中村不折の達磨の短冊、入荷です
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中村不折による、達磨の短冊です。
中村不折(なかむら ふせつ/1866年-1943年)は、
明治、大正、昭和期に活躍した洋画家、書家で、
夏目漱石「吾輩は猫である」の挿絵を書いたことでも有名です。
夏目漱石が中村不折に宛てた手紙の中で
「『吾輩は猫である』の初版が発売後わずか二十日あまりで売り切れたため、
現在増刷中であること、そしてその人気は不折の挿絵のおかげである」
という旨を書いており、その手紙は台東区立書道博物館で見ることができます。
台東区立書道博物館は、中村不折がその半生40年あまりにわたり独力で蒐集した、
中国および日本の書道史研究上重要なコレクションを有する専門博物館だそうです。
さらさらっと書いた感じの達磨さんで、
絵を見ているとふっと力が抜ける温かさを感じるのですが、
それと同時に眼光からはつい襟を正したくなる鋭さも感じ、
約縦36㎝×横6㎝の小品ながら
温かさと凛とした強さを併せ持つ、味わい深い絵のように思います。
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