文明開化期は開けっぴろげでした /千葉県市川市と埼玉県新座市で、専門書、映画評論、SF、怪奇ホラーなどの本、ゲームソフト(PSP、Wii、プレステ2)、DVD-BOX、アニメDVD、声優CD、切手、腕時計などお譲り頂きました。
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現在1位です、皆様どうもありがとうございます!
今日は一日休日にしようと心に決め、買い取ってきたこちらを読みました。
イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む (平凡社ライブラリーoffシリーズ)
宮本常一著
文明開化期の日本を旅行した外国人女性、イザベラ・バードが綴った旅行記
「日本奥地紀行」を、民俗学者の宮本常一氏(1907-1981年)が
わかりやすくひも解き、解説しています。
私は「日本奥地紀行」のほうも以前読みましたが、
自分が一読しただけではよくわかっていなかった部分が
著者の解説により初めて理解できた箇所も多々あり、興味深かったです。
一部ご紹介します。
彼女(イザベラ・バード)がいたる所で書いていることは、
家の前を開けひろげているということなのです。
これはたしかに驚きだったと思うのです。これについて私の感じることを話してみますと、
日本の「店」というのは「見せる」ことだったのです。それは品物を見せるだけではなく、
仕事を、作っている所を見せた。見ると安心して買えたし、声もかけられたわけです。
それが家の前を開け放すことにつながって来るのです。
こういう店の在り方が、こんどの戦争が終わるまではまだ地方にはあったのですが、
戦争の少し前から日本でもショーウィンドウというものが発達し始めるのです。
東京でショーウィンドウがかざりとして生かされたのは高島屋だそうです。
そういわれてみると、戦後三越にも白木屋にもなかったが、高島屋のはみごとだった。
そしてすみっこに花が生けてあった。これがみんなの心をひくようになり、
物はウィンドウに並べられて、人間が奥へ入りこんでしまう。
その時に日本の伝統的工芸が滅びはじめたのだと思うのです。
下駄屋が衰微し、まんじゅう屋が駄目になったりというのは、
自分たちが作っているところを見せなくなってしまったからで、
見せないことが良いことだと思い始めた。
すると、小ぎれいに作った商品の方がみなさんから喜ばれ、それが店先に並べられて、
ショーウィンドウ時代が続いて来るのです。
(抜粋)
イザベラ・バードが旅行した当時の日本では、
まだ家にカギをかけて眠ったりすることもなければ
家も店もすべて開けっぴろげだったそうで、
プライバシーの確保の難しさに外国人は嘆いていたそうです。
でもカギをかける必要もなく入り口も開けっぴろげなんて、
なんて平和な世の中だったんでしょうねえ・・(´-`)
ちなみに宮本常一氏によるこの文章は昭和51~52年頃のもののようですが、
それから約35年後の現在は、ショーウィンドウどころかネット販売の世の中に
なりつつありますもんね
「物はウィンドウに並べられて、人間が奥へ入りこんでしまう」どころではもう無いもんなあ・・
うちも残念ながらもうリアル店舗はやっていなくてインターネットのみなわけですが、
こうやってブログを(ほぼ)毎日書くことで、一体どんな人がやっているお店なのか、
どんな人が皆様のおうちに出張買取りにやってくるのか、
少しでも手がかりになってくれたらなあ、親しみを感じていただけたらなあ・・と
思っています
今日は千葉県市川市で2件、それから埼玉県新座市で出張買取りでした。
専門書、映画評論、SF、怪奇ホラーなどの本、ゲームソフト(PSP、Wii、プレステ2)、
DVD-BOX、アニメDVD、声優CD、切手、腕時計などお譲り頂きました、
どうもありがとうございました!
ちなみにうち1件のお客様にチョコレートを頂戴してしまいました、
大変恐縮です、どうもありがとうございます!
くまきちがすでに食べて(家に帰ってくるまえに平らげてました 笑)、
おいしいと絶賛しておりました、私もこれからいただきます、楽しみです~
そして鹿児島ご出身だそうで!私の母が鹿児島人なので、
私も第二の故郷のように愛着を持っております(*´エ`*)
本日はどうもありがとうございました、
もしもまた機会がございましたらぜひよろしくお願いいたします!
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2011年2月に投稿した古本出張買取り│くまねこ堂・妻のブログの記事一覧