凌雲閣(浅草十二階):明治24年の錦絵
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明治から大正にかけて、「浅草十二階」とも呼ばれて親しまれた
浅草のランドマーク「凌雲閣」の錦絵が入ってきました。
ワタクシ凌雲閣、個人的に好きなんです、
なぜだか惹かれるんですよね~
ウィキペディアによれば、開業は1890年(明治23年)だそうですから、
まだ開業してすぐの頃の姿なんですね。
「雲を凌ぐほど高い」を意味する名前が示すように
当時としては驚きの高層建築であり、
日本初の電動式エレベーターが設置されたことでも有名です。
外観も素敵ですよね!茶色と白のシンプルな色合いはモダンで、
しかも八角形という塔の形が独特な魅力を醸し出しています。
10階まで煉瓦造りで、11・12階は木造。
1階は入り口階、2階から7階は諸外国の物品販売店(計46店舗)、8階は休憩室、
10階から12階は眺望室だったそうです。
へえ~、諸外国の物品販売店が46店舗も入っていたんですね。
今のランドマークと、内容的にはあまり変わらないんだなあ。
絵を見ますと、10階から眺望を眺めている人たちが小さく描かれています。
後ろには、花やしきや浅草寺が見えます。
両方とも、今でも浅草のシンボル的存在ですね。
見物客たち。着物に帽子やステッキ、人力車・・
いかにも明治時代らしくていいですね。
ちなみにこちらは、江戸東京博物館に展示されている
ジオラマ(1/10サイズ)です、やっぱり素敵ですねえ
今回の錦絵は、熊本地震の復興資金のためにと、
お客様がコレクションを手放されたものでした。
当店で少しでもお役に立てたようでしたら幸いでございます、
このたびは誠にどうもありがとうございました。
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