「明治のこころ モースが見た庶民のくらし」展に行ってきました
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今日はくまきち(夫)と、江戸東京博物館で現在開催中の、
「明治のこころ モースが見た庶民のくらし」展に行ってきました。
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大森貝塚の発見者として知られるエドワード・モース。
1877(明治10)年から3度にわたって日本を訪れた彼は、日本の庶民の暮らしや
心根に魅せられ、多彩な品々を「記録」としてアメリカに持ち帰っていました。
モースが感嘆した、明治の名もなき日本人の「こころ」とは何だったのか。
モース・コレクションから選び抜かれた320点の生活道具や陶器をはじめ、
貴重な写真、モース自身の日記、スケッチなどを通して、
失われた明治の日常がよみがえります。
http://www.asahi.com/event/morse2013/highlight/
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いくつか、ご紹介します!
これ、未開封・未使用のままの、明治時代のお菓子ですよ!∑(゜∀゜*)
横浜新杵(しんきね)製の砂糖菓子で、一つ一つが貝の形をしています。
モースはもともと貝の専門家ですから、きっと喜んだでしょうね。
モースは、日本の家々のちょっとした場面に花が趣味良く飾られていることに
感心したそうです。
このトンボの掛け花生けはモースが東京の下町で購入し、その精巧さに感動し、
早速、加賀屋敷の自室に飾りました。
当時の職人さんの見事な仕事ぶりを知ることが出来ます。
大変精巧な店舗模型です、これは瀬戸物屋さん。
当時のお店の雰囲気を伝えてくれますね。
それにしてもミニチュアの陶器の緻密さには感嘆するばかり、
わずか直径数センチの器に、ちゃんと細かな模様まで描かれているのですから!
刀の鞘の塗り見本です。
職人さん達は、こうやって見本を箱に入れて持ち歩き、
お客さん(武士たち)から注文を受けていたのだそうです。
よ~く見ないとわからないほどわずかな違いの柄もあり、
当時の武士たちの粋なこだわりが感じられます。
武士の生き人形です。
生き人形は、安政年間(1854-60年)に大坂で大流行し、幕末から明治にかけて
見世物興行などに使われ、盛り場で人気を博しました。
現在の日本にはほとんど残存しておらず、大変貴重です。
今回の展覧会では、武士・農夫・農婦の3体の生き人形が展示されています。
最初、遠くから見た時は正直それほどピンとこなかったのですが、
すぐそばまで近寄って見てみると、ゾクゾクしました。
一体一体の表情がその内面までも表しているようで、
まるで魂を持っているかのような錯覚にとらわれるのです。
武士の、静かな覚悟を感じさせるような、荘厳さをたたえた表情。
あるいは農婦がおんぶしている赤ちゃんの、口を少しあけてすやすやと眠る顔からは、
まるで今にも寝息が聞こえてきそうでした。
最後に。
私が最も印象に残った、モースのこの言葉をご紹介して終わりたいと思います。
「日本は子供たちの天国である-
それは、来日したことのある他の外国人たちも一致した意見である。
世界中で日本ほど、子供が親切に取扱われ、そして子供の為に深い注意が払われる国はない。
ニコニコしている所から判断すると、子供達は朝から晩まで幸福であるらしい。」
E.S.モース『日本その日その日』二巻(石川欣一訳)より抜粋
「明治のこころ モースが見た庶民のくらし」展は、平成25年12月8日(日)まで開催中です!
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