昭和8年の書店万引 /東京都世田谷区、江東区、千葉県習志野市で、図録、美術書、パソコン技術書、専門書、実用書、ビジネス書などの本や、ゲームソフト(PS2)などお譲り頂きました。
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現在1位です、皆様どうもありがとうございます!
昨日テレビで、巧妙化する「書店万引き」の実態を放映しておりましたが、
そんな折り、こんな本が入ってきました!
「小売書店萬引防止研究」昭和8年/発行:新聞之新聞社
うわあ・・昭和8年だってよ、今から80年近く前にも
すでに書店での万引きは問題になっていたのだね・・。
ていうかこの頃からすでに「萬引」という言葉があったのか・・。
序章を読んでみましょうか。(かなや漢字は、わかりやすく現代語に直しますね)
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「序」
小売書店の受難中で最も恐怖されているのは
何といっても「万引」であるという事が一般的になってきました、
即ちあらゆる商品の万引件数の中で書籍が其の大半を
占めているという事実をみても如何に其の数が多いかが窺われるわけであります。
元来小売書店の利益率は甚少であって万一1冊でも万引に引っかかれば
10冊くらい売らなければ埋め合わせがつかないという現状でありますから
どうしても何らかの手段をもってこの防止方法を講じなければならないという事を
新聞之新聞社においても痛感して「小売書店万引防止研究会」を開催した
次第でありますところが幸にも警視庁防犯係長小津留之助氏並に
神田錦町署部長刑事酒井氏、西神田署部長刑事二本松氏等が
ご出席の上それぞれ専門的立場からのお話があり
同時に都下有力書店の方々が多数ご参加になって
長時間にわたって熱心なる討究を続けられたのであります。
すなわち本書はこの研究会における結晶でありますから
各書店に置きまして多大のご参考になることと信じます。
昭和八年十二月 編者
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そして本の内容は、警察の人と、新聞之新聞社の人と、
そして神田を中心とした名だたる本屋さん達との対談に入っていきます。
しかし序章を読んだだけでも、
「いつの世も・・・・」とため息をつきたくなってしまいますね・・。
今日は東京都世田谷区、江東区、千葉県習志野市で、
図録、美術書、パソコン技術書、専門書、実用書、ビジネス書などの本や、
ゲームソフト(PS2)などお譲り頂きました。
どうもありがとうございました。
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