小澤征爾「第九」録音ウラ話(1974年) /東京都新宿区、江戸川区、練馬区で、文学書、初版本、美術評論、白洲正子、田淵行雄、写真集、医学書、専門書、ビジネス書、実用書、ゲームソフト、PSP、ニンテンドーDS、CDなどお譲り頂きました。

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指揮者・小澤征爾さんの直筆サイン入りプログラムが入ってきました~!

お若いですね~!
1974年12月、新日本フィルハーモニー交響楽団特別演奏会、
曲目はベートーヴェンの「第9」、
独唱は勝本章子(S)、青山三保子(A)、鈴木寛一(T)、高橋修一(Bs)。
1974年ですから、小澤さん39歳のときということになりますね(1935年生まれ)。

演奏プログラムに、小澤さんのインタビューが載っていました。
この年の2月にロンドンで、ニュー・フィルハーモニアと「第9」のレコーディングを行ったそうで
(これが小澤さんの「第9」初録音だったようです)、
そのレコーディングの時のお話をされています。
ロンドンの2月、厳寒の中でのレコーディングだったそうです。

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―この間、「第9」のレコーディングをロンドンでなさったわけですが、聞くところによると
電力事情がとても厳しかったとか?
「ええ、大ストライキをしていて、レコーディングが始まっても電気が切られちゃうかも
しれないというんで、フィリップスの人が病院で使う発電機を持ちこんできて、
それで自家発電してやったわけ。だから暖房もなし。イギリス人てえのは、
全くガマン強いというか文句を言わないんだからね。オレなんかだったらやめて
帰っちゃうんだけれども、コーラスも寒いところでオーバー着たままでね。
それに病院で使う発電機だから、病院で緊急に必要だといったら、
レコーディングより生命のほうが大事だから、そっちに戻すわけで、全部パーになる。
だから大きな事故でもあったりしたらもう駄目だったところだった。」

―日本側では、そういう悪条件なのに2日間で録音できたというは快挙じゃないかと
思っているんですが・・・
「演奏会を前にやっていたおかげで、ぼくがどういうことをやるかみんなよく知ってたから
うまくいったんですよ。でも、とてもいい音で録ったですね、みんな必死で。
あれ2日間で終らなかったらかえってダメだったかもしれなかった。」

―セッション中にエピソードみたいなものはありませんでしたか、途中で電気が
切れそうになったとか。
「それはなかったみたいだけれど、なにしろ寒かったね。木管楽器なんて気の毒よね。
暖めて暖めて暖めて吹き込んでおかないとすぐに冷えちゃうから、
みんな温かいお湯の入っているユタンポみたいなものを持ってきたりして、
大変だったみたい」
―ピッチが下がっちゃうんですね。
「ええそう。だから本番録る前にみんな吹き込んで、吹き込んで、
それでパーッとやるわけです。だから、いつもの倍ぐらいエネルギーかかるよね」

今冬のエネルギー不足は、もちろんわが国でも騒がれたけれども、ロンドンは
イギリスの経済不況も反映して特に深刻だったらしい。事実、私どもにも前日まで、
録音ができるかどうか未定、という連絡が入っていた。

(抜粋)

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あ、1974年というと、オイルショックのあたりなんですね、
なるほどなるほど。

しかし録音の裏側ではこんな苦労があったとは、
ぜひこのCDを聴いてみたくなっちゃいますね8O:hoshi1:
こちらのCDですね。
ベートーヴェン「交響曲第9番」1974年録音
小澤征爾指揮/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
マリタ・ネイピア(S)、アンナ・レイノルズ(A)、
ヘルゲ・ブリリオート(T)、カール・リッダーブッシュ(Bs)

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