東京都板橋区で、クラシック、音楽、ジャズ、歌謡曲、映画、サブカル、落語、中世史、ムック本などの本、DVDなど大量にお譲り頂きました。
カテゴリー/くまねこ堂通信出張買取のお申し込みはこちらです→くまねこ堂・買取フォーム
応援クリック、ぜひお一つお願いいたします!(人≧∀≦)
現在3位です、皆様どうもありがとうございます!!
—————————————————————-
今日私はゆっくりお休みが出来たので、こちらの本を読みました。
「貴志康一 永遠の青年音楽家」毛利眞人/国書刊行会
いやあ、すごかった・・・
少しずつ読もうと思っていたんですけど、先がどんどん気になって一気に読んでしまいました。
貴志康一・・・こんな人がいたなんて、全然知らなかったです!
帯の、
「ベルリン・フィルを25歳で指揮した日本人がいた-
大戦前夜の日本・ドイツを舞台に、28年の短かすぎる生涯を華麗に駆け抜けていった
伝説の音楽家、貴志康一。」
という文句からして大いに興味がそそがれましたけれども、
読み進んでみたら想像以上に激動の人生を駆け抜けたという感じで
ほんとすごかったです
著者のかたが膨大な資料を丹念に調べたのであろうこと、
そして貴志康一に対する筆者の温かい眼差しが精魂のこもった筆致から感じ取られ、
100年も前に生まれたこの青年音楽家がまるで目の前で生き生きと動いているようでした。
貴志康一(1909年 – 37年)は、初めはヴァイオリニストとして
音楽家のキャリアをスタートしたそうですが(日本人で初めて、あのストラディバリウスを買って
国内に持ち込んだ人らしいですよ!)、作曲家としての才もあり、
後に指揮者として実力を発揮し、世界最高峰のオーケストラの1つ、
ベルリン・フィルを指揮するまでにいたりました。
(ちなみに貴志康一はカラヤンよりも1つ年下なのですが、
カラヤンがベルリン・フィルを初めて指揮をしたのは貴志康一よりも4年後だったということです)
フルトヴェングラーやヒンデミットといったビッグネーム達とも親交があり、
さらに音楽活動のみならず映画も制作・出演をしたり、
またドイツ留学中に見てきた「社会に根づいた活発な音楽運動」を日本でも実現すべく
「日本音楽会をリードする団体」を作ろうと尽力するなど、
高い理想をかかげて精力的に活動を行っていた矢先、
あまりに多忙を極め自らの身を削ってしまったのでしょう、
28歳という若さで病に倒れてしまったのでありました・・
若い、あまりに若すぎる・・!
しかし当時の方達は、どの分野でもやはり「世界(欧米)に追いつくんだ!」という
非常に強い目標があったと思うので、その努力とパワーたるや本当にすごいと思います。
この貴志康一も、「演劇、映画、文学を勉強して東西文化の融合した作品を発表し、
それによって日本をヨーロッパに紹介する、またヨーロッパと日本を結びつけようと企てた。
日本と世界が対等にあるのだということを、音楽だけでなくさまざまな芸術で示したいと
考えたのだ」
やはり克己心がすごいなあと思う、もっと長生きをなさっていたら、
画期的なことをたくさんやって下さっていたかもしれませんよねえ・・(´`)
しかしまだまだ知らないかつての先駆者たち、
黎明期の音楽家の方達がたくさんいらっしゃいます。
後世の我々がその存在を知るためにも、こういった本は本当に貴重ですね。
今日は良い休日を過ごせました、明日からまたガンバロー!
一方くまきちは、今日は東京都板橋区で出張買取りでした。
以前も呼んでいただいたお客様です、急なお引っ越しだということで、お電話をいただきました。
今回も大変良い本を大量にお譲りいただきまして
心から感謝いたします、どうもありがとうございました!ヽ(≧∀≦)ノ
よろしければシェアお願いします
2010年1月に投稿した古本出張買取り│くまねこ堂・妻のブログの記事一覧