怪奇スター、ロン・チェイニー「嘲笑」 /東京都練馬区と府中市で、ビジネス書、実用書、専門書、学術書、ゲームソフト、ニンテンドーDS、進撃の巨人、闇金ウシジマくん、ハンター×ハンター、黄昏流星群などお譲り頂きました。
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昨日は、映画保存協会さんにご案内をいただきまして、
「嘲笑」(1927年アメリカ映画/ベンヤミン・クリステンセン監督)
というロン・チェイニー主演のサイレント映画の上映会に行ってきました。
まず会場がとてもステキで、本郷中央教会という古い教会でした。
1890年(明治23年)に創立され、野口英世、内村鑑三なども訪れていたそうですよ。
建物は関東大震災により惜しくも焼失してしまいましたが、
1929年(昭和4年)に現在の姿に再建されました。
そしてここは、1899(明治32)年に日本で初めて映画興行がなされた、
日本映画初の上映場所でもあるそうです、すごいなあ!
写真の左側に写っているグランドピアノもステキです、
関東大震災後に購入されてからずっと大切に保存されているスタインウェイだそうですよ。
そしてこの上映会の最もユニークなところは、
ピアニストの柳下美恵さんが、映画に合わせて生演奏で伴奏をしてくれること!
約80分の長丁場、画面を見ながら自在に緩急をつけて映像を盛り上げておられ、
すごいなあと思いました
こんな楽しい催しがあるとは知りませんでした、
生伴奏が聴けるサイレント映画の上映、ぜひまた見に行きたいと思います!
さて映画のほうですが、見どころは何といっても主演のロン・チェイニーの素晴らしい名演でした!
(左:バーバラ・ベッドフォード、右:ロン・チェイニー)
画像ソース:HOLLYWOOD POSTERS
ロン・チェイニー(1883年-1930年)は、秀逸なメイクアップと卓越した演技力で
「千の顔を持つ男」と称された、サイレント映画時代の伝説的な名優、怪奇スターです。
チェイニーは両親が聾唖者で、幼くしてパントマイムを覚えたといわれています。
凝りに凝ったメイクアップも見事で、特に怪奇映画のスターとして人気を誇り、
「ノートルダムのせむし男」のカジモドや「オペラの怪人」のエリックなどが有名です。
1930年、トーキー映画の時代を迎え、
「魔人ドラキュラ(主演:ベラ・ルゴシ)」の主演が内定していましたが、
咽頭ガンのため47歳の若さで急逝したため、残念ながら出演はかないませんでした。
ベラ・ルゴシも良かったけど、チェイニーをトーキー映画でもぜひ見てみたかった、
ぜひ声を聞いてみたかったなあ・・(TT)
(・・何かの本で、チェイニーはメイクアップにこだわるあまり整形を繰り返し、
最後は顔がボロボロに崩れてしまった・・というのを読んだことがあるのですが、
これは本当なのかな・・?)
今回上映された「嘲笑」(1927年アメリカ映画/ベンヤミン・クリステンセン監督)は
怪奇映画ではなく、ロシア革命を背景にしたドラマでした。
貴族の美女に憧れを抱く無学な農民というのがチェイニーの役どころなのですが、
・・・チェイニーの人生の苦悩と深さを感じさせる名演に、ラストは思わず涙が・・・(´;_;`)
ヒロインに対する優しいいたわり、
残忍なむち打ちにかけられてもヒロインとの約束を守る誠実さ、
やがて芽生える貴族階級への不信感と憎しみ、そして悲しみ・・・
声のない、表情と身振り手振りだけのサイレント映画の世界で、
これほど深い心情を表現できるとは・・・
まごうかたなき名優だと思いました、非常に心を打たれました。
それにしても、素顔はこんなお顔だったんだなあ。
人生の年輪を感じさせる深いしわが刻まれ、
ちょっとトミー・リー・ジョーンズの顔に似ている気がしました(^^)
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今日は東京都練馬区と府中市で出張買取りでした。
うち1件はリピーター様でした、どうもありがとうございました!
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