三浦環、マリア・カラス、エンリコ・カルーソーが着用した衣装 「オペラ・その華麗なる世界展」より

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今日は、こちらの本をご紹介します!

 

 

もえにゃん、そこどいて・・・:naku:

 

・・・・・さて、気を取り直しまして:mrgreen::ase1:
こちらの本でございます。

「オペラ誕生400年記念 『オペラ・その華麗なる世界』展~ミラノ・スカラ座の名品を中心に」
という、1997年に松屋銀座などで開催された展覧会の図録です。

歴代の名歌手たちが実際に着た衣装もたくさん載っています、
展覧会に行って実物が見てみたかったなあ、どれほど感激したことでしょう!

マリア・カラス(1923-77年・ソプラノ)が、1953年フィレンツェ市立歌劇場公演、
ケルビーニの歌劇「メディア」のタイトルロールを演じた際に着用した衣装です。
メディアはギリシア悲劇のヒロインで、カラスの素晴らしい当たり役の一つでした、
パゾリーニ監督の映画「王女メディア」(1969年・伊)でも主演しています。

 

 

ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会」のリッカルドの衣装です、
エンリーコ・カルーソー(1873-1921年・テノール)と、
ジョヴァンニ・マルティネッリ(1885-1969年・テノール)が着用しました。
この時代の偉大な歌手たちは、個人的に自分のレパートリーの衣装を持っていたのだそうです。

この衣装はカルーソー個人が所有し、各地の公演で使用していた。
ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の1915/16のシーズンでカルーソーは体調を崩してしまい、
1916年1月14日の公演はマルティネッリが代役をして成功を収めた。
カルーソーはその功績を認め、この衣装をマルティネッリに贈った。(図録より)

 

プッチーニの歌劇「蝶々夫人」といえばこの人、
三浦環(1884-1946年・ソプラノ)が蝶々さん役で着用した着物です。
1940年にニューヨークのメトロポリタンオペラハウスで公演の時、
若いイタリア人ソプラノ、リチア・アルバネーゼ(1913年~・ソプラノ)に贈ったそうです。

・・ところでアルバネーゼってまだご存命なのかしら!?
1913年生まれですから、ご存命だったら今99歳ですが・・。
ググっていたらこんな映像もあってビックリしました。
Licia Albanese 100-Year Anniversary(You Tube)
(正確には、100歳ではなくて95歳くらいの時のようですが)
それにしてもただ一声だけとはいえ、この御年でこの美しい声はすごい!!:oops:

図録には衣装の写真の他にも、衣装デザイン画、舞台デザイン画、
宝石がちりばめられた装身具や小道具の写真などが豊富に掲載されており、
オペラの美術面を支えていた優秀な職人さん達の仕事を知ることが出来るとともに、
現実を離れた豪華絢爛な「総合芸術」の世界を楽しむことが出来ます。
また、年代順に作曲家やオペラの歴史の説明も充実しており、
オペラ好きには非常に楽しく、資料としても素晴らしい図録です。


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