生活を送っているということです。)

追記:こちらのページに、現在のマイケルの写真が載っていました!
ぶななななーーんな感じで、思わず笑ってしまいました(笑)
良かったねえ、マイケル!

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昨日の記事でも少し触れましたが、
小笠原の動植物は実は絶滅危惧種のオンパレードで、
様々な「外来種」によって、本来この島で生息していた固有種が食い荒らされてしまい、
深刻な危機に陥っているのが現状です。
外来種は例えばグリーンアノール(トカゲ)、オオヒキガエル、クマネズミ、ヤギ、
そしてネコなどが挙げられます。いずれも、人がペットとして持ち込んだり、
食用として持ち込んだりしたものが野生化したものです。

固有種を守るためには、外来種は駆除しなくてはなりません。
けれども本来、外来種の彼らにだって罪はありません、みんな一生懸命生きているだけです、
悪いのは、彼らを持ち込んでしまった人間ですよね。

そんな中、捕獲した猫たちを殺すのではなく、
鳥にも猫にも優しい方法を何とか考えよう、ということで、
世界でも珍しいこの捕獲プロジェクトが始まったのだそうです。
捕まえられたネコたちは、東京都獣医師会に所属する獣医さんが無償で引き取り、
治療や人に慣れる訓練をしたあと、都内でペットとして幸せに暮らしているそうです。
(参考:小笠原自然文化研究所「ねこ待合所」プロフィール

「元はといえば人間のせいでこうなってしまったのですから、
 人間の力でできることがきっとあるはずです。」
このパンフレットを下さった、ソルマルのガイドさんが何度も繰り返していた
この言葉が印象的でした。

小笠原旅行記、明日がいよいよ最終回です!


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2012年9月に投稿した古本出張買取り│くまねこ堂・妻のブログの記事一覧

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